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【コース解説その5】広島湾岸トレイルラン2022(A7からA9まで)

前回はA7柳瀬キャンプ場まで解説しました。A5-A7までの解説は以下より。今回はA7柳瀬キャンプから順次解説していきます。(その前のA5まではリンク遡っていくなどしてください)

A7柳瀬キャンプ場からA8権現山まで

A7からA8までは阿武山を一山越えて行きますが、とにかくこの一山が超曲者。広島の猛者でさえ行くときは気合入れないと気持ち的には「行きたくないよー」の山です。
A7柳瀬キャンプ場を出たら2.5kmほどロードを進みます。このあたり割と車が通るので、歩道のない箇所や横断などはご注意ください(横断箇所には警備員配置あり)。

柳瀬大橋
入り口。気合入れていきましょう!

さあやってきました。阿武山登山口。見えますか?ハイキングコースって書いてありますよね。間違いないですよね?ここから入っていくことになりますがたぶん「何がハイキングコースやねん!」と思う事間違いなし。嫌々せずルンルンのスキップ踏んで進みましょう(冗談です)。

さて、ここから阿武山まで進まないといけないのですが、2つパートがあると考えてください。「北阿武山まで」「北阿武山から阿武山まで」の2つです。
まず北阿武山までこの登山口から約2.3kmで500mちょいUPとなります。おそらく80km地点でこれが来るかー!と喜んでくれることでしょう。

300mほど進むといきなり。これです。とはいえ、ほとんどの方が夜間になると思いますので進路をよく見て進みましょう。また足場も悪いので足を踏みはずしたり岩の間の足を突っ込まないように慎重に進んでください。一気に岩場で200mくらいアップします。

慎重に!

いったん岩場ゾーンを抜けて山パートになります。下記写真標識のところが出てきますがまだまだ急騰が続きます。

標識出てもまだまだです

ぐんぐん上がって行きますが、北阿武山が近づくにつれて角度も増します。またそんな場所に限って踏み場が弱かったり掴む木も少なかったりで、ふくらはぎが悲鳴をあげると思いますのでしっかり対策してくださいね。

一番後ろ、死にかけの救護担当(試走時の写真)

えっちらおっちら登って北阿武山。でもここから阿武山までもパンチがあります。標高は阿武山の方が50m程度高いだけなんですが、徐々に上がるんではないんです。アップダウンがあるんですよ。そしてとにかくアップ部分がきつい。

阿武山グルグルイベント参加の変態たち

阿武山の前に2回ほどロープや木を掴まないと登れない箇所があります。距離的には短いんですけど、登山口から積みあがった疲労感でなかなか進めません。気を抜くと滑り落ちるというか後ろ向き倒れそうになるので、そうならないように注意ください。「ああ、これは厳しい」と感じたら登りの前で少し休憩を入れて挑むことも想定しておいてください。
※トレランあるあるできっつい所の写真が無いw

やっとこさ阿武山山頂

阿武山山頂、以前は景色ゼロだったんだけど、最近は伐採してくれており高揚団地方面が開けています。左は白木山方面、正面は呉娑々宇山方面になりますね。後半ギリギリランナーの方は明るい時間に通過だと思うので少しだけ休みつつ景色を楽しむのもありですね。

阿武山山頂より
阿武山までのまとめ

阿武山山頂過ぎたら階段メインの下り、鳥越峠ってところまで1.2km程度で260m下ります。とにかく腰に来ますね。筆者はあまりここは好きではありませんw 段差はさほどないのですがひっかかって転倒しないように。って最近湾岸協議会がしっかり整備してくれたので引っかかる要素減ってます。とにかくスピードの出る下りなので転んだら痛いですよ。以前躓いて2回転した私が言うんだから間違いないです(笑)
鳥越峠過ぎたら道幅の広いハイキングコースを進みA8権現エイドに向かいます。

ここの出口を右折して少し進むと権現エイド

A8権現山からA9鹿谷ふれあい広場まで

A8権現山エイドからA9鹿谷ふれあい広場までは約7kmと短い区間。権現から毘沙門天まで一気に降り、その後市街地(大町)を通過、武田山まで再度登るという結構バラエティーに富んだ区間と言えるでしょう。
なお、A8権現山エイドは、リーダー本岡さんはじめイケてる方々で運営されますので元気を貰えること間違いないと思います。阿武山でヘロヘロになった体を癒して次に進みましょう。

A8エイドを出ましたら右折して毘沙門天に進みます。右折矢印は付けますが左に曲がったら違うところに行ってしまいますし、戻ってくるのもしんどい箇所なのでとにかく注意してください。

A8出たら右折!

少し降りると展望のいいところあります。天気いいと広島市街地、瀬戸内海方面がよく見えます。

広島市街地を望む

毘沙門天までの下り、階段状になってますが足元注意です。実はよく見ると鉄の杭が少し出ています。木段ごとに左、真ん中、右とありますので躓かないように注意してください。これはできれば打ち込むかして危険回避したかったんですが構造上そうもできないようでそのままです。

階段
こういう感じで飛び出ているのでよく見て下ること。

ここの区間、なかなかの角度で下って行く箇所も多く、また足の置き場に困る箇所も多いです。マーシャルを付けてますので、注意を促したり不測の事態には対応できるよう準備していますが転倒にはくれぐれも注意してくださいね。

見た目よりも幅が狭い階段
苦手な人は3点支持でゆっくり降りましょう

下って行くと赤い建物「毘沙門堂多宝塔」を通過。ここからの景色もいいんですよね。西側(右の方)とかもよく見えて気持ちいい場所です。下記写真の左側が武田山、右側が火山(ひやま)。これから向かう広島南アルプス(※)が望めます。
※広島南アルプスは地元のハイカー、トレイルランナーに愛されている縦走路。片道約18km。南側から行っても北側から行ってもおもしろい縦走路。今回は途中までとなりますが走りやすいルートなんできっと楽しんでもらえると思います。

武田山、火山(ひやま)を望む

毘沙門堂のところ降りたらここを180度ターンで左に。毘沙門堂(本堂)目指します。このあたり足元悪いので捻挫気を付けてね。

毘沙門天のところ、ルートは本堂の前を通る形にしておりません。下記写真のようにトイレ前を通過し、階段を下りていきます。
※本堂正面の階段はスリップしやすいので回避しました。

トイレ前通過
階段を下りる。

この本堂、とても立派なんですが、2014年8月の豪雨で倒壊してしまいそのあと復建されたものなんですよね。もしお時間に余裕のある方は見学などしてもいいかもしれませんね。

本堂

なお、ここにも手水舎(てみずや)ありますが頭から水被るのとかは禁止です。通常利用のみとなりますので絶対にダメですよ。
なお、トイレの水道、トイレ近くにあるホースの水はOKもらっていますのでそこについては利用ください。あ、ちゃんとしっかり蛇口閉じてくださいね。

てみずや

トイレ横通過し参道を抜け大町市街地へ向かいます。

山門抜けて。
A8、毘沙門天までのまとめ
左の階段を降りる
ここは右折。矢印見落としないように。

市街地区間、夜間でも交通量はありますし、信号も大町ローソンまで5か所、狭い道や分岐も多いので、車やロストに注意して進みましょう。信号温暖箇所は警備員配置予定。

信号を渡る。交通量多いのでちゃんと守ってね。

迷いやすい道を抜けてくると大町三丁目ローソン。筆者たちの仲間内では「俺たちのローソン」と言ってます。ここの店長さんトレランに理解があり、今では新型コロナの影響で無理だけど、以前イベントしたとき本当は深夜使えないスペースを自分たちだけのために開放していただいりしたんですよね。だから武田山から広島南アルプス往復したりするときは必ずここで補給など済ませてから出発しています。俺たちのローソンさまさま。

たぶんかなりの人が疲れてると思いますので、ここで何か補給して進むのもありかと思いますよ。もちろんゴミは次のA9で捨てるようにお願いしますね。

俺たちのローソン

俺たちのローソンを過ぎて武田山を目指します。ここを右折して登山口へ。確かここも警備員配置するんだったかな。車に気を付けて右折してください。

右折して登山口へ
登山口
立派な標識。往復タイム取るときはここからスタート。

武田山までのルート、最近かなり整備が入って進みやすくなっています。途中分岐もありますが、立哨、矢印看板、テープなどをよく見て進んでください。山頂まで約2.3m標高差410mです。途中アップダウンもあるから累積はもう少しあるかな。

ここから本格的な登り開始。

整備されて歩きやすいんだけど、段差はあるので疲れ切った足にはきますね。元気だったら走って登れるけどたぶんきびしい。パワーウォークでいくのがいいかな。きっつい人は休み休みいきましょう。
急な登り箇所2回あると覚えておいてください。ただ距離はそんなに長くないので修行のうちと思えばあっという間ですよ。

一番後ろ、ずっとゾンビの救護担当(試走時)
よく整備されてます。
ぐいっと登る箇所も数か所あり。

武田山からの眺望ですが、晴れてれば、昼も夜もとても素晴らしいです。ただルートですが、厳密に言うとここの個所は通してません。この裏手を抜ける形にしています。理由はよくハイカーさんが座ったりしていることもあるので走り抜けたりするのはトラブルのもとになるかなと思ったからです。ただ行ってはだめということではありませんので、ハイカーさんがいたら配慮しながら通行してもらって記念撮影などしてください。またちゃんとコース復帰もよろしくお願いいたします。

武田山山頂からの景色
がんがんに登るとこうなる可能性も。あ、ポール使用で彼は失格ですねw

山頂過ぎたらテープの見落としなく進んでください。少し進んだら左に折れてA9を目指して下降していきます。たぶん地元組も見落とししそうな分岐なのでここはA9から立哨に来ていただく予定です。誘導に従ってくださいね。

分岐を左に。
ぐんぐん下がって行く。
途中展望地もあり。

上の展望地を過ぎるとすぐにA9鹿谷ふれあい広場です。ここはインナーファクトエイドになっていますので熱い人たちが迎えてくれることでしょう。なお、さすがに500人分のカレーを作れってなると首藤さん倒れちゃうので今回はありません!あしからず!なお、どうしてもカレー食いたいってなったらお湯の提供あるみたいなので、俺たちのローソンでカレー飯あれば買ってここで食うってはありかもしれません(^-^)売り切れで無かったらすみませんm(_ _)m

ということで駆け足でA7-A9の解説をしました。やっとA9まで来たぞ。次はA9からゴールまでを解説したいと思います。あともう少しだ!










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