千葉ロッテマリーンズ、11連勝

千葉ロッテマリーンズの勢いが止まりません。

19年ぶりの11連勝です。
19年前といえば、2005年、ボビー・バレンタインが2度目の監督に就任して2年目、パ・リーグで勝率2位ながら、クライマックスシリーズで西武、ソフトバンクを破り、日本シリーズに進出したシーズンです。

そして、ロッテが日本シリーズで対戦したのは、岡田彰布監督率いる阪神タイガースで、4連勝で一気に1974年以来となる31年ぶりの日本一を決めました。

ロッテにとって本拠地を千葉県幕張に移して以来、初のリーグ優勝、かつ日本一であり、マリーンズファンにとって、伝説のシーズンです。

そのシーズン以来となる「大型連勝」ですから、マリーンズファンとしては否が応でも、いろいろな期待をしてしまうでしょう。

マリーンズのコーチングスタッフには2005年優勝メンバーがたくさん


面白いことに、その時の2005年の優勝メンバーの何人かが、いまのロッテの首脳陣に残っています。
まず、コーチングスタッフには、福浦和也、黒木知宏、小野晋吾、堀幸一、サブロー(大村三郎)、大塚明、諸積兼司と、20人中、7人もいます。
ユニフォーム組ではありませんが、守備コーディネーターに小坂誠(昨オフまで一軍内野守備兼走塁コーチ)もいます。

彼らは2005年のシーズン12連勝、リーグ優勝、そして日本一をすべて経験しているわけです。

マリーンズは2010年にリーグ3位から「下剋上」で日本一を達成していますが、リーグ優勝は2005年以来、19年も遠ざかっています。
しかも、2005年もリーグ優勝はしたものの、シーズンの勝率は2位だったので、シーズン勝率1位でのリーグ優勝は1974年が最後で、50年も遠ざかっているのです。

マリーンズが2005年の優勝メンバーの首脳陣の下、悲願のリーグ優勝というのは、なかなかのストーリーだと思います。

18連勝も18連敗もロッテの魅力

では、NPBの最長連勝記録といえば、1954年の南海ホークスと、1960年の大毎オリオンズの18連勝です。

つまり、千葉ロッテマリーンズの前身球団である大毎オリオンズが記録を持っているわけです。

一方で、NPBの最長連敗記録も、1998年の千葉ロッテマリーンズの18連敗です。

若いロッテファンも、現在、投手コーチを務めるエースの黒木知宏が連敗ストップまであとアウト1つのところで、同点ホームランを食らってしまい、放心状態でマウンドを降りる姿をYoutubeなどで見たことがあるのではないでしょうか。

日本プロ野球の最長連勝記録と最長連敗記録の両方を持っているというのが、千葉ロッテの歴史であり、魅力であり、奥深さだと思います。

今季、悲願の優勝へのカギは?

今季の千葉ロッテマリーンズは50試合を消化して、首位・ソフトバンクから4ゲーム差の2位につけています。
吉井理人監督が就任して1年目の昨シーズンも前半戦は投手力でいい位置につけていましたが、夏場から秋にかけて大失速してしまい、最終戦で勝てば2位、負ければ4位という状況で見事、勝利してAクラスに滑り込みました。
クライマックスシリーズでも、ファーストステージのソフトバンク戦では負ければ終わりの最終回、3点ビハインドから「幕張の奇跡」を演じて突破するなど、見せ場はつくりました。

今季も開幕当初は貧打に苦しみましたが、5月に入って、ようやく投打が噛み合い、接戦を拾えるようになりました。
11連勝を続けている15試合のうち、延長戦は6試合、引分は4試合、1点差勝利は4試合と接戦をかなりものにしています。

マリーンズは本拠地が屋外のZOZOマリンスタジアムであり、今季は夏場の暑さ対策をどうするかも、悲願の優勝へのカギの一つかもしれません。

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