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親しみを込めて「リンちゃん」と呼ぶ

30代後半の社員研修で「尊敬する人は誰か」という項目があった。先輩と義母の名前を書いて提出した。先輩は酔うと「南満州鉄道(満鉄)にいたんだよ」と自慢したが、真偽のほどは「?」。

講師に「なぜ義母なのか」と聞かれた。「結婚を許可してくれたから」とひと言。「リンさん、ありがとう」と感謝。二十歳前に新潟から未知の北海道へ。開墾に精を出し笑顔を忘れなかった。

サッポロの恋人~ジャネット・リン(1972年、札幌冬季オリンピックのフィギュアスケート銅メダル)が有名になる。義母を「リンさん」と呼んでいたが、いつしか「リンちゃん」に変わった。

私の母は「スエ子」。ふだん呼んだことがないので「スエ子、スエ、どっちだっけ」と悩んだことも。明治生まれ、カタカナの名前に「子」がつかないという先入観があった。実に情けない話。

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