最愛のバンドが届けてくれる「BELOVED」

BELOVED

MVの印象的なシーンの広大な景色の橋は、今はもう存在しないらしい。
でも、ちゃんと日本にいる我々の心には残っている。撮影場所はアイスランド。前作で初めていわゆる週間ランキングでTOP10に入ったらからと言って、その次の撮影場所をアイスランドに定めるなんて、凡人には考えられない。でも、結果こうして、遠く離れた国の悠然な景観の礎となる橋の映像をここまでしっかりと残せたことを考えると、当時この企画を進めた人の非凡さに頭が下がる。25年以上も前にこのMVや写真集、当時のインタビューをきっかけにずっとアイスランドに行きたいと言っている(四半世紀経ってもまだ叶ってはいない)。
ただ、その景観にも負けないほど雄大な楽曲がこの「BELOVED」。楽曲の持つ雰囲気やタイトルからのイメージと、MV中の演奏シーンのメンバーの見た目があまりにもギャップがありすぎて、何度も見てもそのちぐはぐした感じに笑ってしまう。このビジュアルの人が、アイスランドのあの景気の中で、この楽曲を演奏するの?と。
そういうところも含めて、このMVは何度も見てしまう。今とは演奏している時の動きとかがまるで違うところも、長年ファンをやっている身からすると見どころ。

初めてアコギを持った人が最初にマスターするのは、「BELOVED」のイントロだというのは、おそらく大袈裟な表現ではないはず。まずは、このイントロが弾けるようになるのがギタープレイヤーにとっては、第一関門。これが弾けるようになったら、スタート地点くらいのイメージだろう。でも、それだけキャッチーでありながらも、人の心にスッと入ってきたり、心をそっと撫でたりする。楽曲紹介されずとも、音源通りのイントロから始まったら、即座に客席全員がわかると言っては過言ではないほど、このイントロももつインパクトは強烈だ。でも、やはりバンドサウンドがいいなと思うのは、楽曲がもつ柔らかな言葉に、イメージに力強さが宿るから。誰かのそばで、そっと伝えるのも素敵だけれど、そこの感情をもっとむき出しにして、もっと熱意を込めて伝えることができるがやはりバンドサウンドの尊いところ。
イントロのアコギからわずか10秒足らずでエレキギターの音もベース音もドラムも入ってくる。一気に楽曲が熱を帯びる。壮大なバラードだけれども、楽曲のフレームを作る音には、それぞれの楽器の魂が宿る。そこに、楽曲がただただ恋愛の綺麗な部分を歌うのではなく、より対象を広げた「愛」についてを歌う楽曲へと進化を遂げる。
だからこそ、TERUは言った。この楽曲をみんなで歌いたいと。

その時の光景がこれ。そう、壮観はアイスランドのパノラマの景色にだって引けを取らないものではなかろうか。思い出すだけで、泣ける。
ぜひともメンバーの演奏中の動きを見比べてみてもらえると、そこにも歴史を感じられるだろう。

夢から覚めた 今以上 あなたを愛してる

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そう、現実にこんなにも幸せな空間があるならば、目を覚まし、そして、今よりもっとずっと彼らのことを愛していくのだろうなと思う。

#GLAY #BELOVED #アイスランド #ライブで合唱

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