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「10月3周目」の気になる新刊 65冊

毎週更新している、1週間分の気になる新刊情報です。

東京から地方に移住し、大型書店が身の回りになく、続々と世の中に生まれ落ちている本の情報を得にくくなりました。

そこで、出版される本の情報を毎日ネットでチェックするように。気になる新刊をチェックし、気になったものを毎日、下記のように Twitter に投稿しています。



この記事は、その1週間分のまとめです。

なお、本記事の紹介文は、どれも版元が提供しているあらすじからの引用です。

そして、各Amazonリンクにはアフィリエイトタグが貼ってあります。こちらで得るわずかばかりの収益は、次なる新刊に手を伸ばす費用として溶かしていきます。

それでは今週も、どうぞ!

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カラフルな鳩レースを撮った『Paloma al  aire』(2011年)で一躍注目を集めた、スペインを代表する写真家、リカルド・カセス。新作『Estudio elemental del  Levante』では、一番身近な環境であるスペインのレバンテ地方を舞台に、ここ10年をかけてイメージ同士がもたらす視覚言語を探求しながら、写真集でしかできないイメージのレイヤーを生み出している。ビーチとパエリアという古典的なアイコンを越えて、もっと深くこの土地の特徴に着目し、音楽バンド、ヤシの木、建設業というシンボルを見つけたカセス。そこから発展して、東南アジアからやってきたヤシオオオサゾウムシがヤシの木に寄生すると、木はたちまち枯死するという、もうひとつの物語に行き着く。


本書は、おもに、17世紀オランダの哲学者スピノザに助けられながら、よりよく生きようとする力を、発達・成長ではなく、超越・創始を語る〈鏡〉の隠喩のなかで語ってみることである。現代の教育のめざすところが、どれほど機能的で実用的であるとしても、つまり経済的利益と工学的技術を求めていても、そうした有用性を志向する趨勢を超える思考が必要とされる。その一つが〈心の鏡〉である。いまさら、こんな死後にもひとしい言葉をヨーロッパ思想史から引っ張り出してきても、単なる懐古趣味などという評価を下す人もいるだろう。しかし、〈心の鏡〉は現代においても、人が〈よりよく〉生きようとする限り、出来しうる心の状態である。なお、本書は、よく見られる、思想についての子細で精緻な議論を行う思想研究ではない。過去の思想に寄り添いながら思想を創り出してみるという一つの試みである。


著作のほとんどが発禁となったことで知られる叛骨の思想家。思わぬ病で歩行の自由を失い、余命の長からぬことを悟った彼が「生きながらの屍の上に自ら撰せる一種の墓誌」として語る生い立ちは、まさに「数奇」というほかない。幼少期に見た土佐の民権運動、大阪や東京での勉学の日々、作州津山での灼熱の恋と別れ、ジャーナリズムの夜明けと大陸への渡航、従軍、筆禍での下獄……。近代日本人の自叙伝中の白眉。


ジャンクフード大国アメリカでは、肥満と免疫力低下が大量の感染患者を産み、世界の密飼される工業型畜産が病原菌や、ウイルスの潜在的な培養器となっている。農業をオーガニックに全面転換すれば生産力が落ち、食肉の値段は跳ね上がり、増加する人口を養えないと言われてきた。コロナ禍を契機に、カロリー過多の飽食が問い直され、農業政策を多品種・地産地消とオーガニック増産にシフトするEUが、切り札として掲げる武器はハイテク農業ではなく、公共調達による有機給食だ。栄養素と食物繊維たっぷりの食は免疫力をたかめてコロナ予防にも役立つ。


世の中には商品・サービスが溢れているが、ヒットするものはごくわずか。類似商品が次々現れ、同時に消費者のニーズも常に変化し続ける環境下ではヒット商品が生まれにくい。こうした時代認識において、本書は消費者の「カルチャー」を把握し、働きかけ、市場を生み出す方法を解説したもの。


飼い主ボケて犬ツッコむ。お散歩コメディ! 柴犬ポン太は、飼い主のりえ子と今日もお散歩へ。しかし、能天気でちょっと抜けてるご主人様に、ポン太は色々と思うところがあるようで…りえ子のボケに、ポン太が心の中でツッコみます。Twitterでも話題のお散歩コメディ!! 【編集担当からのおすすめ情報】


チョコレート菓子のすべてがわかる、フランス発のレシピ&テクニック約100種フランス製菓レシピの決定版『美しいフランス菓子の教科書』シリーズ第3弾は「チョコレート」を詳細解説。チョコレートの基礎知識&調温・型抜き・デコレーションなどの基本テクニック43種、ボンボン・ショコラからケーキまで、バリエーション豊かなレシピ62種、道具&技術解説15種を収録。チョコレート菓子を完全マスターできる1冊です。


すべては遊びからはじまる!子どもにとって生活は遊びそのもの。遊びは子どもの心とからだを丸ごと育てる。絵本、紙芝居、人形劇、お絵かき、ごっこ遊び、感触遊び、料理、かたづけ、栽培…。たくさんの遊びをとおして、子どもの育ちを見つめる。保育の入門書としても最適。……………いつも走ってる。いつも歌ってる。小さな穴に小石を入れる。子どもって面白い。ぼくもかつてはそうだったんだよなぁ


本書の前に、王族のありのままの姿やなにげない日常を、彼らの肉声やよろこびとかなしみを、城門の外へ伝えた本はなかった。この本を書いたのは〈クローフィー〉。生まれた時は誰ひとり予想しなかった女王の位に25歳でつくことになるエリザベスと、妹マーガレットの家庭教師として、国王ジョージ6世一家と17年を宮殿でともに暮らし、女王の若き日の重要なシーンのすべてに立ち会った女性であった。


日本の食材で作る台湾スープのレシピ集台湾料理にスープは欠かせません。市場やレストランなどではご飯や粉ものと一緒に、必ずスープが用意されています。台湾のスープは、鶏肉や豚肉のだしを使っているものが多く、滋味深い味わいが特徴です。この本では、台湾各地を食べ歩き、市場を回り、台湾人のママたちに台湾家庭料理を習ってきた著者が、日本の食材でできる、台湾のスープレシピを紹介。


すべてのゲームデザイナー/プランナーのための、 「遊びのしくみ」184のヒント 古典的なカードゲームから現代のアプリ連携ゲームまで、 数多のボードゲームがどのようにデザインされているのか、 ゲームの「メカニクス」を徹底的に分解し、 知識体系を構築しようとした野心的な一冊。 ・ゲームの構造 ・ターンオーダーとターン構造


「お灸」は、小さな熱が、体に「いい変化」をもたらす伝統の自然療法。本書では、古くから伝わるお灸の文化と症状別のお灸のすえ方を紹介しています。※本書は、2012年に弊社より発売された「お灸のすすめ」の新装版です。


「まるでファンタジー!」な世界最高峰のジュエリー特集!王冠に代表される王や君主を象徴する宝飾品は、英名で「Crown Jewels(クラウンジュエル)」や「Regalia(レガリア)」と呼ばれます。  古今東西の君主たちが、その威信をかけて、それぞれの国の時代や美意識のもと、最高峰の職人たちの技術を結集させてつくらせた宝飾品の数々が、時を経て受け継がれ、そこに国家の栄光や苦難の歴史が刻まれていく……。  ドラマティックなクラウンジュエルの世界を貴重なビジュアルでご紹介する小さな宝石箱のような写真集です。


狩猟採集民だった人間(ホモ・サピエンス)は、野生の種を手なずけることで、人口を増やし、文明を興した。最新の遺伝学や人類学の知見を織り交ぜ、人間とその盟友になった種とのかかわりを軸に歴史を概観し、これからを展望する、驚嘆すべき「われわれの物語」。


哲学的思索を社会問題の探求に適用し、生命倫理や特殊教育に関する発言をおこなってきた哲学者による、先駆的かつ古典的な想像力概念の概説書。ヒュームおよびカントを起点に、ロマン主義を通ってウィトゲンシュタイン、サルトル、ライルへと、想像力論の系譜をたどる。同時に、人間の自由を可能にし、良い人生に欠かすことのできない想像力の育成こそが教育の最重要課題と位置づける、刺激的な一冊。


「信じられるかい? 彼はまだ生きている――!」 氷点下50度、風速70メートル。 人間を拒絶するような酷寒と暴風雪の世界。 極限状態の雪洞でたった一人、川柳を詠み、ハーモニカを奏でる男がいた――。  独特の「待つ登山」で北米最高峰デナリ(マッキンリー山)に挑み、史上最年少で冬季単独登頂に成功。過酷な〝垂直の旅〟から生還した若者は、リヤカーを引いてアラスカをゆっくりと徒歩縦断する〝水平の旅〟へ。厳しくも美しい大自然と人々の温かさに出会いながら、北極海を目指す。 冬のアラスカ三山(デナリ、フォレイカー、ハンター)に魅せられ、20年以上も単独行を続ける孤高の登山家が記した、冒険の記録と青春の旅。


妻の浮気現場に遭遇した武士は、妻と間男をその場で討たなければならなかった、「処女を守る」という意識が広まったのは明治以降だった!…時代や身分で異なっていた「日本人のセックス事情」を読み解く!


研究者たちが考えていることって――実はめちゃくちゃ面白い。抱腹絶倒&試行錯誤の「本邦初」、研究ドキュメンタリー視覚障害者の方々にスポーツの臨場感をどう伝えるか、から始まった研究は「スポーツ」を翻訳することに向かった。研究をスタートさせるも、相次ぐ失敗が壁となって立ちはだかる。しかし、そんなことでは研究者は諦めない!思わぬアイディアから方向を転換し、十種目の競技のエキスパートとタッグを組んで


昨日、娘が家を出た。主婦のハルコは「子育ての終わり」と「娘の独り立ち」をうれしく思う反面、寂しさも感じる。娘と離れ、「お母さん」としての役割を持て余す日々の中で、娘に知らず知らずのうちに依存していた「私」にハルコは気づいてゆく。これは「訪れた別れ」と向き合う「新しい私」に出会う物語。


〈江戸時代からファッション誌があったってホント?!〉〈日本人は縄文時代からデザインに凝っていた!〉京都国立博物館PR大使・トラりんの活躍が、本になりました。トラりんが生徒、京博の研究員が先生になって、さまざまなジャンルの日本美術の歴史と魅力に迫ります。4巻シリーズの第3巻となる本書のテーマは「暮らしの意匠」。食事をするための器や身に纏う着物、暮らしを描いた絵巻など、生活に息づく美しいデザインが施された調度類を取り上げます。巻末には美術作品・文化財の調査や修理保存において重要な役割を果たす科学調査の取り組みを紹介します。


三菱自動車工業創立50周年記念!  航空技術者たちが基礎を築いたメーカーとして高度な技術を継承し、三菱A型から始まり、パジェロなどの人気車を開発してきた三菱自動車。各世代に登場したモデルを徹底解説し、カラーカタログなど1000点以上の写真とともにその歴史をたどる。カラー頁をさらに増やし、新たにコンセプトカーも収録、生産台数表なども更新したボリューム満点の増補二訂版。


野っ原です.木があります.のぼってみましょう・・・.花がいっぱい.ブンブンとミツバチがやってきて花のミツを集めます.ミツバチたちのお仕事,ダンス,冬になったときのすごしかた.その姿を追いかけるとともに,数が減り続けているミツバチを守ることの大切さを伝えます.


イザナキ・イザナミから始まり初代神武天皇に繋がる神話と歴史はどのような関係にあるのか。ヤマタノヲロチから稲羽の白兎、海幸彦・山幸彦まで、古事記の魅力、古事記を読むことの楽しさや現代的な意義を分かりやすく解説。


学校制服の役割に変化が見える。1960~70年代の高校紛争で一部の高校が私服化された。その後、80年代のツッパリブームや90年代のコギャルブームで、生徒は校則に反発し服装の自由を求める傾向があった。しかし、昨今では私服の高校が制服化したり、厳しい校則が学校の売りになったりしている。一方、新型コロナや猛暑対策で私服化を進める学校も出てきている。それは、個性と管理、そして時代で揺れ動く学校教育の進化や多様化といえるのではないか。


第26 回いたばし国際絵本翻訳大賞(イタリア語部門)最優秀翻訳大賞受賞作!アントニオってすごいんだ。みためは ただの男の子なんだけど なんにだってなれる… 子どもの自由なこころとからだを 生き生きとした文と絵でつづる。ボローニャ国際絵本原画展に入選した注目のイラストレーターの絵本。推薦! 金原瑞人氏(翻訳家・法政大学教授)「アントニオは、きみだよ」なんで? とたずねられて、どう答えるか。そこが問われている絵本ですね、これは。


アイヌ人は本州のどこまで南下したか。モヤ、タッコ、オサナイを地名に持つ37カ所を検証し、北海道以外には東北北部にしかアイヌ語地名はないと、先史の難題を決定的な結論へ導く。


国内の第一線で活躍する先端・気鋭のアートディレクター/デザイナー151組が手がけた188例のデザインの仕事と、それを完成させるためのプロセスがわかるラフ、スケッチ、アイデアメモ、モックアップ、カンプなどの豊富な画像と解説で紹介するデザイン事例集。 一流のプロフェッショナルクリエーターはどのようなアイデアで仕事を遂行したのか、どのようにしてデザインの問題を解決したのか。圧倒的な情報量を誇る、デザイン関係者必携、重厚な一冊です。


ごろりーん ごろりーん ねこはすきなばしょで  ごろりーん。のびーんと伸びたり、爪でがりがりしたり、ぺちゃぺちゃ食べたり、すっぽりはまったり。どこまでも自由で幸せそうなねこの一日を、のびやかな線と、特色刷りの鮮やかな色で描きました。楽しいオノマトペも、幼い子どもの心をとらえてはなしません。大人も子どもも、みんな一緒に、ごろりーん、のびーん、ぴとーん。


2019年12月に公開された劇場アニメーション作品『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』。作品世界を彩る美しい背景美術を収録した、公式美術画集です。「空気感まで含めて、実際にあった土地、実際にあった時間を描ければいいなと思っていました。それらを味わうものとして、美術を見ていただけたらと思います。」─監督・片渕須直本書では300点を超える選りすぐりの背景美術を収録。作品内で描かれた美しい呉の港や山並み、主人公・すずの日常を彩った北條家の住まい。


これからの「少子化する高齢社会」に活かせる知恵をどう受け継ぐか 110のことわざに示される民衆知を比較社会学の視点から読み解く 「三人寄れば文殊の知恵」はリーダーシップ ――よりよい決定を求め、日本では3人、英仏では2人で知恵を絞る? 「二足の草鞋を履く」は新しい働き方のスタイル ――少子化する高齢社会で活かせる?


「人間とは何か? 精神を操るとはどういうことか? ミステリーのような科学ノンフィクション。読まねば損な一冊だ」  仲野徹氏(大阪大学大学院医学系研究科教授・HONZ書評家)絶賛!「脳に電気ショックを与えて、『完璧な人間』へとつくり変える」現在の米脳科学界における一大トレンドであり、DARPA(米国防高等研究計画局)も莫大な予算のもと参戦する「脳深部刺激療法」。「サイコパス」「依存症」「うつ病」「てんかん」「パーキンソン病」、そして「小児性愛」「性犯罪者」さえも矯正可能であるという夢のような治療法だ。軍事転用すれば、冷酷な兵士を人工的に生み出せる。しかし、闇に葬り去ったはずの禁断の治療法がふたたび甦ってしまった、と戦慄する人も多い。


沖縄的共同性とは何か。それは沖縄の階層的現実とどのような関係があるのか。教員、公務員、飲食業、建築労働者、風俗嬢… さまざまな階層の人びとの、「沖縄的人生」


本書では日本列島沿岸海域に分布するすべての海草、1目5科12属28種1変種4雑種を収録した。そして、できうる限り生きた状態のサンプルを用いて精細に記録することをめざした。本書で用いたスキャナによる植物の記録、あるいはサンプルを水中に保持して透過光で撮影する方法などは、著者らが開発した手法であり、今後多くの研究分野で利用されるであろう。そのためスキャナによる記録手法についても記述し、研究手段の1つとして活用できるように配慮した。 


オーストラリアでしか見られない 大きな鳥、エミュー。ほ乳類なのにたまごを産む、ハリモグラ。「人魚のさいふ」とよばれるたまごを産む、イボガンギエイ。鳥、魚、昆虫、軟体動物、は虫類、両生類、ほ乳類まで、22種類の生き物の、いろんなたまごが登場します。しかけをめくって、たまごのなかを 見てみよう!じっさいの たまごの大きさも わかるめくりしかけえほんです。


1964年に翻訳出版されてから、ずっと愛され続けてきた「ムーミン」の物語。大人気のキャラクター「ムーミン」は、9巻の物語が原典となっており、今なお人を惹きつけてやみません。大きな魅力のひとつは、キャラクターたちが発する、真実を突く言葉にあります。スナフキンの名言を抜き出して、美しいヤンソンの絵と共に、ぎゅっとまとめた1冊です。ギフトにも最適です。


アジャイル開発「最初の一歩」に好適! ウォーターフォールとアジャイルは融合できる。 現場のリアルが詰まった、幸せな共存ストーリー。 過去アジャイルに挫折した人も、これなら大丈夫。 【本書のポイント】 ・ストーリーでアジャイル開発の基本を学べる ・現場から目の前のことをどんどん解決していく方法が満載 ・昔ながらの開発をしている会社でも、大企業でもできる


主人公のジェイクは、毎日が規則正しく決まった通りに進まないとパニックを起こしてしまうため、いつも生きにくさを感じていた。特に、普段と違うことばかりするクリスマスは大の苦手。ジェイクはクリスマスを無きものにしようと、学校のクリスマスツリーを倒し、はずみで事務室のドアのガラスを割ってしまう。帰宅後、家族から向けられた言葉が頭の中で嵐のようにうずまき、ジェイクは耐えられずに家を飛び出してしまう。そこに行き場のない犬が1ぴきやってきて…。 感情のコントロールが苦手な少年が、偶然出会った犬とのふれあいをきっかけに成長していく姿を描いた、心あたたまる物語。


美術作品は思想たりうる。そしてその思想は事物としての作品にこそ結実している。 事物としての作品の徹底した調査、精緻な分析が導き出すのは、別の思想の可能性である。 かつて現代美術と呼ばれた作品たちを、現代(その時代の拘束)から解放するために、著者は作品のいかなる細部も見逃さない。 いまだ考えるに値し、制作するに値する、さまざまな問題=主題群がそこにある。 それを教え、元気を与える、これが批評の本来あるべき姿だ。 この真摯な純度を見よ!


コロナ禍によって最初にそしてもっとも大きな被害を受けるのは社会的弱者であり、マイノリティである。危機的状況におけるしわ寄せは少数者が受けるのだ。ところが、マスメディアがたまにこうした問題を取り上げることはあっても、断片的な報道にすぎず、その原因やもともとあった社会構造には踏み込まない。現在、起きている深刻な問題は、コロナ禍以前の日常の中にあり、それが顕在化したすぎない。  この特集では、多くの人々が未だに理解していない社会問題を、コロナ禍で起きた出来事を通して伝える。救いを求める社会的弱者やマイノリティの現状とともに、危機の時代の根底にある問題の構造を捉え、今後、制度や社会をどう変えるべきなのか提起する。


本書はイエナプラン教育についてもっと深く知りたいと考えているすべての方のために書かれたものです。本書は学術的な書物ではなく、イエナプラン教育の実践をやさしく記述しています。現在すでに、イエナプラン教育という新しい刷新的な教育理念の元で仕事をしている方たち、または、これからそこで働こうとしている方たちが、自分が受けもつ学級をもっとイエナプラン教育らしくし、また、自分の学校を今以上に、生と学びの共同体にするための様々なアイデアやヒントを本書から得ることができるでしょう。


◆豪華オール描きおろし!!
繊細かつ大胆で色気あふれる、中村明日美子の「美麗な描線」を堪能できる著者初のぬりえ本。

◆『Jの総て』『ばら色の頬のころ』『コペルニクスの呼吸』
『2週間のアバンチュール』『ウツボラ』のメインキャラクターから、初期の名物キャラクター・トースト男爵まで。ため息が出るほど美しい、中村明日美子のモノクロームの世界をあなたの色に染めることができる、最高の1冊。


高度成長期に書かれた小説は、同時代の経済発展や大きく変容した経済システムをどのように捉えていたのか。産業構造と労働、近代家族、統治システムの三つに焦点を絞り、伊藤整、黒井千次、庄野潤三、石川達三らの当時の問題作に再び光を当てつつ、社会の姿を解き明かす。文学作品から時代を読み解き、現代の鏡としての高度成長に迫る初の試み。


身近な植物で楽しむ、あたらしい草花あそびを、野ねずみきょうだいが紹介します。秋の落ち葉でつくるスズメ、サンタクロース、スズカケノキの実のハリネズミ、春が来たら、タンポポのようせい、カラスノエンドウの飛行機……おなじみの植物からうまれる約20種類の作品は、どれも新鮮で美しく、作ってみたくなるものばかり。草花あそびをすると、その植物のことが少しずつわかってきて、季節の移ろいを実感できます。


“持続化給付金"は、わずか12日間で給付完了!江戸時代にも、日本は感染症(天然痘・麻疹・インフルエンザ・コレラ)に苦しめられた。とりわけ、人口100万超の「過密都市」江戸は被害を最も受けやすかったが、都市崩壊のような事態には至らなかった。時の幕府が、医療政策と社会福祉政策に力を入れたからである。徳川吉宗、松平定信らは感染拡大にどう対処したのか? 当時の“持続化給付金"の財源と給付対象は? ワクチンはどのように普及したのか? 現代に通底するトピックを織り交ぜながら、江戸の町がいかにして危機を脱したかを解き明かす。


殺したはずの夫が帰ってきた…? 結婚以来、夫・亮からの暴力に耐え続けてきた夏奈。ある夏の日、彼女は亮の殺害を決意し、実行する。亮の死体を物置の冷凍庫に隠し、あとは自由な人生が待っているーーそう、信じていた。


春の終わりに、サンタさんは羊の毛を刈りました。「このフワフワの毛で、はなちゃんのマフラーを作ろう」。冬までの長い時間をかけて、じっくりと丁寧にマフラーを編み上げたサンタさんは、クリスマスの夜、綺麗に包んだマフラーを持って出発します。山をのぼり、谷を越え、海を渡り、トナカイの引くそりにも乗らず、はなちゃんの家だけを目指して。ただ一人に向かうサンタさんのひたむきな愛情を、繊細な刺繍で描きます。


流れ者の娘オーナは、逆境の中でもいつか自分の小屋を持つという夢を持ち前向きに生きていきます。オーナが老いを迎えたある年のクリスマス、妖精たちはオーナにすばらしい小屋を作り、贈りました。それから百年がたった今でも、毎年ホワイトクリスマスになると、オーナは世界中の飢えた者たちをその小屋にを招き入れごちそうをしているのです。―アイルランドの美しい伝説が、稀代のストーリーテラーにより幻想的に語られます。


「ジキルとハイドの人格をキメラのように併せ持つ人間。その理由を〈自己家畜化〉という新たな仮説で解説した瞠目すべき進化論」  山極寿一氏(霊長類学者・京都大学前総長)推薦スティ―ブン・ピンカー(認知心理学者)マット・リドレー(科学ジャーナリスト)他 絶賛!寛容と暴力の人類史最も温厚で最も残忍な種=ホモ・サピエンス。協力的で思いやりがありながら、同時に残忍で攻撃的な人間の特性は、いかにして育まれたのか?世界を舞台に活躍する人類学者が、〈自己家畜化〉という人間の進化特性を手がかりに、長年のフィールドワークから得られたエビデンスと洞察、人類学、生物学、歴史学、心理学の新発見にもとづき、人類進化の秘密に迫る。


今日のように葬儀が業者によって行われるようになる前は自宅で葬式をして出棺の儀をし、野辺送りで火葬場や埋葬地に向かい、火葬や土葬をするのが普通だった。土葬は、条例で禁止されている一部地域を除くと、感染症による死亡などは別にして、法律違反ではないが、平成とともに大半が消えてしまった。


あなたとわたしの愛は背信行為らしい―――。同性愛が許されていた時代から長い年月が経ち、同性愛が犯罪とされる世界。未成年による同性愛行為がみとめられた場合は、矯正施設「不蘂体聖化院」に強制送還され、徹底的な教育が施されていた。そんな世界で15歳の少女 不由美は、同じクラスの少女しおんを異常なほど愛し、


「ページをめくるたびに美と驚異の世界が広がる」多くの昆虫愛好家、昆虫好きの子どもたちを魅了してやまない人気昆虫博士・丸山宗利氏初の大型ヴィジュアルブック。特殊な撮影方法により、小さな昆虫のさらに微細な部分を拡大し、かつて見たことがない美と優れた構造が明らかに。共著に工業デザイナーの吉田攻一郎氏、若手昆虫カメラマンの法師人響氏。


自分のためだけに、時間つかえてる?それ、何となくダラダラと続けてない?ムカつく友だちダレトク!?な仕事めんどくさいSNSむなしいダイエット・・・私たちの人生には、幸せのおジャマ虫だらけだ。


単一政党体制下の1950年代ルーマニア。作家・批評家養成機関「文学学校」に入学した語り手「ぼく」は、ひとりの女子学生と出会う。「正義の女」=ジュスタとあだ名された彼女を待ち受ける苦難とは――ルーマニアの反体制派の代表と目される作家パウル・ゴマが、学生時代を回想して綴る自伝的小説。


ヘーゲルの弁証法的展開をベースにしながらも、 鋭くもやさしい独自の感性で人類と社会を観察・分析。 2014年刊『次世代へ送る〈絵解き〉社会原理序説』に新原稿を加え、 「正解のない問題集」を付録として添えた。 中学生から大人までを対象にした「みんなの哲学書」。 


編集長/佐々木敦
ロゴマーク/石黒正数
表紙・本文デザイン/戸塚泰雄
装画・挿絵/近藤恵介

【巻頭表現】
いとうひでみ「生業」

【創作】
佐藤亜紀「性頑愚にして強訴を好む」
瀬尾夏美「押入れは洞窟」
滝口悠生「夜の電話のための戯曲」


車中泊を上手に使えば生活いきいき。さまざまな災害に役立つ情報も満載!


「池の外来種をやっつけろ」「鳥のヒナを保護したい」。その善意は、悲劇の始まりかもしれない。人気テレビ番組の盲点から自称プロ、悪質マニアの暗躍まで、知られざる“生き物事件”を徹底取材。


自身の電気工時代の体験を振り返り、被害の最前線を歩いた作家が、「静かな時限爆弾」アスベスト禍の実態を明らかにした傑作ノンフィクション。著者を襲うアスベスト曝露による胸膜炎。喘息の大発作。止まらぬ咳、熱、重い疲労感。不安と鬱……。職人仲間の肉声を交え、苦しみ続ける被害者の訴えを記す。(解説=武田砂鉄)


20世紀に活躍した名ピアニスト、現在第一線で活躍する名ピアニストを厳選して多角的に紹介していく。  「音楽の友」「レコード芸術」ならではの、定評ある音楽評論家と編集部が厳選した古今東西の大ピアニストたちの「技」(=テクニック)と「音楽性」(=思考)を、書き下ろし原稿で深く論じ、そこに登場する名ピアニストへの両誌での取材記事を再編集し、併せて掲載。読み物と取材記事が有機的に絡み、説得力がある。各ピアニストたちが理想とするピアニスト像、美学、それぞれのピアニズムやそのルーツも探っていく。 古今東西のピアニスト名鑑的なONTOMO MOOK「ピアノ&ピアニスト」とは一線を画す〝ピアニスト読本〟。


▼本質を突いた解説で根強いファンをもつ、吉田伸夫氏の最新著書!「「物理は高校で勉強した」と思っているあなたに言いたい。真の物理学は、高校で学んだことのほんの少し先にあると。」(本書「はじめに」より)高校物理で学ぶ内容を著者独自の視点でまとめ直し、指導要領にはできるだけ従いながらも、原子内部からブラックホールまで具体的な事例と結びつけて、ていねいに解説。本書を読めば、物理学がまさに、世界とは何かを知ろうとする人間の営みであると、実感できるでしょう。


自然写真家・寺沢孝毅がこれまで取材した地球の自然のなかから、ギアナ高地にそびえるアウヤンテプイ、ベーリング海セントジョージ島の海鳥や花園、ボルネオ島のオランウータン、北極に生きるホッキョクグマの4地域(テーマ)をピックアップし、その絶景や野生生物を写真で紹介していく。所々に挟んだエッセイでは、地域の実情や旅で味わった感動などを伝え、一緒に旅をしている感覚を味わえる。熱帯から極地までの地球環境を見ることを通し、地球の一員である人類がどう自然に向き合えばいいかを考えさせようとする。


我がクローンベイビーよ、世界征服のため、すくすく育つのだぞ。孤独な魂を癒すのは、純粋な命――七野ワビせんが紡ぐ、愛しさとせつなさが織り交ざった異色の子育て奮闘記。自分を害してきた他者を憎み、復讐のため世界征服を夢見るハカセは、野望のパートナーとして生み出したクローンベイビーを育てることになるのだが……


宇垣美里さん推薦!「日常の些細な幸せを集めてぎゅっと抱きしめて見えてくるもの 豊かに生きるってきっとこういうこと」もう「お客さん」ではないわけだし、それなりに生きるぞ~不可思議ドイツ移住記、第2章。今回は仲間とベルリンの"地下"へ!この街ができるだけ良い感じになるように。「最高過ぎる」「心穏やかに寝れる」とSNSで反響ぶわり。◎やっぱりうれしいオール2色印刷

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