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「10月2周目」の気になる新刊 99冊

毎週更新している、1週間分の気になる新刊情報です。

東京から地方に移住し、大型書店が身の回りになく、続々と世の中に生まれ落ちている本の情報を得にくくなりました。

そこで、出版される本の情報を毎日ネットでチェックするように。気になる新刊をチェックし、気になったものを毎日、下記のように Twitter に投稿しています。


この記事は、その1週間分のまとめです。

なお、本記事の紹介文は、どれも版元が提供しているあらすじからの引用です。

そして、各Amazonリンクにはアフィリエイトタグが貼ってあります。こちらで得るわずかばかりの収益は、次なる新刊に手を伸ばす費用として溶かしていきます。

それでは今週も、どうぞ!

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ひきこもり状態の打開ではなく、自分の置かれた状況で、出来ること・価値を作り出していくことを目的として、経験者や長年支援してきた人々による「生きた」言葉から学ぶ︕


突然ショッピングセンターに現れ,世界を支配すると宣言したエックスせん はかせ.そこに居合わせた小さな女の子が,はかせに「どうして?」の質問をくり返します.「どうして?」に答え続けるうちに,はかせはだんだんと思い出していきます.どうして,だれも自分のことをわかってくれないんだろう?本当はどうしたいんだろう?最後にエックスせん はかせがたどりついた答えとは・・・.


こどものみんなは,どんなおとなにも,中にはこどもがいるって知ってたかな?おとなたちは,忙しくって,もうくたくただってふりをして,中にいるこどもをかくそうとするんだ.でも,そんなことはできっこない.ときどきおとなの中のこどもたちは,遊びたくってたまらないから外に飛び出しちゃうんだよ!


本書は風景写真家、萩原史郎氏、萩原俊哉氏の兄弟が20年ほどの写真家活動の中で培ってきた、風景写真を撮り、仕上げ、表現するための心構えや矜持、ハウツーなどを作品とともにまとめたものです。弟・俊哉氏が制作途中で帰らぬ人となったため、解説文は同じ風景写真家である妻のれいこ氏が執筆。俊哉氏の遺作になった本書には、表現者としての経験、知識を遺したいという願いが詰め込まれています。


“自分としては、ただ生産性のない日々を生活しているだけなのです”奈良県東吉野村。人口一七〇〇人の村の山あいの、道から離れその先の、川にかかる橋を渡った石碑の隣。ひっそりとたたずむ一軒家、人文系私設図書館「ルチャ・リブロ」。自宅を開放して図書館を運営する夫婦がその生活を綴った一年間の日記に、書き下ろしエッセイと、山地での生活を考察した草稿「研究ノオト」を追加収録。


今、日本美術史研究で何が起き、どこに射程が広がっているのか?  若冲研究の第一人者である佐藤康宏教授(東京大学大学院人文社会系研究科・文学部)の退職によせた論考集成。第一線で活躍する学芸員・研究者31名が拓く、最先端の読みの試み。


差別、ヘイトスピーチ、ハラスメントなど、ヒト=宿主に寄生することで自他に対し暴力性を発症する社会的ウイルス。「男尊系」「アンチ思想的多様性系」「コロニアリズム系」など種々多様なウイルスの理念系を網羅し、その感染対策ワクチンとして、社会学や人類学・障害学、ジェンダー論やクィアスタディーズなどを駆使したファイアウォールを提起する。


木の柱は日本文化――縄文から今日に至るまで、木の柱は時代を超越した日本の重要な建築文化だった。木造建築と日本の未来を考える。


この一冊で東大がわかる!  現役東大生が,受験必勝法から合格体験記,入学後の生活のアドバイス,本郷への進学,そして卒業後の進路に至るまで徹底解説した決定版.東大を目指す受験生が絶対に知っておきたい情報が満載.東大受験を考えている高校生や中学生に必読のガイドブック.読み物記事も充実.


◎銃撃戦テキストエアソフトガンで遊んだり、銃撃戦をテーマにした映画を見たりすることが好きなのですが、なにより銃撃戦のマンガが読みたいのです。しかし日本では、実銃を所持したり射撃を行うことがとても困難ですから、ガンを扱うことが上手い様子をマンガで表現する事はとてもむずかしいと思います。そこで、ガンの扱いの基本的な情報だけでもまとめてみようというところから本書の編集はスタートしました。そして、この本を手に取って頂いた方が「銃撃戦マンガ」を描いてみようと思ってくれることを目標としています。(本書「はじめに」より)


★英国最初の学校制服、監督生の特別な制服、最新事情まで…★色とりどり、個性さまざま、スクール・ユニフォームの旅約30校。3歳から18歳の男女の制服を豊富な写真とイラストで紹介!イートン・カレッジ、ハロウ・スクール、クライスツ・ホスピタルなどの私立校や公立校 etc…いつか英国の男女の学校制服だけを集めた本を作りたいと思っていました。


さまざまな環境で人や動物に寄生する「寄生虫」をやさしく解説。[内容]寄生虫とは何か/アニサキス・サナダムシ・トキソプラズマ・アメーバ・エキノコックス・ダニ・ノミ・シラミ・ハリガネムシ・フィラリア・マラリア原虫等/採集指南


近代の日中において相手国の身装を着用する動機の違い、効果、影響の差異とは何だったのか。1900-1920年代の日中の交流のなか、それぞれの文化に驚き、差別を生みながらも身装文化は双方で取り入れられていった。日本人も中国人も同じように、洋服がアジア人である自分たちには合わない服だと認識し、自国の伝統の服装も否定し、中国では日本の服装への、日本では中国の服装への憧憬が生まれていった。本書では「近代化=西洋化」に拘泥するあまり見えにくくなっていた両国の交流、これまで曖昧だった学生装、日本の学生服、中山装について、歴史と実態も明らかにし、東アジア交流史の研究分野に新たな一視座を与えるものである。


看護職員が日常業務や自然災害で被る惨事ストレスとそのケアのあるべき姿を解説。〔内容〕惨事ストレスとは/日常業務で看護職員が被る惨事ストレス/被災した看護職員・看護管理職員の惨事ストレス/被災した看護職員のストレスケア/他


無の美学から日常の政治性へ――。小津は保守的で日本的なのか。だとしても、それはどういう意味でか。映画産業との関係を含め、大不況や戦争、復興など、近代性と葛藤する同時代の日本の歴史的文脈の中、それとせめぎ合う作品を精緻に読み解き、新たな小津像を提示した国際的力作。


政府は通貨の発行体であり、無限の支出能力を持つ。緊縮なんてもってのほか、国民の幸福のための財政出動を!  MMT(現代貨幣理論)の主唱者が財政赤字にまつわる6つの神話を撃破し、これからの経済を革命するNYタイムズ・ベストセラー。解説/井上智洋


デジタル・テクノロジーが国境や民族を超えて繋がる自由で民主的な世界を産み出す一方で、誰にも予想できなかった事態が起こっている。SNSやビッグデータ、AIの進化が、社会システムの基層を大きく変え、「人間」そのものを変えつつあるのだ。ネットは人々の感情を増幅させ、共有される匿名の怒りが世界を分断する。データ分析は、選挙や政策決定にも影響を及ぼしている。さらにプラットフォームを握る企業が市場を独占し、AIによる労働環境は所得の格差を拡大し、社会の分断はますます拡がっていく。テクノロジーがもたらす新たな社会課題を乗り越える解決策をデータテクノロジーの専門家が指し示す。


1日かかっていた英語仕事が5分で片付く!自動翻訳で英語を完璧に「読む」「書く」「聞く」「話す」ための実践スキルを1冊に凝縮!英語が苦手なすべての人に贈る! 仕事で役立つ自動翻訳の教科書です。人工知能(AI)によって、今やプロの通訳レベルにまで進化しているGoogle翻訳などの自動翻訳。しかし、ときに自動翻訳が誤訳するのは、多くの人がその正しい使い方を知らないから。本書では、機械翻訳研究の第一人者である外国語学部教授と自動翻訳システムを開発している起業家が、AI時代の自動翻訳の基本ルール、そしてミスなく翻訳するための実践ノウハウを一挙に公開します。目からウロコのテクニックが満載!  本書の内容をそのまま真似すれば、今日から誰でも仕事で英語が使えます!


サクサクに魅了されるのはなぜ? 食べすぎと拒食、そのとき脳は?ニホンザル「イモ」の行動と創造性の関係?  食にまつわる疑問をトリガーに,日本に縁のある著者が脳科学・進化・文化史を駆使し「食とヒト」を語る


江戸から明治へ、鎖国から開国へと舵をとった激動の時代に、陰に陽に多大な活躍をした稀有な経験をもっていたジョン万次郎(中濱万次郎)。本書は、万次郎の直系四代目(万次郎の三男の長男の子)が、語り継がれてきた史実を、新資料を加えて改めてその生涯と時代を浮きぼりにした万次郎の定本である。そこには、人間としての誠実さ、努力や勤勉、感謝の気持ち、目的に向かう勇気が生き生きと描かれている。現代に生きる私たちの羅針盤となるのではないだろうか。


富士山麓山中湖畔に広がる、東京大学演習林「癒しの森」ここを舞台に人と森とをつなぐプロジェクトが始まった。キーワードは「癒し」。楽しいから山に入る、地域の森の手入れをする、薪をつくる、「癒し」を得ながら森に関わる、誰でも親しめる森をつくる………みんなでできる森の手入れが暮らしや地域を豊かにする。これまでの林業を乗り越えるきっかけとなる、森林と人をつなぐ画期的な第一歩。


著者マルク・ジャンソンは、パリ国立自然史博物館の標本館を率いる少壮の植物学者。350年の歴史を有するこの標本館は世界最大級の規模を誇り、800万点におよぶ植物標本を収蔵する。この植物研究の殿堂に自らの半生を重ねあわせつつ、先人たちの業績と近代植物学の歴史をたどるエッセー集。17世紀フランスで植物学の父と呼ばれたトゥルヌフォールに始まり、18世紀中葉、革新的な分類体系を提唱しながら不遇の人生を送ったアダンソン、その名前がフランス語の胡椒の語源にまでなったポワーヴル、植物にも繁殖目的の性別があることを大っぴらにしてスキャンダルを巻き起こしたヴァイヤン、さらには北極星の騎士リンネ、自然史上もっとも不運な科学者の一人といわれるラマルク、そして「植物の壁」で日本でもよく知られる現代のパトリック・ブランまで――有名無名のボタニストたちの事績をユーモアあふれる筆致で綴る。通底するのは、植物への限りない愛情と、「土と雲そして泥を愛する放浪者」ボタニストたちへの畏敬の念である。


1年365日、毎日、姿を変えていく月を、実際に夜空を見上げて楽しむためのガイドブックです。2021年の毎日の月の満ち欠け、月の呼び名、旧暦、二十四節気、毎日の月の出没時刻、毎月の星空など役に立つ情報が満載です。毎月それぞれ、その月に見ておきたい、美しい月が見られる「おすすめお月見日和」の項目では、美しい月が見て楽しめる日時と、その様子を紹介します。特別な道具がなくても、都会でも、誰もがみても楽しめる地球にもっとも近い星“月”。気構えることなくぼんやりと月を眺めるだけでも、心が落ち着き、ゆとりある豊かな時間を時間を送れるようになります。


児童虐待に対応する支援者には,児童虐待との闘いに加えて自分自身との闘いが待っている。増加する通告件数,求められる迅速な対応,悲惨な結末の防止を願う期待の中で,正確なリスクアセスメントと効果的な介入・ケアを選択する/し続けるためには,勘に頼らず思い込みを排して,自らの実践のエビデンスを追求する必要がある。児童虐待はどこまで研究されているか。児童虐待の基本データ,児童相談所をはじめとする機関の役割とそれを支える法制度,児童虐待のリスクファクターとリスクアセスメントをめぐる論争,段階に沿った効果的な介入,虐待が子どもの成長に及ぼす影響,児童福祉施設に入所した子どもへの効果的なケア。それぞれの検討を通して本書が提示するのは,データをもとに支援者が自らの実践の根拠を携えるための「児童虐待と闘う科学」である。


小さなひとが立ち、水が落ちるところに大地が広がり、糸やリボンが揺れるときに風が生まれ、ビーズやガラスが光をまねき入れる――内藤礼は、空間と対話しながら自然のエレメントや繊細なモチーフを組み合  わせ、またカンヴァス上に淡い色彩を重ねることで、根源的な生の光景を出現させてきました。『「人(わたし)が作る」を超えること』を問い続けてきた作家が、はじめて「創造」と向き合った展覧会「うつしあう創造」。それは人が自らを主体  であると認め、人になろうとする行為だと作家はいいます。人と自然、わたしとあなた、生と死、内と外、そして人と作品のあいだに生じる移し、写し、映し、遷し。「うつしあう」両者のあいだに顕われる生気、慈悲、それらとの一体感のうちに、生へと向かおうとする「創造」の瞬間がそこには満ちていました。本書は、畠山直哉の撮影により、大小さまざまな展示室や光庭、それをつなぐ通路によって構成される作品空間と、日中の自然光から、明かりが灯る夕刻以降へのうつろいをも追体験できる、贅沢な一冊となりました。


動物は詩歌の友だちなのだ。斎藤茂吉の馬、宮沢賢治のこおろぎ、谷川俊太郎のかっぱ……現代の代表的歌人が、詩歌に詠まれた動物を、その生態、行動、歴史とともに、縦横無尽にユーモラスに読み解く。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作の105篇の名コラム。


「何かを想像する時には、その想像の中で自分が想像していないことが起こりうることを想像しておけ」(「ののの」より)「視線を向けられるのはせいぜい一つの所だけだろう。外ではなく内に視線を注げと、誰かに強要されている気持ちになる。でもその誰かとは、一体誰だろうか」(「かぜまち」より)「海が縮んだ分、砂漠が減っている。そうなると世界はみんな均一になって人間も同じ顔になっちゃいそうだ」(「ろんど」より)曖昧な世界の境界線、簡単にはわかりあえない他者との関係を描き、「自由とは何か?」という問いを投げかける太田靖久の小説は、読者に「目を凝らし想像すること」を求めているかのようです。すぐには全体が見渡せない不穏な作品世界の中を、一歩一歩想像しながら歩いていると、いつしか道が開け自由な場所へと導かれる。そんな、自由で不自由な小説集です。(「ののの」「かぜまち」「ろんど」の三編を収録)


大きな暗い森に貧しい木こりの夫婦が住んでいた。きょうの食べ物にも困るような暮らしだったが、おかみさんは「子どもを授けてください」と祈り続ける。そんなある日、森を走りぬける貨物列車の小窓があき、雪のうえに赤ちゃんが投げられた――。明日の見えない世界で、託された命を守ろうとする大人たち。こんなとき、どうする?  この子を守るには、どうする?  それぞれが下す人生の決断は読む者の心を激しく揺さぶらずにおかない。モリエール賞作家が書いたこの物語は、人間への信頼を呼び覚ます「小さな本」として、フランスから世界へ広まり、温かな灯をともし続けている。


爬虫類・有鱗目・トカゲ亜目・ヤモリ上目に分類される「ヤモリ」の魅力的な色や模様、造形の生体写真を存分に楽しめます。また、野生下での生態情報は、ヤモリの生き様がリアルにわかります。飼育動物としても人気があるので、飼育環境、餌、接し方、病気などの飼育に役立つ情報も掲載しています。アカデミックな図鑑では追いきれない地域の色変わりや、人為的な繁殖(掛け合わせ)による表皮の色や模様のバリエーションもファン垂涎の書となります。例えば、オウカンミカドヤモリは環境によって同種でも表皮の色や模様が違い、ヒョウモントカゲモドキは掛け合わせで多くのカラーが出てきています。そのカラーバリエーションも充実していて、見どころとなります。


カンヴァスに描かれた「タブロー」はいつどのようにはじまったのか?  ▼タブロー(tableau)とは、板あるいは画布に絵の具で描かれた、持ち運び可能のイメージを意味するフランス語で、現在の絵画形式の主流となっている。特定の場所に結びつかない独立性が特徴であり、その独立性を保つために枠(額縁)が用いられる。本書はタブローという観点から近世以降の西洋絵画の歴史を捉えなおし、そこに何が描かれてきたかを論じる。


林家のルーツ、出生地を巡る混乱、彼女にとっての古里の意味、新聞社との関係、「花のいのち」の詩の変遷……。これまでに解明されていない謎を解き、驚くべき量と質の作品を生み出した作家の潔い生き方に迫る。


和田誠さんが描いた40年分の「週刊文春」全表紙を一冊に。 眺めるだけで、当時の記憶がよみがえる。こんな表紙、あんな表紙もあったなあ。 没後1年、追悼出版。  2008年に「週刊文春」創刊50周年を記念して刊行された和田誠さんの表紙絵画集『表紙はうたう』に未掲載分(2008年10月2日号~2017年7月20号)を追加した完全版。  画集前半には、犬、猫、鳥、映画、スポーツ、星座、外国の旅……など、和田誠さん自らがカテゴリに分けて厳選した表紙の原画600枚を本人による作品解説付きで収録。 後半には、和田さんが描いた全表紙カタログ(1977年5月12日号~2017年7月20日号)を掲載。 絵の裏側がわかり、毎週の「週刊文春」の発売がますます楽しくなる一冊です。


出かけていく。それが彼女たちの仕事だ。現場で、できるだけ近いところから、なんらかの形で真実を確かめるために出かけていく。声なき声を聞き、拾いあげ、具体的なものとするために出かけていく。[…]彼女たちは強くて弱い。この相反するふたつの性質をもっているのが、戦場ジャーナリストなのである。私はこの5人の女性が好きだ。彼女たちの矛盾、心の傷、極端なまでの感受性、迷いなどは、ほかの人びとには理解できないものかもしれない。しかし、彼女たちはユニークで魅力的である。私は、物事に積極的にかかわり、戦っている彼女たちを尊敬し、敬服している。彼女たちの辞書に、あきらめるという言葉はない。(カトリーヌ・ネイルによる「序文」より)1980年代~現在まで、各地の紛争や革命の現場をニュースとして届けるために奔走したフランス最大のテレビ局TF1で働く5人の女性戦場ジャーナリストのエッセイ集。


貪欲に、したたかに、たくましく生きた老人たち。古典から読み解く、パワフルな生き方の秘訣とは――?『女系図でみる驚きの日本史』著者が綴る、知られざる老人たちの歴史。


1億総グルメへと突っ走った平成ニッポン、そして令和へバブル景気にも後押しされて、身も心も満腹状態を求めて突っ走った平成ニッポン。雑誌『Hanako』や『dancyu』が先導し、『ミシュラン・ガイド』が立ち上がれば一億総グルメ状態へ。日本人は何を思い、何を食べたのか? 美味しい歴史と思い出を振りかえりつつ、分析。そして令和。タピオカドリンク店に行列したのはなぜ? 人気の理由はプニュプニュの食感だけではなかった!?  コロナウイルス感染でベーキングパウダーが品切れを起こした理由まで、グルメブームを総ざらい。●「イタ飯」が教えてくれたティラミスの斬新さ●マカロンでピークを迎えた平成のスイーツブーム●じつは何度め? の韓国料理ブーム●令和のタピオカ人気、お茶そのものの美味しさが立役者!?


独自のアイデアで市場を切り開き、自分の暮らしも大切にしながら、国内外で活躍の場を広げている10名の食のイノベーターを取材。彼ら、彼女らの取り組みはどれも前例がなく、未知数。強烈な「想い」を胸に抱えて突き進む姿は、これからの働き方、生き方のヒントになります。1章 小さな経済圏から広げていく・通販専門で3年待ち。全国から食材が集まり、小さな経済圏を築くパン職人・300年の茶園を継いだ元サラリーマンの『フィールド・オブ・ドリームス』・1日に3000個のおはぎが売れる店 元デザイナーが生み出した創作おはぎ2章 世界で唯一のものをつくる・元OLと泡盛レジェンドが生んだ、世界唯一のラム・新開発の瓶入りコーラに予約2万本 たったひとりで始めたコーラ革命


ついつい美男美女を目で追ってしまう。いけないと分かっていても浮気をしてしまった……。それ、もしかしたら脳のクセかもしれません。本書は、毎日100~200報読む論文の中から、人気脳研究者が選りすぐった科学知見を集めた1冊になります。その他にも、「偽物を身に着けると嘘をつきやすくなる」「数学の苦手意識は遺伝子によるもの」など、読めば明日話したくなる話が満載。ちなみに、「生後3カ月でモラルは生まれる」ので、脳を浮気の言い訳にはできませんので、ご注意ください……。


古代から数学者は「紙と鉛筆」を使って数学の世界を切り拓いてきた。ピタゴラスの定理とも呼ばれるX2+y2=Z2は、彼が発見した定理ではない。しかし彼は直感と論理にしたがい、それが正しいことを「証明」したのだ。その後もフェルマー、ワイルズ、フィボナッチ、ニュートン、オイラーなどによる数学的発見がつづく。これらはすべて先駆者たちのひらめきの上に築かれたものだ。50の偉大な発見で見る壮大なヒストリー。


国民的スターって、今、いないよな。……  いや、もう、いらないのかも。誰もが発信者となった今、プロとアマチュアの境界線は消えた。新時代の「スター」は誰だ。作家生活10周年記念作品〔白版〕「どっちが先に有名監督になるか、勝負だな」新人の登竜門となる映画祭でグランプリを受賞した立原尚吾と大土井紘。ふたりは大学卒業後、名監督への弟子入りとYouTubeでの発信という真逆の道を選ぶ。受賞歴、再生回数、完成度、利益、受け手の反応――作品の質や価値は何をもって測られるのか。私たちはこの世界に、どの物差しを添えるのか。朝日新聞連載、デビュー10年にして放つ新世代の長編小説。


・英語民間試験導入は最悪の改革だ! ・小学校英語は百害あって一利なし!・スピーキングの指導を学校でやる必要はない! ・オーバーシュートは英語にあらず!「百万人の英語」やNHK「ニュースで英会話」の講師を務めてきた鳥飼久美子と、東京大学で長年、英語教育者育成に携わってきた斎藤兆史による対談と書き下ろしを収録。日本で最も信頼されている英語のエキスパートが、迷走する英語教育政策に翻弄される学生・教育者たちの疑問・不安に応え、「日本人と英語」の理想的な付き合い方について教えます。


人類史の最前線から秘宝館まで……人間って、面白い!愛と好奇心が渦を巻く、興奮のルポエッセイ!博物館が大好きな著者が、まじめに、ときに妄想を膨らませつつお宝や珍品に迫る。「なぜ、こんなにたくさん集めなすった!?」という著者の素朴な疑問に答えてくれるのは、慎み深くも超キャラ立ちした学芸員さんたち。人類史、鉱物、漫画、SM、服飾、地場産業、伝統工芸……さまざまな世界と人間への情熱と愛と好奇心に満ちたルポエッセイ。


ギリシャのブルースとも呼ばれる「レベティコ」の世界を 味わい深い絵と独特の詩情で描いた傑作バンド・デシネ  第二次世界大戦前夜の1936年、軍人上がりのイオアニス・メタクサスが首相に就任し、ギリシャはファシズムへの道をまっしぐらに進んでいた。当時ギリシャのアテネでは、レベティコという音楽が流行していた。レベティコのミュージシャンたちが歌ったのは、自らが属す下層階級の人々の生きづらい日常。それが下層階級の人々から熱烈に受け入れられた。一方、当局にとっては、定職につかず、ハシシを常習し、喧嘩に明け暮れ、犯罪まがいのことに手を染めることもいとわず、昼はぶらぶら過ごし、夜な夜なバーで演奏してひと騒動起こすレベティコのミュージシャンたちは、風紀を乱す社会のお荷物以外の何ものでもなかった。  主人公のスタヴロスもそんなミュージシャンのひとり。彼は仲間たちとグループを組み、自由気ままな生活を送っていた。グループのリーダー、マルコスが半年ぶりに刑務所から出所したその日、スタヴロスと仲間たちは再会を祝い、久しぶりのセッションを楽しみ、乱痴気騒ぎを繰り広げる――。戦争が間近に迫り、自由がまさに失われようとする窮屈な時代に、あくまで我を通し続けた愛すべき人物たちの長い一日の物語。


自他共に認めるワグネリアン(ドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナーの音楽に心酔している人々)である三島由紀夫。三島はどの程度、ワーグナーを愛聴していたのだろうか。ワーグナーに限らず、三島由紀夫は生前、どのような音楽を聴いたのか?三島の作品にはどのような音楽が登場しているか?三島由紀夫と三島文学にとって音楽とは何であったのか?三島の小説・戯曲・評論・随想・雑文・公開日記・日記・書簡等を基本資料としながら、三島の音楽体験を検証、考察する。


白いごはんにパスタもいいけど今日はやっぱりパスタにしよう。ひと皿なのに食事としての満足度が高い旬の食材を使ったレシピ集。


Excelを用いてデータを解析し、実践的な統計処理をマスターする!!「どのような場合に、どのような統計的手法を用いれば、得られたデータから新たな知見が得られるか」ということを中心に、実際に企業で実践した、また、現在、大学で実践している例を交えて、丁寧に解説します。統計および確率の概念や、それぞれの解析手法の理論については、極力数式を省略して簡単にそのエッセンスを講義し、理解を深めていただきます。


人間の会話は超弩級の離れ業だった!  声の進化からAIによる会話まで、科学・社会・文化・政治などあらゆる角度から、話すこと・聞くことの本質を探る、画期的な〈声の本〉。


盗まれたのは、フィッツジェラルドの直筆原稿。その行方を知る者は? 村上春樹が翻訳する最強の文芸エンターテインメント。


登山の達人としても知られる著者による、“石丸流”山登りへの案内。道具の選び方、山小屋のマナー、そして、一歩上の愉しみ方まで。


語りえない声、人の生を見つめた九つの短篇集。ことばでは言えない生のために――。「世の中の出来事は過ぎ去ってしまうと口を閉じる。 過去とは、犯人が現場に自分に有利な証拠だけを残して逃走してしまうのと似ている。」現代韓国を代表する作家キム・ヨンスが、自らを物語ることばを持てなかった者たちの語りえない声に耳を澄まして書き上げた短篇集。  九本の短篇からなる本作には、王朝末期の朝鮮に赴くアメリカ人、伊藤博文を暗殺した安重根、一九三〇年代の京城(ソウル)、朝鮮戦争に従軍した中国人民志願軍兵士、そして現代のソウルに生きる男女などがモチーフとして登場する。


音楽フェス、アートイベント、映画祭、ビジネス見本市といったフェスティバル、イベントのデザイン、グラフィック、アイデンティティにフォーカスしたデザイン・リファレンス・ブック。約70のデザイナー、デザインファームの作品をオールカラーで紹介。


仏教の八大地獄のほか、室町期に誕生した庶民向けの地獄などについて、ガイドブック形式で紹介。こうすると地獄に落ちる(Access)や、どのくらいの期間責め苦が続くか(How long)など軽いタッチで地獄のポイントを紹介する。巻末には地獄で使える(?)クーポンのページ(三途の川の渡し賃の割引クーポンなど)なども。少し怖いが、読めば思わず行って(逝って)みたくなる(?) 地獄の案内帖。


白い布に白い糸で刺す白糸刺繍の本。シュバルム刺繍、アジュール刺繍、ヘデボ刺繍、ドロンワークの4種類の伝統的な白糸刺繍を今の生活にあわせたモダンで大人かわいい図案で紹介します。小物は簡単に仕立てられて毎日使えるものを掲載しました。白糸刺繍の美しさはそのままに、気軽に始められる1冊です。


路地裏で、玄関先で、ベランダで…。街の住人たちが思い思いに楽しむ園芸活動。その様子を10年以上にわたり観察してきた著者が、特徴別に楽しみ方を解説。身近な緑に注目してみれば、いつもの散歩道が違った景色に見えてくる!


糸、布、染色、裁断、縫製。ゆっくり作り、だからこそ着るごとに身体に馴染む。日本のファッションブランドを支える舞台裏の姿を紹介。


魚類、爬虫類、鳥類に加え、センザンコウやアルマジロなどの哺乳類にもスポットを当てた、初めての「鱗大図鑑」。総点数500点にも上る写真のうち、半数以上は撮り下ろし写真で構成。進化、機能、構造など多方面から、それぞれの動物の鱗の秘密を解説する。特集ページでは文様としての鱗やうろこ雲の話題も。


イギリスで刊行された『Where's Warhol?: Take a journey through art history with Andy  Warhol!』の日本語版が登場!  システィーナ礼拝堂やダリの世界、バウハウス、バスキアなど12のアートシーンにひそむ、“アンディ・ウォーホル”をさがす「さがし絵本」です。各界の著名人も登場し、楽しく芸術を学ぶこともできる、おしゃれでカワイイ一冊。カルチャー好きの大人から、小さな子どもまで、おうち時間を豊かに過ごすことができます。


もうひとつの『和泉式部日記』が蘇る ! 底本には、 広く通行している「三条西家本」ではなく、 「元禄版本」 (「扶桑拾菓集」収録本) を採用。 これまでにない新しい【本文】と【訳】で、「日記」と「物語」と「歌集」が融合した不思議な作品〈和泉式部物語〉 として、 よみなおす。


本書は、生物に共通している生の本質について、人間の「知の意識」により思索したものをまとめたもので、その生の哲学の内容の詳細を提示したものである。人間の経験科学及び哲学において、生命現象の認識と理解は、物質現象の場合に較べて未だ充分でないと思われる。生体高分子という物質が複数個凝集する細胞において、その物質にない生物特有の機能が、例えば温度等の至適な条件下において発現することは、神秘のベールに覆われている。また、生物の個体が複数凝集し、例えば社会を形成し活動するという機能は、物質の凝集体には見られないものであり、人間もその対象にはなるが、その解明には興味をそそられることである。このような生命現象に対して、長年に亘り著者が懐いてきた疑念、問いに問いを重ねてきた「知の意識」が「生の哲学」という思弁の動機づけとなっているとしたもの


★製本名とその実際が見て触って開いて試せる!製本実物サンプル付録付き&【別冊つき】豪華造本に驚き! てんとう虫コミックス『ドラえもん』豪華愛蔵版 全45巻セット「100年ドラえもん」ができるまで180°開く製本、コデックス装、スケルトン装、ドイツ装、和綴じ、表紙からはリングが見えないリング製本、帳簿製本、紙を使った中綴じ、文具に使う製本、本に使う読むための製本などなど、日本でいまできる製本の種類は多種多様。でもどんな製本がどこでできるのか、それはどんな特徴があるのかということを網羅的に知ることは難しい。というのも、そんなまとまった情報がないのだ。そこで本特集では、どんな製本があるのかといった特徴紹介から、それがどこでできるのかの問い合わせ先も含め、徹底的に大紹介。加えて誌上工場見学で製本のしくみもわかり、さらに6種類の特徴ある製本の実物サンプルを付録。手にとって開いて触ってその製本を理解できる。紙を束ねる、綴じる=製本を知りたい人には完全保存版の大特集です。


ペットと家族同然に暮らしている人はもちろん、テレビやネットで目にする動物の映像を見てかわいらしく感じたり、絶滅が危惧される動物や虐待される動物がいることを知って胸を痛めたりする私たちは、動物を保護するのはよいことだと信じて疑いません。しかし、それはそんなに単純なことでしょうか――本書は、このシンプルな疑問から出発します。


森の中に大きな布団がありました。ライオンがやってきて、「だれのかな……?」。ライオンは布団に入ってみました。「ふかふか おふとん  いいきもち!」。動物たちが次々やってきて、布団に入ります。「ふかふか おふとん いいきもち!」。みんなが気持ちよく寝ていると、誰かが、ずるずる~っ!  と布団を引っ張ります……。思わぬハプニングもありますが、最後は大満足のハッピーエンド。人気作『もりのおふろ』の続編です。


南極にすむウェッデルアザラシ、亜南極のキングペンギン、小笠原のマッコウクジラ。私たち人間が直接観察することのできない深い海の中を泳ぎまわる動物たちは、どうやって生きているのか?  彼らの生活はほとんど解明されていませんでした。長らく謎につつまれてきた海の動物たちの行動を、小型のカメラや速度計、深度計を動物の背中にとりつけて調査する「バイオロギング」があきらかにします。


▼「教えること」を教える先生が書いた、教え方のバイブル!部下も自分もラクに仕事が進められる、教え方の極意がここに。これなら誰でも「教え上手」になれる!▼【本書まえがきより】 うまく教えるためには「教える技術」が必要です。 私たちは、学校や会社などさまざまな場面で、いろいろなことを教えられてきました。九九から文章の書き方まで、たくさんのことを教えてもらってきたのです。 しかし、不思議なことに、自分が誰かに教えるための方法である「教える技術」については、教えてもらえませんでした。  あなただけでなく、世の中の大部分の人は「教える技術」を学んでいません。だから、私たちが誰かに何かを教えてもらうときに、その教え方がヘタなためにうまく学べないことが多いのです。


 「学校での勉強=嫌なこと、苦しいこと」…このように、「勉強」や「学習」に対してネガティブなイメージを持っている児童・生徒は少なくないのではないでしょうか。そして子どもたちにそのような思いを抱かせてしまっているのは、私たち大人なのではないでしょうか。しかし、新しいことを知る・学ぶのは、そもそも楽しいことであるはずです。本書では、学ぶことを楽しめる児童・生徒を育てるために、人間が本質的に持っているはずの「好奇心」を活用することに着目しています。いわば好奇心のおもむくまま、さまざまなことにチャレンジする「おさるのジョージ」のような学習姿勢を、教室で再現しようということです。


冷戦後最悪の米ロ関係、中ロ接近と米中の「新冷戦」――。コロナ後の世界秩序をどう構想すべきか?  7月の国民投票で2036年まで続投可能になったロシアのプーチン大統領。この20年のロシア政治史を内政と外交との連繋から記述する。


「すべての学問は数学に通ず!」『笑う数学』待望の第二弾は、「すべての学問を数学で語る!」をスローガンに、さまざまな教科の数学にまつわる話を華麗に、時には強引に披露。国語も英語も、理科も社会もすべて、数学の目を通してとことん語りつくします。「漢字にフラクタルを見出す」「数学者を漢字にしてみた」「点PはなぜPなのか?」「英語で覚える円周率」「小惑星についた数学的名称」「すべての葉っぱが薄い理由を数学的に証明してみた」「真田信繁の石高を求める」「年号は累乗で求める」「パルテノン神殿と黄金比」「算数の文章題は道徳的にいかがなものか?」など。


グローバルにつながった世界を生きるビジネスパーソンの新・基礎教養!デジタルテクノロジーを理解せずに、世界情勢を理解することは難しい。そして世界情勢を見ずに、産業の変化やデジタルテクノロジーの今後を占うこともできない時代となった。・ファーウェイやTikTokはなぜ米国から追放されるのか? ・SNSによって人々の投票を操作できる世界で民主主義はどうなるのか?・コロナウイルスの時代に人々は監視を受け入れるべきか?・デジタルプラットフォーマーは政府の代わりになっていくのか?・米国の衰退、中国の台頭、米中テクノロジー冷戦のなか、日本はどう生きるべきか?


幕末から明治にかけて北は青森、南は鹿児島まで全国津々浦々を自由に旅した漂泊の画人、蓑虫山人。東に名所あると聞けば行って絵にし、西に遺跡あると聞けば行って掘り起こし。絵と書を好み縄文遺物の発掘まで手がけた風狂の人の足跡を明らかにする。


「マーケティングはしない」「数字は目的にならない」…行き詰まりの資本主義を自由に生きる会社、スマイルズに見る未来の働き方。 Soup Stock Tokyo、PASS THE  BATON、100本のスプーンなど、注目業態を生み出し続けながらも従来の経営学やマーケティングの言葉ではとらえきれないスマイルズという会社。本書はそんなスマイルズで4人の人類学者が一緒に時間を過ごし、一緒に会議に参加し、時には一緒に働きながら調査したフィールドワークの報告書。これからの働き方が人類学の目を通して描かれる。


194X年4月、アルジェリア北西部の港町オラン。短い春を謳歌していた町は、前触れなく閉ざされた。恐ろしい流行病によって――。鼠の氾濫、謎のリンパ疾患、錯綜する情報、そして……。  凡庸な町が突如として熱病に侵される“不条理”を描き、圧倒的共感を呼んでいるノーベル賞受賞作家・カミュの代表作を、車戸亮太が激情のコミカライズ!!


人が人にさわる/ふれるとき、そこにはどんな交流が生まれるのか。介助、子育て、教育、性愛、看取りなど、さまざまな関わりの場面で、コミュニケーションは単なる情報伝達の領域を超えて相互的に豊かに深まる。ときに侵襲的、一方向的な「さわる」から、意志や衝動の確認、共鳴・信頼を生み出す沃野の通路となる「ふれる」へ。相手を知るために伸ばされる手は、表面から内部へと浸透しつつ、相手との境界、自分の体の輪郭を曖昧にし、新たな関係を呼び覚ます。目ではなく触覚が生み出す、人間同士の関係の創造的可能性を探る。


上位1%のビリオネアが富の50%を支配し、コロナ禍でさらに格差が広がっている。知られざる彼らの素顔と動向を明らかにする。行き過ぎた分断社会の行方は?


日本において「印刷」は、社会に、文化にどのような役割を果たしてきたのか。最古の現存印刷と言われる、『続日本紀』にも記された法隆寺の「百万塔陀羅尼」(770)から始まり、木版、金属による活版、写真植字機の誕生、現代のコンピューター組版まで、1200年を超えて発展し続ける印刷の歴史を、個人の趣味・鑑賞から出版業の誕生、マスコミへの発展、行政・教育・学術に果たした役割を通し、技術の変遷・発展とともに体系立てて振り返る。


労働の実態、高齢化や格差など日本社会の現状、賃金や社会保障制度の変遷などを多くの統計をもとに分析し、それをもとに未来を予測、高齢者の働き方を考える。


隅田川が流れる下町から、凸凹地形が魅力的な山の手、さらに古代の記憶が随所にみられる郊外まで、川、海、濠、湧水などに着目して、水の都市・東京を描き出す。


19世紀前半、人の心理を積極的に探求したのは作家や詩人、また医者や牧師たちであった。同じ世紀末には実験心理学の成立により、それは心理学者・生理学者たちの領域となる。だが、「心理学」へと焦点が絞られていく道筋は単線的はなかった。本書では、「魂」の概念に代わる「心」の概念の登場、自然化への方向を探る「アンダーグラウンド心理学」の水脈など、複雑に入り組んだ流れを整理、これまで見えなかった心理学史の新しい像を描き出す。


本書は、現象学を前人未踏の域に導いたフランスの哲学者モーリス・メルロ=ポンティ(1908-61年)の生涯と主要著作をていねいにたどる至高の概説書です。『モードの迷宮』(サントリー学芸賞)や『「聴く」ことの力』(桑原武夫学芸賞)など、多くの支持を得てきた著者が、みずからの出発点にある哲学者と真摯に向き合い、全力で格闘した稀有なドキュメントがここにはあります。


『海街diary』と繋がる物語、開幕!  山形の山里にある小さな温泉町・河鹿沢温泉の旅館で湯守り見習いとして働く和樹。弟の守とともに、旅館の女将や周囲の大人の思惑に時に守られ時に翻弄されながら暮らしている。大人たちの抱える過去、そして河鹿沢温泉に数年前に引っ越してきた旅館の大女将の孫娘・妙をはじめ幼なじみ達との友情と恋と人生が静かに紡がれていくーーー 


大衆を「悟り」に導く262文字の旅のはじまり仏教のなかでも重要な「空」の思想をわずか262文字の中に凝縮した経典「般若心経」。その教え一つひとつには迷い苦しむ人々を救いたいという願いが込められていた。無心になり己を捨てることで見えてくる本当の幸せとは…?8万4000の法門とも言われる大乗仏教の教えを凝縮し、大衆を悟りへと導く仏教経典を漫画化。


1500余の軍旗・軍章・国籍マーク、 宇宙軍旗を網羅!  世界の独立国198ヵ国のうち軍隊並びに準軍隊を有する国で現在使われている軍旗、陸軍旗、海軍旗、軍艦旗、艦首旗、海軍長旗、空軍旗そして「空の国旗」とも言える軍用機に付けられる国籍マーク、米国、中国、ロシアの3  大国で相次いで創設された宇宙軍旗を含めた1500余りの各種旗章の特徴をまとめた 画期的 データ・ブック。


「二度目の恋」なんてすると思ってなかった。過労がたたり雪道で倒れてしまった高校教諭の美晴を助けてくれたのは、タトゥースタジオの店長・嵐だった。初めて見るタトゥーに驚いた美晴は嵐に対して思わず失礼な反応をしてしまう。後日改めてお礼を伝えに店へ行くと、嵐は仕事で多忙な美晴のことを優しく気遣ってくれた。同い年ということもあり少しずつ仲良くなる中で嵐に惹かれていく美晴。だけど同時に、小さな違和感を抱いて──


行動的な作家だった開高健はジャンルを超えた優れた作品を遺し、企業文化のプロデユーサーとしても活躍した。長年の交流をもとに、その素顔に迫る。


子ども向けから脱却し、青年層の読者を獲得していったマンガ。貸本劇画から現在まで、表現の幅を広げたそれらの多様な傑作19編を収録する。


【推薦】佐藤文隆氏(元日本物理学会会長・京都大学名誉教授)  人類は二,三千年の文明とともにあり,この先達の遺産を受け継ぐのが読書である。二,三十年の実人生だけでは,食っていく単能な専門家にはなれるが,文明人にはなれない。そうはいっても専門への集中,研鑽も大事である。本書ではこのバランスを  “「専門外」の四つのカテゴリー”という考えで上手にマネージする秘訣が提示されている。学術書編集の達人が披露する実践論であり,文明人になる人生の処方箋だ。


「オトラント城綺譚」「ヴァテック」「死妖姫」(カーミラ)に詩篇「大鴉」……ゴシック文学の「絶対名作」を不朽の名訳で味わい尽くす贅沢な一冊!


ロールキャベツやゆで卵入りのコロッケ…家族のために作られた懐かしい味の記憶とレシピ。文庫化に際し、さらに新たな味わいを大幅加筆。


自称「圧倒的文系」の著者が、第一線の科学者に「いのち」の根源を尋ねて回る。科学者たちの真摯な応答に息を?む、傑作科学ノンフィクション。


キリスト教の勃興から20世紀末まで。中東学の世界的権威が、中東全域における二千年の歴史を一般読者に向けて書いた、イスラーム通史の決定版。


一枚の写真に導かれたアラスカとの出会いから急逝まで24年、極北の自然に魅せられた写真家の旅を一冊に。代表作と寄稿文3編を加え、装いを新たに生まれ変わる決定版!!大切なことは、出発することだった。―星野道夫少年のころから北の自然に憧れ、極北の大地アラスカに生きた星野道夫。取材中に事故で亡くなり、20年以上を経た現在においても、心打つ大自然や動物の写真と美しい文章で、多くのファンを魅了しています。 北極圏の大自然、そこに息づく野生動物や人々、そして語り継がれた神話……。星野は多くの「出会い」を通じて思索を深め、写真家として成長していきました。


今から二十年前――。二〇〇〇年十二月三十日、事件は起きた。東京都世田谷区にある宮澤みきおさん(当時四十四歳)一家、泰子さん(同四十一歳)、長女のにいなちゃん(同八歳)、長男の礼くん(同六歳)が何者かによって、突然、全員殺害された。 何の前触れもなく、幸せを絵に描いたような一家は、何者かの手によって、血まみれ、その尊い命を失われた。二十年の歳月の中、いまをもって事件は、解決していない――。


伝説の老娼婦「メリーさん」見かけた著者は、彼女をテーマに横浜を舞台とする芝居の発信を決意する。そうして敗戦後の過酷な状況を生き抜いた娼婦の物語「横浜ローザ」が誕生した。最大の夢であったニューヨーク公演を実現させ、いつしかローザが五大路子と一体化する瞬間を迎える。二〇二一年に二十五周年を迎える「横浜ローザ」の誕生の背景から、忘れられない数々の出会い、東日本大震災などの困難と直面するも、語り部として若い人たちに平和の大切さを伝える現在までを綴る。


日本の戦後期から60年安保、60年代末の“高校紛争”、さらに近年に至る高校生運動の通史を詳述する。近年も大学生の学生運動史が再評価される一方、高校生による運動が独自の社会運動として認識されていない中で、戦後史の一側面として貴重な成果。


古典文学はどのようにして現在まで伝わってきたか。 一九九三年の廣瀨本万葉集の発見報道から四半世紀。 廣瀨本出現によって万葉集の伝来の様相はどう変わったか。 万葉集の伝本研究の現在を描き出す。


金が何でできているか知ってるか?19世紀前後に起こった産業革命以後、工業化により商品の大量供給が可能になったが、貧富の差はますます広がり、人々の生活は豊かになるどころか苦しくなるばかり。労働者を酷使する生産過程の中で新たな価値を生み出す「搾取」のシステムが明らかになる…。資本主義社会に生涯をかけて立ち向かった革命家・マルクスの代表作を漫画化。


半世紀にわたる版画創作活動の中から生まれたはがき版画作品集。 作品162点をオールカラー・原寸で収録。創作はがき版画への熱い 思いを語る。また、「はがき版画の作り方」を巻末に収める。


奇跡を起こし、人々を救い続けるキリストの生涯世界宗教とも呼ばれ、世界一の信者教を抱えるキリスト教の聖典のひとつ『新約聖書』。そこには、神の子イエス・キリスト(救世主)の生涯や、人々を「神の国」へと導くための、さまざまな言行と奇跡が記されており、キリスト教の教えの中軸として2000年以上もの間、世界中で読み継がれている。その世界最大の聖典を漫画化。


映像を記録し始めてから100年あまり、デジタル化とインターネットの普及に伴い、映像資料の重要性が高まっている。映像資料利活用の中核である映像アーカイブについて、その類型や機能などを体系的に解説し、その意義と課題を考察する。


他人を頼ることは「悪」なのか。「自立」が叫ばれるこんにち、高齢者や障がい者など他人に「依存」せざるを得ない人びとがいる。肩身の狭い思いをしながら、社会の片隅にひっそりと生きる人びと。かれらが、胸を張って生きることができる社会へ。教育学の泰斗が放つ、現代日本への強烈なアンチテーゼ。


昭和の文壇史は、競馬抜きでは語れない!舟橋聖一、菊池寛、井上靖、遠藤周作、吉川英治、吉屋信子、寺山修司などの馬主文士たち。樺太、平壌、大連、台湾など、戦時下の東アジアに作られた、今はなき競馬場。馬が登場する文学作品を紹介しながら、大正の広重とうたわれた吉田初三郎の美しい鳥瞰図で旅する、馬と文学の極上エッセイ。


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