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冥福祈る、事件はまだ解決していない

小尻記者と立ち話(08年5月4日) 朝日新聞阪神支局襲撃事件で殺害された小尻知博記者(当時29)の法要が3日、広島県呉市の実家で営まれ、親族や元同僚ら約30人が参列し、冥福を祈った。

4日の各紙を読むと--法要後、父信克さん(80)は「悔しいの一点張り。何とかならんかといつも思う」と心境を語った。法要前に墓参りし「また5月3日が来たな」と小尻記者に話し掛けたという--。
  
私は小尻記者と顔見知りだった。岩手に出張した際、朝日新聞盛岡支局で何度も話をしている。互いの人事異動も立ち話だった。

仏壇の横には、阪神支局で撮影したという笑顔の遺影。小尻記者の人間性を如実に表している、いい写真だ。まだ、事件は解決していない。

--法要の間、信克さんはじっと前を見据えた。今も日課の墓参りは欠かさない。それが「僕の務め」と話した--。(5月3日、中国新聞より)。

※父から子への「連絡ノート」以外に、HP(すでに閉鎖)に掲載していた記事を転載してきました。あと36本残っていますが、古すぎるなど内容がそぐわないため断念しました。20年11月22日の「訃報は私のミスで決着、不満はある⁈」(07年5月10日)が最終回です。ありがとうございました。

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