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愛用のスマホと埃だらけの電動自転車

亡妻が愛用していたスマホと電動自転車をどうしたものかと思案中である。

葬儀を終えた夜、妻の友人2人から「大変お世話になりました」というLINEがきていた。私は遺影をもとに描いてもらった似顔絵を添付。「たまには思い出してください」と返信した。

義兄や義姉へのメールも妻のスマホで行う。私は登録していないので重宝している。愛用のスマホから自分にLINEすると、妻の名前が出てくるので懐かしい。これ、ちょっと女々しいか。

妻の足は自転車だった。結婚以来、何回も車輪を磨り減らしている。近所の人に「いつも自転車に乗っていたのにねえ」とお悔やみをもらった。最後は電動自転車を乗り回していたのだ。

私は市内の移動は原則徒歩なので自転車はいらない。主がいなくなり埃にまみれているが、これはプレゼントしてくれた娘に返すべきか。何事にも決断が速かった妻はもう何も言わない。

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