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中里幸聖

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職場で書いたレポートを収録。中長期投資や社会経済動向などに関心のある人向け。月2本以上は新しいレポート登録目標。 上記とは別途、個人的に書いた趣味的な記事を収録。こちらは余暇に時…
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記事一覧

EVか?水素自動車か?-戦略的合従連衡-

ガソリン車に代わる自動車としてはEVが先行しており、特に共産中国の躍進が著しい。ゼロエミッ…

社会保険の意義

保険料が徴収される年金、医療、介護、雇用などの社会保険は、しばしば批判にさらされる。社会…

防衛国債による防衛費確保

防衛力強化は喫緊の課題である。次世代に日本を残すためにも今後10数年が踏ん張りどころ。財務…

税収と景気(4)-法人税の税率引下げの果実-

法人税の税率は引下げられてきたが、税率引下げよりも景気動向が税収に大きく影響していると考…

宇都宮LRT乗車で感じた街の活性化

宇都宮LRTに乗車してきた。ライトラインは乗り心地抜群で快適であった。LRT開業はLRT沿線地域…

税収と景気(3)-所得税の税率構造の改定-

所得税のメインは源泉徴収の給与所得税。所得税の税率構造は度々改定され、1999年までは改定の…

米中激突の行方-概説-

米中激突は一時休戦状態だが、継続中である。軍事衝突に至るか、米ソ冷戦のように直接的な戦闘は起こらずに終息するか、は双方の指導者の力量や軍事コントロールの状況による。いずれにしても、最終的には米中双方とも覇権国にはならないシナリオが最も実現性が高いと考える。日本の立ち回りがその後の世界に大きく影響する。 米中覇権戦争は継続中(1)他地域の紛争激化等により一時休戦 2018年10月のペンス副大統領(当時)の「反中演説」から「米中覇権戦争」は明示的な形となった。2023年11月

税収と景気(2)-消費税導入、税率引上げ-

1989年度の消費税導入以降、税収と景気の連動性が薄れた。消費税は逆進税であり、人数的に多数…

税収と景気(1)-税収と景気の連動性-

税制や税率などの改定が無ければ、税収は景気と基本的に連動する。しかし、インフレや社会環境…

リスク分散と新時代への離陸に向け首都移転を

我が国の停滞感を払しょくする手法は様々に考えられるが、抜本的な変革に向けて改めて首都移転…

資金循環統計からみた国債と日銀

円安基調、インフレ傾向、しかしながら経済成長の足腰がしっかりしない中、日銀が本格的な金融…

地域公共交通の活性化に改正法を活かす

改正地域公共交通活性化再生法が10月から全面施行された。地域公共交通を持続可能にするための…

リニア、新幹線は変革の基盤

リニア中央新幹線の建設は当初予定より遅れているが、開業すれば大きな社会経済効果が見込まれ…

成長産業としての農林水産業の輸出入 -輸入編-

我が国の農林水産業の貿易の状況を把握するために、前稿では輸出額について情報整理・考察した。本稿では輸入額について情報整理・考察する。農林水産物の輸入額は2021年に10兆円を超え、2022年は約13兆4千億円となった。輸入元は米国、共産中国、豪州、カナダ、タイ、インドネシア、品目はとうもろこし、たばこ、豚肉、牛肉、製材が上位。 はじめに―農林水産業の輸入状況の把握 農林水産物の輸出について取り上げた前稿(「成長産業としての農林水産業の輸出入 -輸出編-」(2023年9月26