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院内感染 手術成功も夫帰らぬ人に❺

文庫本の部屋50冊紹介の最終回、順不同。かなり昔に読んだ本ばかりです。

(41 )院内感染(福家恵海子・河出書房新社・97年2月25日発行)手術は成功も、夫は帰らぬ人に。日本の医療のもつ階級、隠蔽制、継続性優先に警鐘鳴らす。

(42)神々の沈黙(吉村昭・文芸春秋・84年12月25日発行)心臓移植、生命の神秘への挑戦。試行錯誤の歴史追う。準備をはじめ筆をおくまで1年7カ月。

(43)光と影(渡辺淳一・文芸春秋・75年6月25日発行)一人は廃兵、一人は栄光への道を進む。カルテの順序という偶然が人生をわけた光と影を。

(44)無影燈上下(渡辺淳一・文芸春秋・97年6月10日発行)大学病院で講師を務めた優秀な外科医が、エリートの道を棄てて、個人病院で働いていた。

(45)白い宴(渡辺淳一・角川書店・昭和51年1月10日発行)昭和43年8月に札幌医大で国内初の心臓移植が行われた。その医学的、社会的事件に迫う。

(46)長く厚い夏の一日(渡辺淳一・講談社・88年6月15日発行)腎臓移植手術を巡る人間ドラマ。果たして腎臓は間に合か。緊迫の夏の一日を描きつくす。

(47)人体秘密の犯罪(由良三郎・光文社・94年7月20日発行)「胃と腸が、体の中で切断されている」。手術にあたった医師たちは、奇怪な症状に戦慄した。

(48)聖域の殺人カルテ(由良三郎・集英社・96年12月20日発行)国立予防医学研究所の同僚医師が死んだ。博士号取得に黒い噂が…。ウイルス学権威の作。

(49)女医絞殺(佐木隆三・小学館・00年6月1日発行)徳間書店の千葉大女医殺人事件絶版。藤田正は東京拘置所で自殺。名門・秋田高出身者。

(50)白く長い廊下(川田弥一郎・講談社・95年7月15日発行)十二指腸潰瘍の手術を受けた患者の呼吸が、外科病棟へ移動する途中の廊下で停止する。

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