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[NeiL]――『私が愛したヴィジュアル系』

〈1362文字〉

さて、お次は、きらびやかなギターサウンドをバックに、KEY PARTYレーベルからこのバンドを紹介しましょう――[NeiL]です(表記が正確ではありませんがご容赦ください)。

発売されたアルバムを列記します。

1997.12.25 『CLOUD~SCREEN OF MIND~』
1998.05.30 『MISERY』
1999.03.25 『Disease』
1999.12.10 『RAZOR』※メジャーデビューアルバム

エナメル服を着て、女形のいない、硬派なかっこよさを持ったバンドでした。
ヴィジュアル系界でも、たとえば[D]のASAGIさんのように、少し特徴のある歌い方で知られるvo.DAISUKEさんですが、私は慣れるどころか、はなっからこの歌声が大好きで、何度聴いても、この方の喉はいったいどうなっているのだろう、と思わせるほどの歌唱力です(ASAGIさんも大好きですよ)。

このバンドの最初に買った音源は、配布されたものを誌上で限定販売された8cmCDs『LIBERTY -TOUR 1996-』だったと記憶しています(のちに『...at Liberty』として再録されます)。

一番好きな時期は『Disease』の頃ですね。この頃に[NeiL]はヴィジュアル系界でも押しも押されもせぬバンドの一つになったように思います(あくまで主観であり、えらそうに聞こえたらすみません)。
世界観を演出すべく、4曲すべてに曲前のイントロダクションがありました。CDの装丁同様、凝り性なところが好きなバンドでしたね。
『Disease』の裏ジャケットのDAISUKEさんなんて、いったいどんなことになっているのやら(笑)。

それに、ギタリストとしては、主にこのバンドのみで活躍されたTETSUさんのギターサウンドも好きでした。

怒られるかもしれませんが(苦笑)、『CLOUD~SCREEN OF MIND~』と『MISERY』と『Disease』を一枚のMDに落とし込んだ場合、どうしても収録時間の限界を少しだけ越えてしまうので、申し訳なくも『Disease』4曲のイントロだけ、DIVIDEさせていただいた覚えがあります(ちょうどきれいに分割できたのです)。記憶にこそありませんが、自分の性格からして、『死美人』もやったと思いますので、取り調べ前に自白します(笑)。
※このMDコンポのDIVIDE機能は様々な音源で使わせてもらいましたね(一昔前の代物とはいえ、手軽に使える大変便利な編集機能でした)。カセットテープをMDにダビングするときは必須でした。『終末の情景』でも使いましたね。ほかもありましたが、共感を得られぬ可能性があり、名前を挙げると怒られるので明かしませんが(笑)。

メジャーに行かれたのに、『RAZOR』発売まで間隔が空いたのが惜しかったですね。
それも先行シングルのない、いきなりのフルアルバムデビューだったので、発売したときには手を出せなかったことを覚えています(今のようにアルバムのトレーラーもなかった時代ですから)。

もちろん、『RAZOR』はのちに(中古で申し訳ありませんが)買わせていただきました。
V系らしいメロディアスさはありつつも、メジャーに行ったとて、媚びを売らない硬派なアルバムでした。

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