【道ひらきの神】白鬚神社 佐賀県佐賀市の神社

白鬚神社(しらひげじんじゃ)は、
6世紀頃、近江国から移住した「丸持ち」と呼ばれる人々が
白鬚大明神(猿田彦命)を勧請したと伝えられる。

勧請年代には諸説あり
『肥陽古跡記』金立権現鎮座の時(紀元前210年)
『佐賀県神社誌要』第26代継体天皇18年(527年)
『祭典記録』第31代敏達天皇3年(574年)
『花納丸文書』第33代推古天皇34年(626年)
『日本三代実録』貞観12年(870年)

昭和49年(1974年)に1400年祭が行なわれているので、
敏達天皇3年(574年)説が採られることが多い。
旧社格は村社。

御祭神:猿田彦命 

合祀
豊受姫命 仁徳天皇 素盞鳴尊 
日本武尊 高靇神 菅原道真 大山祇命

ご利益
子育て、健康長寿、病魔退散など

「白鬚神社の田楽」
勧請の時以来、姓に丸の字が付き丸持ちという19軒が宮座を組み、
毎年10月18日・19日の例祭に丸祭が行われた。

丸祭では、70御膳の供物が献ぜられ稚児田楽が奉納される。
ただし、今では子孫の減少により、
久保泉町の川久保地区の人達によって祭礼が執行され、
神楽が伝承されている。

この田楽の記録上の初見は、
寛文5年(1665年)に編纂された『肥前古跡縁起』で、
享保19年(1734年)に建立された鳥居の銘に「時吹奏村田楽」
とある。

田楽そのものの起源は平安時代まで遡れるという。

稚児田楽は12人の役柄を定めて演ぜられ、十二田楽とも呼ばれる。
神社前の御座の上で三三九度・つきさし・さざれすくいなど
6曲の舞がある。

演者の化粧にも特色があり、
笛にあわせ1時間半ほど静かな舞が演じられる。
この田楽は、「白鬚神社の田楽」として、
国の重要無形民俗文化財に指定されている。

鎮座地
佐賀市久保泉町大字川久保3466

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