2009年の日産スタジアムでの出来事

GLAY 15th Anniversary Special Live 2009 THE GREAT VACATION in NISSAN STADIUM

GLAYのイベントの新たなコンセプト「HOTEL GLAY」。よくよく考えると、
「オ・モ・テ・ナ・シ」の最前線を走っていたコンセプトだ。GLAYのライフワークとまで言わしめたEXPOを封印し、新たなGLAYの楽しみ方を提案してもらった気分。2009年、GLAYの15周年をお祝いする年の夏の野外。GLAYのアニバーサリーイヤーは野外が似合う。この年のライブはとにかく楽しくてたまらなかったが、格段日産での2DAYSは色々な側面から思い出深い。たくさんのおもてなしを受けた日産でのことをまとめてみよう。

◇HOTELというコンセプト
ベースとなるのは、まさにおもてなしの心。ホスピタリティ。オープニングSEやアンコール前の準備中にスクリーンに映し出させれるオリジナル動画は、もちろん基本は笑いあり、笑いあり、笑いありという内容なのだが、そこにGLAYからのファンへの深すぎる愛が詰まっていた。パンフレットには、HOTEL GLAYに纏わるオリジナルラジオが収録されたCDが付録されており、メンバーそれぞれがホテルの中ではどのような役割を持っているのかなんて話も出ていたり。

◇1日目と2日目で全く異なる内容
1日目は「ROCK」で、2日目が「LOVE」というテーマを引っさげていたが、2DAYSでセトリの7割が異なるという異例のおもてなし。1日目は、比較的あ新しめの楽曲を、2日目は昔の楽曲を中心にセトリを構成。今となっては、結構やっているバンド増えてきているけれど、ここまでほぼ違うセトリで2DAYSをやるって当時は珍しかったと思う。テーマにちなんで、衣装の色も1日目:黒、2日目:白と雰囲気もガラッと変えて、2DAYS参加したファンも両日参加することが完結できるような仕組みに。もちろん、1日だけの参加でも十分に楽しめるセトリはなっていたはずだ

◇少しでも近くに!という心配り
【ぐるっとした花道】と【2つ目のステージ】
日産スタジアムに当時集まったのは、2日間で15万人と言われている。それだけの人数が収容できるスタジアム、そりゃ広い。それなのに、少しでも近くに感じてもらいたいという配慮で、アリーナ席とスタンド席の間に、ぐるっと花道を設置。しかも、そこを台車のようなものに乗って移動するのではなく、メンバーがあっちにこっちに走り回るのに使っているから感動的。ただ、ステージを2つ作ってその間を移動するための役割だけではなく、1周するのに1曲分くらいを使う花道をメンバーは何度も行き来してくれていた。そして、アリーナの後方には、数曲演奏するための第2のステージもセッティングされていて、アリーナ後方座席が、いっとき最前になるような体験までプレゼント。こういうことをされてしまうから、また離れられなくなる。

◇ホテルは爆破され、数年後に再建
コンセプトとしては、数日限りの限定オープンのHOTEL GLAYはその日に爆破され、また、別の地に時を経て再建されるというもの。儚いがそこに高い希少性がある。実は、日産スタジアム2DAYSが終わった後の月曜日。もちろん、会社の有給を取得していたのだが、どうにも2日間で受けたおもてなしが忘れることができず、セットが解体されているであろう会場に足を運んだ(当時は、日産スタジアムに割と近い場所に住んでいた)。もちろん、閉ざされて空間の中で、セットの解体作業は行われており、全貌を見ることはできなかったが、隙間から見た夢の場所が少しずつ更地に戻されていく様子に、なぜか涙が止まらなかった。さみしいという感情よりも、多くの感動をありがとうという感謝を含んだ涙かな。
爆破されたHOTELがまた息を吹き返すのところを想像しながら、その場を離れた。

TAKUROとHISASHIが泣き、それを見た客席も涙の渦が広がっていった日産スタジアム。今思い出しても泣けるくらい、愛に溢れたライブだったな。
1日目の終わりに相方と2人、私の家の近くの焼き鳥屋で飲んだビールが美味しかったこと。人生で5本の指に入るくらいのビールだった。

1日目はTERUの髪がモリモリ。。。

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