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本屋が気になる「今日の新刊」 — 2022/1/5

本屋「バリューブックス」で編集者として働く飯田の、今日の気になる新刊です。


グラッパはイタリアで造られるブドウを原料とした蒸溜酒のこと。イタリアでは食後酒の 定番と知られている。日本ではまだ知名度も低く、グラッパの多様性が知られていない。 この本ではグラッパの本質、歴史、製造法といった基礎知識から、食事やカクテルまで、 グラッパのすべてを網羅している。ソムリエにとっても、バーテンダーにとってもグラッ パの教本として、必須の書といえよう。


KAMINOGE121 発行から11年目に突入


村上春樹の全作品を読み、また1985年から村上春樹を取材し続けた文芸記者による、10年間の春樹読解の記録。「わかりそうでわからない」春樹作品にちりばめられた謎を、作品の細部を読み込み、「惑星直列」のようにつなぎ合わせ、解き明かしていく。


同時進行のプロジェクト20件、1日の打ち合わせ10件。日本一忙しいアートディレクター千原徹也の、「人に助けてもらう」仕事のつくり方、進め方、「負け続けた」生き方。


死にたいキャバ嬢と推したい腐女子。新宿歌舞伎町での二人の出会いが新たな世界の扉を開く。金原ひとみが描く恋愛の新境地。


鉄道駅構内で営業する喫茶店、駅カフェ。国鉄末期の余剰人員の受け皿とすべく爆発的に増えたその業態は、都市部はもちろん地方にも数多い。ファストフードである駅そばと違い「時間をゆったりと使う」ことに意味がある喫茶店は、忙しない都市部よりは地方にこそ魅力や意義、特異性が潜んでいるのではないだろうか。本書では終着駅、無人駅、ローカル線に立地する“駅カフェ”を取り上げ、旅情たっぷりに綴っていく。駅構内に駅そば店が存在する意義や特異性を見いだし、鉄道グルメメディアに新ジャンルを確立させてきた筆者が贈る、さいはての駅カフェを巡る冒険譚!


ソクラテスの罪状を問う!ソクラテスはなぜ死刑になったのか。彼と深く関わった個性豊かな若者たちー求道者クレイトポン、風雲児アルキビアデス、快楽主義者アリスティッポスーとの対話から、ソクラテスの実像に迫る。


ぼくたちは完璧な理想の夫婦だった──子供がいないことを除いては。不妊に悩む夫婦を、夫の視点から静謐な筆致で描く純文学作品。


黄金を手にするものは、どのような人生を歩むのか?巨万の富を得てホメロス時代の遺跡発掘に成功し、前人未踏の夢をかなえた「考古学者」の全生涯をたどる!家族からの資料提供にもとづく、決定版の伝記。


塗装に魂を込める親方五人が、「これまでの人生や経験」「仕事にかける情熱」そして「将来へのビジョン」を、飾り気のない言葉で語る。塗装業界関係者はもちろん、これから塗装業界を目指す人、自宅の塗り替えを考えている人にも読んでほしい、親方たちの生の声。


朝鮮からのコメ難民の一族に生まれ、周縁に追いやられた民の声に耳を傾けてきた姜信子と、南三陸のコメ農家に生まれ、近代以降に東北が受けた抑圧の記憶と3・11で負った深い傷を見つめ続ける歴史社会学者・山内明美による、近代を問い、命を語る往復書簡。


日本の発掘調査件数は年間8,000件以上。さまざまな目的や手法で実施する発掘調査の意義と意味を多角的な視点で解説。


病気の苦しみから解放し、健康を良くするための医療。だが、その目覚しい発展にもかかわらず、おおくの医者や患者が「上手くやっているはずなのに、ますます悪くなっている」と感じている。そのため現代にいたり、ほんとうに医療が、どれほど健康を改善し、害でなく利益をもたらしているのか、データと根拠に基づく評価が始められた。本書は、日本に医療評価を取り入れた第一人者が、古代から中世にいたる医療を、これまでにない全く新しい切り口で振り返る。常識を打ち破り、あらたな医療のありかたを探るすべての人に、そのヒントと手引きを提示する。


世界に約4000種いるゴキブリ類――分類、形態、生態、行動など、数億年の進化史を経てつくりあげられたその多様で興味深い世界を体系的に詳述する。かれらはけっして家屋の害虫だけではない。さまざまなゴキブリ類の繊細で美しいすがた、そして彼らの社会性進化のプロセスには、昆虫学者だけではなく多くの人たちも魅了されるだろう。


魔法の国、巨人の国、メルヘン国……。あちらこちらの国から楽しい手紙が届きました。「こどものとも」200号記念出版の絵本。


発汗の辞…どうぶつびすけっとがあって、どうぶつしんぶんがないというのは、どうかんがえてもおかしい。であるからして、きょうここに「どうぶつしんぶん」をはっかんするのである。4才から。


オニの袋に捕らえられ、夜のごちそうにされそうになった男の子が、スキをみて逃げ出し、オニをやっつける痛快なフランスの民話。


くまくんの作ったいかだに、次々とお弁当を持った動物がのりこみ、川を下って海に行きます。みんなのお弁当の中身は何かな?


こぶたのるーは毎日、父さんから教わってラッパのけいこ。いやになったるーは、父さんのラッパにもぐって吹けないようにします。


『ぐるんぱのようちえん』でおなじみ、堀内誠一の絵本6冊を限定復刊。セット特典「自分で作る豆本 長靴をはいた猫」も封入。


はりねずみのはりっこは、ひいひいじいさまの形見のハンマーで、天の丸天井を支えている釘を打ちに行く。天の落下を防いだはりねずみの子どもの冒険。


お腹をすかしたオオカミと、オオカミが狙うきこり夫婦の、スリリングで愉快な昔話を堀内誠一がダイナミックに描く。


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