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心が軽くなった時に、耳元で鳴っている

SEVEN DAYS FANTASY

心がふっと軽くなる瞬間に、頭の中で鳴っている楽曲。心の浄化によって湧き上がってくる泉のような存在。初めて聴いた時よりも、何度か聴いて、そしてライブで一緒に歌って、この楽曲の完成系を見た気がした。やっぱり、ライブまで含めて1曲がどういう楽曲であるのかを知っていけるような気がする。楽曲をどう表現したいのか、どう聴いてもらえたら作り手にとって、楽曲にとってベストであるのかまでを考えながら演出していると思うので、ライブで自身がどう感じたのかによって、今後の聴き方等も変わってくる。
そういう意味では、この楽曲は、ライブを通じて、より自身の心を跳ねさせてくれる存在であることを認識した。特に、ラストのサビのところ。TERUがベースのサビとなる歌詞を歌い、そこに2番Bメロを乗せるようにTAKUROがコーラスを入れるところ。ここは、バンドがうまくいっている象徴のようなところで、こういう楽しみをリアルで体感することこそが、ライブの醍醐味であることを改めて感じることができた場だった。

キラキラとした音がイントロから印象的な楽曲であるが、Aメロの重めのベースが全体をクールに見せ、魅せる役として機能している。ただ、重めと言っても全体感のトーンを落とすという役割では、重心が低めの音を出しているが、タッチは軽く、心が沈んでしまうような重さではない。いい具合に楽曲をひっぱりながらも、ピリッと効いてくるような存在感で、ふわふわしないように引き締めてくれている。ベースの役割を全うしながらも、メロディアスで心の鼓動を少しだけ速めにしてくれるJIROのベースはなんとも心地よい。スキップのステップのような心軽い感じがベースからも伝わってくる。

ポップで、キュートさも見受けられる箇所すらあるけれど、やっぱりバンドだよなと思うわせるポイントが必ずある。たいていの場合は、ツインギターのかっこよさがバンドであることの意味を感じさせてくれる。ギターが2人いる意味は、こういうバンド然としたところで色濃く出てくる。メインを弾くのはHISASHIが多いが、間奏の途中でTAKUROが引き継いだり、全体的にTAKUROがメインを張るケースももちろんある。いずれにしても、ギターが2本あるからこそできる表現は多々あって、それがライブの中で良い化学反応を起こすから見ていて面白い。ライブでは特に。
いずれも自身が目立ちたいというよりも、相手が表現したいこと、ひいてはバンドとしてアウトプットしたいことを明確にした上で、その楽曲の中での役割に徹する。だからこそ、ラストのサビに突入する時に、真っ直ぐな道を歩くのではなく、少し曲がりくねった道を用意することで、サビ前のメロディーとサビのつなぎをシームレスなものに仕立てることができるのだ。
ここで感じる違和感は、最後のサビを聴いた時に納得感に変わる。

本人たちもこの楽曲の演奏は、楽しいのではないかなと思える楽曲。

#GLAY #SEVENDAYSFANTASY #ツインギターがバンドにさせる #POPの王道


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