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本屋が気になる「今日の新刊」14冊 — 1/11

本屋「バリューブックス」で編集者として働く飯田の、今日の気になる新刊です。


ティエポロから、ロンギ、ピラネージ、カナレット、そしてカノーヴァにいたるイタリア新古典主義美術のネクタルを飲む!


新渡戸稲造愛唱から100年、詩「渡し場」をめぐる群像。 「次のような詩をご存知の方はあるまいか」。1956年、朝日新聞〈窓〉欄に載った投書から、ドイツロマン派の詩人ウーラントの「渡し場」とその歌曲をめぐる読者の交流が始まった。半世紀を超える数奇な物語をここに。 ――ドイツの詩人ルートヴィヒ・ウーラントが1823年につくった24行の詩「渡し場」をめぐって、さまざまなドラマが日本で展開しました。作者と同時代の作曲家、カール・レーヴェによって作曲されていて、日本での演奏をめぐってもドラマがありました。この記録は、次の世代の人たちがこの詩や曲を語り継ぎ、歌い継ぐときの道しるべになると私たちは期待しています。〈あとがき〉


大反響を呼んだ「女性歌人が作る短歌雑誌」に、新しく作品、座談会、評論を加えた書籍版。


批評家 藤田直哉企画編集の文芸誌。第二弾は震災後文学を語る対談集。


2022年1月刊行の「Newtonライト3.0」は,『虚数』です。 虚数は,「2乗するとマイナスになる数」です。 とても奇妙な数のように思いますが,数学において虚数はとても重要な役割を果たしています。 虚数がなければ数の世界は不完全なままですし, 最先端テクノロジーも発展しませんでした。 この本では,虚数発見の歴史やエピソード, 虚数と実数を合わせた「複素数」のあつかい方, そして,数学や物理学で虚数がどのように役立っているのかをやさしく紹介しています。 摩訶不思議な虚数の世界を,どうぞお楽しみください。


三島由紀夫に「現代の定家」と評された歌人・春日井建の真実を生涯の親友が語る。


1980年代から始まった認知言語学による比喩研究は、当初はメタファーを中心としたものの、その後メトニミー、アイロニー、シミリー、ブレンディング、文法構文、ディスコースへと研究対象を拡大するとともに、理論的枠組みを洗練しながら、コーバスや実験的手法など新しい研究方法を取り入れつつある。本書はそうした潮流を概観し、「「比喩的」とはどういうことか?」に答えることを試みた最新かつ最も包括的な概説書である。


“サウンドスケープ”とは「音の世界からとらえた風景」である。「自然の音」「都市の音」「民族の記憶の音」「幻聴の音」「夢の音」-。文明以前から現代に至るサウンドスケープの歴史から、“サウンドスケープ・デザイン”という実践まで、あらゆる境界を超え、創造的な「音の思想」として集大成した作曲家シェーファーの代表作。


生理に振り回されずに心と体をラクにする本


圧倒的な人間観察眼と超斬新なシチュエーション!「菊池寛×落語」の9作品が「落語小説」になった。


山本直樹、推薦。「シームレスな現実-幻想-回想を自由回遊する快楽。」


融通無礙なる存在・バナナ。世界の人びとの付き合い方はこんなに違っているのに、でもこれほど愛される食べ物が他にあるだろうか?コンゴ・カメルーン・ガーナ・ウガンダ・インドネシア・パプアニューギニアそして沖縄。世界中のバナナを通して農と食をみつめてきた研究者がたどり着いた、ヒトとバナナの「遊び」の関係。


相対立する多様な世界観によって分断された人びとの間に、どうすれば正義にかなった社会を築くことができるか。現代正義論の到達点!


人間は鵜とどのようにかかわっているのか――。ひとつの問いを出発点に、日本、中国、そして東欧に位置する北マケドニアの鵜飼い漁を取りあげ、その技術や知識、ウミウやカワウの生態や行動、食文化の調査を通して、より普遍的な視点から、「飼い慣らしすぎない」という動物利用の論理やドメスティケーションの生起をめぐる新たな解釈枠組みを導きだす。人類学や民俗学、鳥類学を横断し、鳥と人とのインタラクションを新たに読み解く。

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