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GPT-4o miniのファインチューニング開始:9月23日まで無料トークン提供

20024年7月24日(日本)未明に、GPT-4o miniのファインチューニングが開始され、特定の用途での性能向上が期待できます。9月23日まで1日あたり2Mトークンまで無料でファインチューニングが可能で、それを超えると1Mトークンごとに3ドルがかかります。9月24日以降は1Mトークンごとに3ドルの料金がかかります。詳細はファインチューニングのドキュメントをご覧ください。

GPT-4o miniの特徴:

  1. コスト効率:入力トークンで90%、出力トークンで80%のコスト削減が可能です。ファインチューニングのコストも2倍安くなります(GPT-3.5 Turbo比)。

  2. 長いコンテキスト:GPT-4o miniはトレーニングで4倍、推論で8倍の長さのコンテキストを持ちます(GPT-3.5 Turbo比)。

  3. 高い性能:GPT-4o miniはGPT-3.5 Turboより賢く、視覚機能もサポートします(現時点ではテキストのみファインチューニング可能)。

GPT-4o miniのファインチューニングは当初エンタープライズ顧客およびTier 4と5の開発者向けに提供されます。詳細はファインチューニングのダッシュボードで確認し、開発者フォーラムで質問できます。

詳解

1. ファインチューニングとは

ファインチューニングとは、既存のモデルを特定の用途に合わせて微調整することです。これにより、特定のタスクやデータに対してより高い性能を発揮できるようになります。

2. GPT-4o miniの利点

  • コスト効率:例えば、もし1日で3Mトークンを使用する場合、GPT-3.5 Turboでは高額なコストがかかるのに対し、GPT-4o miniなら90%のコスト削減が可能です。

  • 長いコンテキスト:コンテキストとは、モデルが一度に処理できる情報の量を指します。GPT-4o miniは、より多くの情報を一度に処理できるため、複雑なタスクにも対応しやすくなります。

  • 高い性能:視覚機能のサポートにより、例えば画像の解析や生成といったタスクも可能になります(今はテキストのみですが、将来的には視覚にも対応予定です)。

3. 無料期間とその後のコスト

  • 無料期間:9月23日までは、1日2Mトークンまで無料でファインチューニングできます。例えば、毎日2Mトークン以内であればコストを気にせずトレーニングが可能です。

  • コスト:9月24日以降は1Mトークンごとに3ドルの料金がかかります。例えば、10Mトークン使用すると30ドルの費用がかかります。

4. 利用方法

  • ダッシュボードで開始:ファインチューニングは、専用のダッシュボードから「create」をクリックし、「gpt-4o-mini-2024-07-18」を選ぶだけで簡単に始められます。

  • サポート:質問があれば、OpenAIの開発者フォーラムでサポートを受けられます。

このように、GPT-4o miniはコスト効率が良く、高性能であり、特定の用途に合わせたモデルの微調整が簡単に行えます。今後のプロジェクトにぜひ活用していきましょう。

参照元

OpenAI Platform Fine-tuning
Pricing | OpenAI

末尾のあとがき

GPT-4o miniのファインチューニング開始は、AI技術の新たなステージを示す重要な一歩です。コスト効率の向上、長いコンテキストの利用、高い性能を兼ね備えたこのモデルは、多くの開発者や企業にとって大きな可能性を秘めています。現時点ではテキストのみファインチューニング可能ですが、視覚機能もサポートしている点に注目しています。9月23日までの無料トークン提供期間を利用して、ぜひその性能を体感してみてください。皆さんのプロジェクトにおけるAI活用がさらに進化することを期待しています。ご意見やご質問があれば、開発者フォーラムでお待ちしております。


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