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「部屋を見せて」失礼な話、当然断る

「電力需給ひっ迫警報」 発出も知らずに眠っていた。午前11時すぎインターホンが鳴る。ドアを開けたら便利屋さんだった。不用品片付け、遺品整理、ゴミの処分など「何でもおまかせ」という。

妻が亡くなり不用品はある。部屋は荷物置き場と化している。そんな話をしていたら、30代の男性社員が突然部屋を見せてと言い出した。貴金属、アクセサリー、洋服などを確認したいらしい。

こんな調子で一軒一軒回っているのか。話の途中で腹が立ってきた。失礼な話である。当然断った。「金目のものはないですよ。不用品も当分このままでいいかな。雨の中、ご苦労様でした」。

午後1時前、近所の奥さんがやってきた。男一人なので玄関前で対応。このさじ加減が難しい。好天なら花を買いに行くつもりだったが、そんな矢先に花束を頂いた。居留守を使わずよかった。

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