見出し画像

飲むか飲まないか、それほど問題かあ

 幸いにして、禁断症状を味わうことはなかった。

 虫が這ったり、手が震えたり、飲みたい欲望が溢れてくるようなことはなく、ほぼすんなりと断酒に成功した。そんな例は少ないようだ。

 これには実は『ずる』がある。前述したベンゾジアゼピン系眠剤の存在。この薬は脳の同じ部分に効くらしいので、飲まなくてもベンゾを飲んじゃえば、基本的に脳の活動は収まる。

 ゆえに、『飲むと面倒くさい』から、さっさと寝てしまおう、ってことでベンゾを飲む。アルコールを飲まない方が、明らかにベンゾは効くので、すんなりと入眠できる。

 睡眠の質も良くなるから、飲まない方が良かった!と言うメリットを先読みして、飲むのを辞める。我慢するほどのことはなかった。

 メリットは増えるばかり。当然、目覚めも爽やか。朝食も美味しい。便通も良い。

 それらに対してアルコールが悪さをしていたことに、気付く。飲まないメリットが倍々ゲームのように増加すると、愉快になってくる。そうなれば、もう〆たもの、ソバーキュリアンへの扉は開いた。

 酒を飲まなきゃいけない理由なんて、ないのです。飲まないメリットは溢れ返ってます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?