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「12月4周目」の気になる新刊 183冊

毎週更新している、1週間分の気になる新刊情報です。

東京から地方に移住し、大型書店が身の回りになく、続々と世の中に生まれ落ちている本の情報を得にくくなりました。

そこで、出版される本の情報を毎日ネットでチェックするように。気になる新刊をチェックし、気になったものを毎日、下記のように Twitter に投稿しています。



この記事は、その1週間分のまとめです。

なお、本記事の紹介文は、どれも版元が提供しているあらすじからの引用です。

そして、各Amazonリンクにはアフィリエイトタグが貼ってあります。こちらで得るわずかばかりの収益は、次なる新刊に手を伸ばす費用として溶かしていきます。

それでは今週も、どうぞ!

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野沢雅子、小原乃梨子、田中真弓、緒方恵美、高山みなみ……。アニメの少年を女性の声優が演じることに、違和感はまったく感じない。しかしこれは、ディズニーアニメで少年を子どもが演じるのとは対照的な、日本アニメの特徴だ。こうした配役はどのようにして生まれ、アニメ文化に何をもたらしてきたのだろうか。


近代出版史の千一夜物語ここに成る

801から1001の201編をおさめた本書では、戦中戦後の出版、とりわけ民俗学を取り巻いていた出版状況について記す。


武家屋敷が立ち並び歴史ロマンの風情漂う城下町、日本の原風景が感じられる山里。日本には、そんな歴史に触れることができる街並みがたくさん残っています。
本書ではそのような街並を「むかし町」として紹介。主な見どころ、アクセスなどを豊富な紹介文と写真で紹介。メジャーな武家屋敷群からあまり知られていない素朴で素敵な山村まで全65か所を全て独自現地取材し掲載しております。


みんな本当は何食べてるの?

忙しくても、貧しくても、調子悪くても、スマホがなくても、お腹はへる。決して人には見せることのない日常の食事にこそ、手触りのある物語は宿る。見栄えもしないし、今どきでもない、すべての家庭料理に愛を込めて。なんでもない日バンザイ!


今一番伝えたいことを伝えるための長い手紙
白井明大とカシワイが初めて贈る、誰かにそっと贈りたい愛のメッセージが1冊に

どこにいても
探してしまう
心に焼きついている姿を
いつも いま
そばで ここで
見ていたいと
ほんの数日
会えない空白に
風かなにか吹きぬけるたびに


国際ビジネスに必要な英国式ビジネスマナーとエチケットを学べます。


15万フォロワー人気韓国エッセイストの新作


テレワークも快適になる! 今よりもっと素敵な部屋になるアイデア集


どうやって指揮者になったのか、名曲に隠された作曲家たちの思い、修行時代の失敗の話など、興味深いお話が満載です。


この夏、人気を博したドラマを書籍化。アザーカットも満載。


第二帝政期フランスの内外情勢と、外務省と各省の対外政策の変遷を詳細に検討。第2代駐日公使ロッシュの対日外交をとらえ直す。


若手漫才師のまんじゅう大帝国が、島田洋七、爆笑問題、春風亭昇太、塙宣之、神田伯山らに笑いの神髄を学ぶ! 序文=高田文夫。


約5000年前につくられたストーンサークルや立石の数々……。その不可思議な目的や超技術の謎を、写真とともに解読!


おふとんにしずむ、わたし。わたしのみるゆめは、雨のお散歩、こわい暗い森、綿毛とぶ花畑。少女のまどろみの世界を流れのまま描く。


生誕150年、大拙師の隠れた名著。坐禅、無知の知、禅と思想、禅問答など、東洋的叡智の世界を伝える、禅の入門書。


ニューノーマルの時代だからこそ、もっと眼鏡を真剣に選ぼう


ある日、しかくいまちに流れついた一人の男の子は、ひとりの「しかくいひと」に助けられました。ぜんぜんちがうふたりがいっしょに過ごした数日間。ずっとおぼえていたい相手との、かけがえのない交流をていねいに描く、しずかなものがたり。


みけねえちゃんは、友達のナンダロウが指名手配されていると聞き探りにいくことに。手配書には確かに友達の写真があるけれど、名前はまったく違い…。どういうこと? 知っているはずの友達の知らなかった秘密にせまります。 


1979年の刊行以来40年以上愛され続けてきた、リズミカルな生きた日本語のあいうえお絵本の待望の大型絵本ができました。


キーワードは「Scream=叫び」。全米の第一線で活躍するホラー作家ミステリー作家20人が競作したYA向け原書「Scream and Scream again」。バラエティに富んだ20作品を14人の訳者が共訳し、コンパクトに3分冊にして刊行。3冊目は監修のR.L.スタインはじめ『荒野のホームズ』のスティーヴ・ホッケンスミス、未邦訳の人気作品を擁するエミー・レイボーンら6作家の読み応えのある6作。


イヤなことは燃やしちまえば良いんだよ。32年前に起きた放火事件の謎を探るうち自身と向き合うことに。シリアスでゆるい待望の長篇


男はバッグの落とし主に恋をした。手がかりは赤いモレスキンの手帳とモディアノのサイン本。パリが舞台の大人のおとぎ話第二弾。


アカデミー・フランセーズ会員である哲学者の初翻訳。古代ギリシアやアーレントの経験から、故郷喪失をめぐる今日的議論を展開する。


「歴史認識」で争う前に――。世界各地で歴史はどのように教えられてきたのか。自国史と世界史の関係とは。


スタジオジブリの名プロデューサー・鈴木敏夫のすべて


種村季弘が30有余年にわたって書いた、我が国最高の幻想文学作家・泉鏡花を論じる力作評論、エッセー、講演録16編を集大成。


シリーズ全中短篇を完全新訳で贈る決定版!第2巻は短編集『大きな肖像画の謎』『ソーンダイク博士の事件簿』、単行本未収録作収録。


出会いの大切さとは,「治療者がクライエントを瞬時に観察し,クライエントの何気ない言葉やささやかな思い出,そして微かな興味や関心などの素材をもとに,その瞬間に,クライエントの体験してきたことやそれに伴う思いを考え抜くこと」(著者識す)。

 村瀬嘉代子の「心理臨床」は,我が国の臨床心理学において他に比較しがたい重さを持っている。本書には,心理臨床の技術的側面を考える優れた論考を収録した。


テレビ界の超人気放送作家が「JaZZ JAPAN」に連載するそして,ジャケ買いしてしまった厳選エピソードをコンパイルした究極/禁断のヴァイナル・ガイド

『アメトーーク』『プレバト! 』『ポツンと一軒家』『題名のない音楽会』などの高視聴率番組を手がける人気放送作家,中野俊成が「ジャズジャパン」誌に連載中の「そして,ジャケ買いしてしまった」から珠玉のエピソードを厳選。帯推薦文は伊集院光,巻末にはレコード番長こと須永辰緒との対談も収録。


英語圏・日本語圏双方の研究者による文献史学と考古学の研究成果を示し、始皇帝の統一に至る秦の歴史を展望する論集。


主に都内のミシュラン星付きの一流料理店のみで扱われている高級ラグジュアリービール「ROCOCO TOKYO WHITE」。このビールは、アメリカのMBAで同級生だったひとりの日本人とふたりのアメリカ人が立ち上げたベンチャーです。
なぜ、高級店で飲むビールが存在しないのだろう? という視点の元、綿密なマーケティングと、実直な営業という当たり前を実践することで、難攻不落ともいえる数多のミシュラン星付き店への納品を、たった3人で成功させた、そのストーリーを、若林社長自らが綴っています。
”特別な瞬間”を追い求める全ての人に読んでいただきたい、新しいビジネス書となる一冊です。

外国人労働者の受け入れ拡大のなか、就学状況が不明な子どもが少なくとも1万6000人いることが判明した。文部科学省による全国調査の実施など、行政を動かす原動力にもなった、毎日新聞の連載の待望の書籍化。新聞労連ジャーナリズム大賞優秀賞、新聞協会賞受賞。


自分たちの集団以外の者は敵と見なし制圧しようとするトライバル(部族)化の動きが世界中で加速しているのはなぜか。気鋭のベルギー人ジャーナリストが現代と第二次大戦前の社会の類似性を指摘して戦争の可能性を警告し、真のグローバル化とは何かを問う。


「商売なんか男のやる仕事ではない」とされる北朝鮮、その背景には儒教の「重農抑商」と「男尊女卑」思想がある。1990年代後半の食料不足の中で、卑しいとされる女性たちは蔑まれる商業への挑戦を開始した。その経緯と影響を、豊富な文献をもとに紐解く。


「気づいたら、使いにくいものができていた……」
そうならないために、まずはそれが「サービス」だと気づくことからはじめよう。

本書は、イギリス政府でデジタル改革を推し進めてきた著者が教える、デジタル・トランスフォーメーション(DX)時代のサービスデザイン入門です。「そもそも“サービス”って?」「それに“よいサービス”や“使いやすいサービス”ってどういうこと?」という疑問の答えはもちろん、実際にサービスを設計するとき、現状の仕組みを見直したいときに、必ず留意すべき15の原則をまとめています。


顧客との関係構築を主眼に置くカーネギーの実践的販売原則。「売るための論理的プロセス」を採り入れ、自分のスタイルを築く。


カーネギー・コースのトレーニング風景を描くことで、読者を実践に導く。主著『人を動かす』等のエッセンスも要約され有用。


漂泊の俳人・種田山頭火の一生を漫画化。母の自殺から、挫折、生家の破産、家族との葛藤、出家と旅など、波乱の生涯と俳句への情熱を描く


人類誌から探るグローバル化と人口増加の根源。シリーズ初回配本。SESSION6巻、MONOGRAPH10巻の全16巻刊行予定


コロナ・ショックを契機に物流・商流の変化は一気に「鎖」から「網」へと変わる! ロジスティクス分野の第一人者が語る近未来図。


ある農園の片隅に暮らす犬の三兄弟。3番目の弟犬はこれっぽっちも姿が見えない犬でした。仲良く暮らしていた3匹ですがある日…。


私たちが日常で無自覚に接しているさまざまなランキングを紹介するとともに、その背後にある思想や歴史についても平易に解説。


かつて中米に栄えた謎多き文明。解読が進んだマヤ文字は王朝の興亡を伝え、遺物・人骨は人々の生活を雄弁に語る。最新研究で謎に挑む


テキヤ、よそ者、周縁に置かれたひとびと。横丁は共生のパラダイス。「みんな」で作った横丁の歴史を追った「横丁ジャーナリズム」


明治の幕開けとともにもたらされたダーウィンの進化論に日本人はどう向き合ったか。新たな思想史の誕生


「リンゴの唄」「長崎の鐘」広くうたい継がれる歌詞の作者、詩人サトウハチロー。「おかあさん」の詩など、詩作の真髄を一冊に。


超大国の原点とも言うべき南北戦争。なぜ争いは生じ、いかなる展開を見せたのか? 政治家や軍人の動き、戦場の様子などを活写する。


現在、過去、未来、各界の著名人の言葉で知る競馬の魅力と深淵


2021年1月全国ロードショー映画「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族」が写真集になりました。


医療・ヘルスケア領域にデザイン思考を取り入れイノベーションを起こしていくための原則、メソッド、そして米国を中心としたさまざまな先駆的事例を詰め込んだ包括的ガイド。
ますます注目の高まる「デジタルヘルス」「ヘルステック」に欠かせないデザイン思考を、医療およびヘルスケアのコンテクストに合わせてわかりやすく解説しています。


『釣りキチ三平』、『マタギ』など、今、再評価されているマンガ家の人生を追う!


foodremedies(フードメディ)の屋号で、心と体にやさしいお菓子を提案する長田佳子さん。

「remedies」には、癒すことや治療する意味があります。

季節に寄り添い、ハーブの香りやスパイスの効能をうまく使いながら、体に負担をかけない、やさしいお菓子を提案します。


法は文学と交わることでどのように変わるのか? 法そのものや法律家の活動を文学として読み解く「法と文学」の可能性。


『怪』と『幽』が合体! お化け好きに贈るエンタテインメントマガジン!


まだ時間はあるのです。世界が終わる瞬間にはゆっくりとたどり着くはずだから。

幼い頃に父を工場の事故で亡くしたソラとナナは、生活の意欲を失っていく母と行き着いた暗い半地下の住居で少年ナギと出会う。「無理してがんばったって、人生はある日突然断ち切られて、それでおしまい」。そう繰り返す母の言葉から抜け出せないまま大人になる姉妹と、行き場のない思いを抱え、暴力に飲み込まれていくナギ。世界の片隅でひっそりと寄り添う3人に訪れる未来のかたちとは――。


車が動かないのは、運転手がペダルを踏み間違えているからである。それを見つければ車内の誰でも「あ、ブレーキ踏んでる!」と言える。だが、「あ、ブレーキ踏んでた!」は基本的に運転手しか言えない。この運転手の「特権性」はどこから、どのように生じるのか? 語用論、会話分析、人類学、動物行動学の第一線の研究者たちの「答」がここにある。


長野・安曇野のアトリエ「してきなしごと」を拠点に活動する原野の詩人・ウチダゴウ。その10年の詩作を集めた“紙上の”朗読会。


執筆期間10年、著者初の自伝(Unfaithful Music & Disappearing Ink)が待望の翻訳!


ひいきのプロ野球チームを熱烈に応援して勝敗に一喜一憂し、アイドルを追っかけてオタクの生活に浸る。応援団のリードに手拍子を合わせる。応援団としてファンを統制する。

他者を激励して成功を自分のものとし、失敗を自分の責任のように背負い込む応援するという行為を、どういう心性が支えていて、生活にどのように位置付けているのだろうか。大学応援団の実態や、スポーツと芸能の現場――特にプロ野球の私設応援団と、親衛隊からヲタ芸まで――をフィールドワークに基づいて分析し、選手・演じ手と観客との関係を考察する。


人新世と未来の自然学
大気化学者パウル・クルッツェンと生物学ユージン・ストーマーは、私たちがもはや「完新世」ではなく、人間活動が地球の生態系や気候に重大な影響を与える「人新世」という新たな地質年代を生きていると唱えた。人新世のアイデアは、地球環境への人間の影響力を重視するが、そもそも人間は、地球環境に深く依存していたのではなかったのか。そうした考えは、人間と地球環境の切り分け、すなわち人間と自然の分割がほとんど意味をなさない、曖昧なものではないかという議論へ発展していく。自然と人間という二元論が意味をなくす。人新世では、自然と人間の二元論が消滅するだけではない。自然科学と人文科学という学問の二分法もまた意味をなさなくなってきているのだ。


古代から近現代までで語られた「伝説・民話」「神話」「妖怪」など、様々なジャンルの伝説を収集し、地域別・都道府県別に紹介。


落語好きが高じて上京4回目で噺家の女房になったおかみさんが、小粋な語り口で分かりやすく、落語の世界へご案内します。


表題作「仕事の喜びと哀しみ」がチャンビ新人小説賞を受賞し、ネットに公開されるとたちまち読者の共感をよび40万ビューを記録。
2020年11月には韓国KBSでドラマ化もされています。

本書にはこの表題作をはじめ、ミレニアル世代の著者が同世代の人々を主人公に描いた8篇を収録。
2020年「書店員が選ぶ今年の本」小説部門に輝いた話題の短編集を、新たな文学シリーズ「K-BOOK PASS」からお届けします。


よみがえる!懐かしき時代の風景。昭和に見かけた家並み。今なお路地の片隅で存在感を放つ建物。消えゆく街並みを描いた初の作品集。


仏典や古典など、古今東西の仏教説話から50話を選び、説話から学べる仏教の教えを解説。分かりやすい解説が定評の著者渾身の一冊。


身の周りには「顔」が溢れています。本書は、9つの学問分野から身近な顔の面白さを解説。中学生から大人まで楽しめる一冊!


樹木の根を対象とする唯一の教科書。第一線の研究者が樹木の根に関する基礎的事項を,研究手法や最新動向とともに網羅的に紹介する。


すべての生き物の命の源である水。その循環の様子。水道の蛇口に水が届くまでの道のりをたどると…。小4社会の単元に完全準拠!


30年後の未来を見つめる、現代のきこり「東京チェンソーズ」を徹底取材!SDGs15「陸の豊かさを守ろう」に大きく関連。


昭和十年、秋。笹宮惟重伯爵を父に持ち、女子学習院高等科に通う惟佐子は、親友・宇田川寿子の心中事件に疑問を抱く。冨士の樹海で陸軍士官・久慈とともに遺体となって発見されたのだが、「できるだけはやく電話をしますね」という寿子の手による仙台消印の葉書が届いたのだ――。富士で発見された寿子が、なぜ、仙台から葉書を出せたのか? この心中事件の謎を軸に、ドイツ人ピアニスト、探偵役を務める惟佐子の「おあいてさん」だった女カメラマンと新聞記者、軍人である惟佐子の兄・惟秀ら多彩な人物が登場し、物語のラスト、二・二六事件へと繋がっていく――。


いかにも面白そうな本よりも、誰も読みそうにない本に、自分にとっての「面白い」が隠れている。ぼくの思う「金曜日の本」は、いつでもそんな本だ。心意気は、宝探しである。本をめぐる断章と、著者自身の少年時代を綴るエッセイ。


十世紀末、長年の他氏排斥の末に藤原道長は摂関政治の全盛を迎える。華麗な王朝絵巻が繰り広げられる一方、物怪や生霊が跳梁する時代でもあった。道長没後半年、平忠常が叛乱。力を失い始めた朝廷に対し、地方から寺社・武士勢力が擡頭し、歴史は中世へと転回していく。


旧友・谷崎潤一郎とその作品を、高坂正顕と世界史的な視座から日本を、漱石門人たちと師を語る。柳田國男、幸田露伴、内田百閒ら多彩な顔ぶれとの話題は広汎に自在に展開する。オリジナル編集による対談・座談の初集成。単行本未収録三篇を含む全十篇。


空前絶後のわかりやすさ、驚天動地のおもしろさ!
地球最大の装置で、宇宙最小の物質を捕まえる!? 伝説の名著がついに文庫化!


定説は覆されるのか? 真犯人の驚きの動機とは?

幕末の江戸で、京で、多くの命が刺客によって闇に葬られた。暗殺――。彼らはなぜ殺されなければならなかったのか。血塗られた歴史の暗がりに、7人の作家が、想像力と推理と筆で光を当てる。実力派たちが江戸末期の政局の暗部に斬り込んだ、大好評オリジナル競作アンソロジー、待望の文庫化!


ベートーヴェンの九つの交響曲について、新日本フィルハーモニー交響楽団との連続演奏会(チクルス)をふまえて、指揮者・朝比奈氏がみずから、スコアと実際の演奏に即して楽曲の細目(技術面・演奏家心理・演奏習慣・解釈比較など)について語る。演奏論であると同時に作品論。ベートーヴェンの交響曲を聞き込んだ人にも、驚きと興味を持って受け止められることとなろう。


無限の労働力「ロボット」によって人類は苦役と貧困から解放され、真の幸福を得るはずだった――。一九二〇年、東欧の小国で発表されたこの戯曲から「ロボット」という言葉が生まれた。今なお多くの問いを投げかける名作を、発表より百年を記念し新訳する。


古代中国の昔から世界を魅了してきた菊の歴史。プラントハンターの秘話、絵画、戦争との関係、日本の菊文化も。カラー図版約90点。


九世紀末、宇多天皇は菅原道真を側近に抜擢するが、藤原北家の反撥により、続く醍醐天皇親政下で道真配流事件へと発展する。醍醐天皇以来の国衙支配強化は、東国に平将門、西国に藤原純友の乱を生む。こうしたなかで発生した「兵」たちを取り込み、王朝国家は成熟へと向う。


「死」とは何か。古代から現代にいたる世界の死生観の歴史と変遷を、多数の図版とともに紹介。


独自の分析眼をもとに数々の予測を的中させてきたトッド。その思考の全プロセスを日本人だけに初公開。世界水準の知がここにある。


世界で最も男女平等の実現が遅れていると言われる中東やアフリカのイスラム圏で、女性の私生活に密着取材したルポルタージュ


先住民がときとして大きな力を持っていたことが、深い学識に裏打ちされた明快な叙述から鮮やかに浮かび上がる近世北米大陸史


不条理演劇の第一人者・別役実さんの童話とおはなしから「とうめいなやさしさ」をテーマに選んだ4篇をまんがに。


文書はどのように作成・保管されたのか。実例を分析し、日本の文書行政の特質を解明


解体が迫る!?それでも時代はカプセルを求めている。 
いまこそその真価を発揮する、中銀カプセルタワーの普段は非公開の内部を
撮りおろし写真で大公開! 


思想家・内田樹が駆け出しのフランス文学者時代に執筆した、フランス文学・哲学関連の論文を集成。偏愛するレヴィナス、ブランショ、カミュ(『異邦人』『ペスト』『カリギュラ』『シシュポスの神話』)を題材に、緊張感溢れる文章で綴った七篇の論考。「なぜ人を殺してはいけないのか」「いかにして成熟するか」――。著者の原点である倫理的なテーマに真摯に向き合う。


名門メディチ家に生まれ、仏王アンリ四世と結婚、息子ルイ13世の摂政となるも、最後は国外追放となった王妃の波乱万丈の生涯!


自分で自分を傷つけ、憐れみ、そんな自分に依存する…。生きづらさのループから抜け出すためたどり着いた心のありかたとは。繊細な心を描き、各国で話題のエッセイ、その後の話。


小さな救世主現る! 五歳の息子は、新型コロナウイルスが感知できる? パパの取った究極の対応策とは――「コロナと潜水服」(表題作)ほか全五編。コロナ禍の世界に贈る、愛と奇想の奥田マジックが光るファンタジー短編集。


原作者による、リアル『孤独のグルメ』!
こんな風にして、あのドラマや漫画は作られていたのか!

数々の人気ドラマ原作者・久住昌之自身が積み重ねてきた『孤独のグルメ』がここにある。1980年代からバンド活動に夢中だった著者。ネットもYOU TUBEも無い時代には未知のアーティストのレコードは、ットもYOU TUBEも無い時代には未知のアーティストのレコードは、『勘』に頼って買うしかなかった。そして今、美食情報過多のなか、依然として著者の初めての店選びは「勝負」である。

あえて己の勘だけを頼りに店に入って食べることを、懐かしいレコードジャケットへの愛を込めて『面(ジャケ)食い』と名付けた。和泉晴紀のシブいイラスト満載、カバーや掲載写真にも遊び心がたっぷり。全世界の久住作品のファンに楽しんでほしい一冊。


私は夫と離婚をする。そのことを両親に報告せねばならない。実家へ向かう路線バスのなかで、老人たちがさかんに言い交わす「うらぎゅう」。聞き覚えのない単語だったが、父も母も祖父もそれをよく知っているようだ――。彼岸花。どじょう。クモ。娘。蟹。ささやかな日常が不条理をまといながら変形するとき、私の輪郭もまた揺らぎ始める。自然と人間の不可思議が混然一体となって現れる15編。


国政に復帰したマルコは、再びトルコと対峙する。絶対君主スレイマンが没すると、両国間には戦雲が立ち込め、ついには誰も望まなかった全面衝突に発展してしまう。五百隻が海上で激突し、一万五千人が命を落としたレパント沖での大海戦は、その後の世界をたった一日で運命づけるのだった……。一人の外交官の人生を通して、ルネサンス世界の興亡を壮大に描いた傑作歴史小説、圧巻の完結編。


その伝統、本当に昔からあった? お正月の定番「初詣」も「重箱おせち」も、実は私鉄や百貨店のキャンペーンから生まれた新しい文化。喪服は黒、土下座が謝罪のポーズになったのも実はごく最近。行事・風習・食生活……日常のいたるところに潜む、一見それらしい“昔からのしきたり”や“和の心”の裏側には、面白エピソードが盛りだくさん。楽しく学べるベストセラーに大幅増補して文庫化。


おじいちゃんの家の庭にある立派なネムノキを、大人たちはきり倒すといいだした。ぼくは反対したけれど、うまくことばにできない……


古代から現代まで世界哲学史を一望に収めた、空前絶後の超大型シリーズ。
全八巻+別巻の9冊セットを特別美麗ケースに入れてお届けいたします。

古代における文明のはじまりと哲学の誕生から、現代におけるポストモダン思想やフェミニズムの思想、そして哲学の未来まで、総勢115人の叡智が集結し、古今東西の哲学史を一くくりにする。


新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ミニシアターもまた危機的状況になっている。岡山県内唯一のミニシアター「シネマ・クレール」も、感染拡大が表面化した2020年3月以降入場者数が減少し、国の緊急事態宣言が全国を対象にした4月下旬から連休明けまで休館を余儀なくされ、危機はさらに進行した。

こうしたなか、「思い出の映画館を守りたい」「岡山に多様な映画の灯を消さない」と支援者によりシネマ・クレール応援団が結成され、クラウドファンディングではわずか2か月で1,000万円以上の支援が寄せられた。なぜ、シネマ・クレールはこれだけ愛されるのか。


1995年1月17日阪神淡路大震災の発生から復興を朝日放送が取材した241の映像へQRコードからスマホでアクセス、時代背景…


コロナ禍が教育現場にも広がる中、子どもたちが感染症と向き合い、対処していくための教育・授業を考える本。歴史学、保健医療学、教育学、貧困政策の専門家の論考による第1部と、学校で感染症の教育・授業を行う授業プランを提供する第2部で構成。


女性として生まれたが幼少期から自分の性に違和感を覚え、2017年にカナダで初めて男女の性別記載のない出生証明書を取得した人権活動家の自伝。周囲からのいじめや神父による性的虐待に悩みながらも、自己を貫く姿に勇気づけられる一冊。


食べて遊んで眠って食べて…ゆる〜く生きたっていいんです! リアルでマイペースなパンダたちのおうち時間をのぞき見。


フォロワーたちから熱い支持を集めてきた過去のつぶやきの数々とともに美しい描き下ろしのイラストを収録した鯨庭待望のデビュー作。


道元が提唱した「只管打坐」(悟るためでなくただ坐る)としての坐禅が、いかにしたら可能となるかについての理論と実践を詳述する。


学習や道具使用,自己認知から社会性の特徴まで.海底の賢者の知られざる能力に迫る.


「メカニクス」とは何か。科学史をひもとき、歴史的変遷をふまえつつ、その謎に迫るとき、人類史の未来のありかたが見えてくる。


戦後日本は海外戦没者の存在に真摯に向き合ってきたのか。「遺骨収集事業」をめぐる外交交渉や政策決定過程を分析し、歴史的に考察。


人間関係に疲れてしまったら、自分から主体的にちょうどよい距離を見つけていこうという、ポジティブな応援メッセージ。


飛行機で太平洋を渡っていく「僕」の脳裏に波のように寄せては返す思い出の数々……バスクから海を越えて届いた珠玉の処女小説


日本資本主義論争、そして大塚史学以後、日本の資本主義はいかに論じられたか? 従来の戦後論に捉われない新たな戦後へ赴く試み。


三島由紀夫の「遺伝子」は、演劇において、どのように継承されたのか? アングラからアンドロイド演劇までの半世紀を徹底検証する。


マダム・ピリンスカは、著者の作品に登場するお世辞や社交辞令と無縁でストレートな物言いの女性。その教えはじわじわ心に沁みる。


自粛と萎縮に抗い続ける!時代の表現者たちと日本を斬るルポ&インタビュー


どう生きるか。今を生きるすべての人に贈る”岡本太郎という生き方”


旅はまだ続く――行動派作家の軌跡


コンピュータサイエンスの基本である計算理論について、難しい話に終始せず、実際のプログラムを示し、実践的にアプローチする。


教科書でもおなじみの身近に見られる小さなチョウ、ベニシジミ。いよいよ「よみきかせいきものしゃしんえほん」シリーズに登場!


「この天上の世界は光明そのものである」――大拙が挑む、華厳の思想。


民衆の迷信と笑えない。新型コロナ騒動を彷彿とさせる庶民たちの姿を活写。


「了解」「了承」「承知」の違いは? 「東日本」と「西日本」の境はどこ?


日本人はどのように食を共にしてきたか
同じ時に、同じ場所で、同じものを食べる「共食(きょうしょく)」。「孤(個)食」が社会問題化し、またコロナ禍の中で「会食」のあり方が問われているが、「食卓を共にする」文化が人類の歴史でもあった。神との食、死者を祀る食、労働(農耕、収穫)とともにあった食、異文化との交渉の場での食、そして近代へ。さまざまな場面での「共に食べる」を分析し、その変遷を辿る。


脳は推論するシステムだ! 知覚、認知、運動、思考、意識──それぞれの仕組みの解明は進んできたが、それらを統一的に説明する理論が長らく不在だった。神経科学者フリストンは新たに「能動的推論」を定義し、単一の「自由エネルギー原理」によって脳の多様な機能を説明する理論を提唱した。注目の理論を解説する初の入門書。


株価上昇と地価高騰に沸くバブル経済のただなかで、中堅商社を通じ闇社会がメインバンクの住友銀行から莫大なカネをむしり取ったイトマン事件。事件発覚の発火点は、、住銀のバンカーと記者のタッグによる内部告発状だった――。日経新聞上で“スクープ”を放った記者が、告発の闘いの軌跡を詳細な日記やメモを元に語り下ろしたオーラルヒストリー。


時代のニーズを受け止めつつ、今までにない表現で魅了する5人の皿盛りデザートを工程写真付きで60品収載。


軍国少女だった反省から何にも「倚りかからず」生きようとうたった詩人が、ハングルを学び韓国現代詩の編訳まで手掛けたのはなぜか。


ヘンリー・ソローが綴った美しい日記(1837-61年)を邦訳刊行! 全12巻予定


乗換案内のジョルダンがMaaS事業に参戦した日々の記録。英国Masabi社と提携したことで見えた未来に、突然の嵐!


吸血鬼、人造人間、ドッペルゲンガー、廃墟、地下——。人々を惹きつけてやまない一大美学の超自然的な悪の魅力を解き明かす。


日本語学の第一人者が、これまで出会った数々の作家や詩人、評論家たち。そのさりげない日本語表現からみる、書くためのヒント。


米国社会の「分断」は、なぜ生まれ、どう深まっていったのか?4年に1度の米大統領選を日経記者が総力取材!


現地を踏査したシルクロード史家が「旅人の眼」で訳し読み解く不朽の名著


英国住宅を手がける筆者がイギリスとっておきのホテル20軒を厳選。建築、インテリアなどの魅力を存分にご紹介します。


日本文化のルーツである中国文化を知ることは、日本を知ること。


日本で初めて蜜ろうキャンドル製造に着手した著者による、蜜ろうとの楽しい付き合い方。この1冊で蜜ろうのすべてがわかります。


「お弁当お持ち帰り事件」という誰も悲しまない〝最幸〟のスキャンダルで、この世の果てを救った4人のドキュメンタリーブック! 
ももいろクローバZ公式記者がバックステージや取材現場でメンバーと交わした珠玉の言葉とともに2019年と2020年を振り返る。


全てが「ネタ」化する日常。お笑い×芸能から社会を読み解くことはできるか? 2020年に芸能界に巻き起こった「地殻変動」とは。


初代大統領ワシントンは、大勢の奴隷を所有していた。BLMの運動が激しさを増す今こそ読みたい歴史の記録。


ゆうきまさみ、40年目の初画集!

『究極超人あ~る』から最新作『新九郎、奔る!』まで。
2020年に画業40周年を迎えたゆうきまさみの軌跡を
あますところなく収録した、著者初のイラスト集。
ファンならずとも必携の一冊。


まだまだあるぞ!いま、聴くべき ハイブリッドなソウル/ポップス の名楽曲。
現在進行形の洋楽ガイド本の決定版!

前作では掲載できなかった70年代~90年代のマニアックな秀作から、
ゼロ年代以降のさらなる名曲、そして前作刊行後にリリースされた2018年以降の良曲までを集めました。


『白鯨』というテキストそのものを、〈運命〉を鍵語に、探求(=精読)する。


「崇高の分析論」の諸節に焦点をあて、理性・悟性・構想力、美感的なものと趣味、快と不快、共通感覚などの重要概念を徹底読解する。


男装し独立/南北戦争を戦った勇敢な女性達…縦横無尽に活躍した元祖スーパーウーマン達とは?図版多数で読むアメリカ大衆文化史


19世紀にナポレオン等の風刺版画家、ディケンズ等の挿絵画家として活躍したジョージ・クルックシャンクの生涯を作品と共に!


錯綜するポーランド、リトアニア、ベラルーシ、ウクライナ地域の歴史研究に大きな足跡を残す一学究・早坂眞理の生成の原点を探る


悪意の有無に関係なく存在する偏見、バイアス。それがいかにして脳に刻まれ、他者に伝染し、ステレオタイプを形作っているかを知ることなしに人種差別を乗り越えることなどできない。米国の学校・企業・警察署の改革に努める心理学者が解く無意識の現実とは。


人々にシルクロードのロマンを届けた井上靖。足を踏み入れたことのなかった西域を、作家はどう描いたのか。典拠と作品の比較から、史実と想像力がせめぎあう歴史小説の秘密に迫る。


れたーくんは、なりたてほやほやの、ゆうびんやさん。 こけももむらにきて、はじめてのはいたつに、はりきって、でかけます!


天照の弟、須佐之男は天の国を追放され地上に降りた。そこでむせび泣く親子から怪物ヤマタノオロチが毎年娘を食べに来ると聞き…


平和憲法下、なぜ日本人が戦場で、殺し殺されたのか。BS1スペシャル「隠された“戦争協力” 朝鮮戦争と日本人」の書籍化。


5つのお経で、ブッダの教えと仏教の変遷を一気に解説。生きるヒントを秘めた言葉から、今を歩むための「不変の知恵」を授かる。


政治の歴史・概念・仕組みが2時間で理解できる。「民主主義」から「税金と政策」まで。子どもにも教えたくなる必須の教養とは。


コーヒー自家焙煎のカリスマ・『カフェ・バッハ』田口護と、
その後継者の田口康一による共著。

カフェ・バッハは50年の歴史を持ち、全国各地のグループ店も指導。
その確かな経験と技術に裏打ちされたコーヒー焙煎を、基礎から学べるのが本書。
これから焙煎を始める方、焙煎で悩んでいる方にとって道標になる一冊。


あらゆるものに向けられる人間の感性はどのように動き、何に動かされてきたのか。理論からポップカルチャーまで幅広く解説。


孤高の思索の全体像を、懇切丁寧な解説で把握する最高の入門書。「像」をキーワードにして「前期→後期」の変化も正確に理解する!


お寺の料理番も務める著者が説く精進料理の基本。日本人の体のみならず精神・文化をかたちづくってきた「食」の深みを味わう入門書。


あだち充が選んださいとう・たかを少年劇画

画業65周年を迎えたさいとう・たかをが1960年代から70年代、勃興期にあった少年週刊誌に掲載した多彩な少年劇画の中から多大な影響を受けたあだち充が厳選、解説を加えた現代のマンガを読むためにも必須となる一冊。


場所が変わるたび、その姿を万華鏡のごとく変えていくスペイン。「テクストとしての都市」を読み解いていく、スペインを巡る心の旅。


地震、悪疫、黒船、戦争、経済、信仰、道中、心中、佐倉宗吾、国定忠治、高橋お伝………。
幕末・維新期の世相を伝える、有力メディアの全貌。


「シリーズ 話し合い学をつくる」待望の第三巻。話し合いは合意形成のツールとして考えられがちだが、目的はそれだけなのだろうか。多領域からの研究・実践報告や議論を通して、あらためて話し合いの機能や可能性を考える。そして、人口減少や超高齢化社会を迎えるこれからの日本社会にとって、話し合いがどのように貢献ができるのかについても問い直す。


雑誌『ディテール』の連載からスタートし、単行本として刊行して48年、大学の授業や実務者にながく親しまれてきた名作の改訂第二版。
日本の木造建築について「その技術の根源を探り、先人の知恵を紹介する」ねらいをもとに日本建築の詳細と技術の変遷を、多くの図面や写真で紹介する本である。 今回の改訂では新たな著者を迎え、広瀬鎌二の見解を活かしながら発掘・修理工事の進行による更新、建築学の進展による現在の理解への調整を全面的に行った。ま た、解説やコラムも新たに盛り込み紙面構成を刷新するなど、新たな日本建築の魅力を再発見できるものとなっている。


いまだ私たちに「哲学する」ことを唆す――。
日本思想史の大家が主要著作を読み解き、その奥底の哲理を万人にひらく必携ガイド決定版。


4千年前の粘土板に刻まれし「最古の料理」と「最古の文学」を読みとき、現代に蘇らせた再現レシピ28品&謎とき歴史エッセイ。


人を惹きつけてやまない内面描写の技巧を凝らす中・短編小説と遺稿作、再構築された講演等の作品群を連ねメルヴィルの魅力に迫る。


情報によって建築は、より領域横断的、より動的、より拡張的なものになるだろう。


著者バークマンはロシア生まれ。18歳のときにアメリカに渡り、生涯の友人にして同志となったエマ・ゴールドマンに出会う。カーネギー製鉄所での争議で労働者が殺害されると、報復のため向上責任者の命を狙うが失敗。1892年から1906年まで入獄。本書はその14年余りにわたる入獄中の記録である。希望と失望のくり返し、囚人との友情と当局との対決を通して精神的に成長していく著者の内面を余すところなく記録。


トヨタ生産方式など、”日本的”と把握される生産体制、経営・管理方式が形成される過程を検証した歴史研究。


衣服は身体を保護するばかりではない。時に思想を反映し、時に権力の象徴ともなる。被服学の専門家がファッションの持つ意味を探る。


帝国日本で活躍した35人のアスリートの生きざまを描き、内地と外地をあわせたスポーツの全体像に迫る。


江戸時代に各地を治めていた藩主は、明治4年の廃藩置県によって国元から切り離されて強制的に東京住まいとなった。戊辰戦争で勝った大名も負けた大名も一緒くたに、領地は没収され、家臣は解散させられた。
大大名家は、維新後も華族として華やかに暮らしたイメージがある。しかし、新政府に対抗した請西藩の林忠崇は一時は自ら農業をしなくてはならないほど困窮してしまった。また、朝敵とされた会津藩の松平容保は、日光東照宮などの宮司となり、徳川宗家の菩提をとむらいひっそりと生きた。
外交官として世界各地を飛び回る元殿様や徳川宗家のその後など、14人の元殿様の知られざる生き様を、テレビなどでお馴染みの河合敦先生が紹介する。

漫画のみならず、鋭い切り口でコラムも大人気のカレー沢薫が混迷する2020年末におくる「できればムカつかずに生きる」ための人生相談!!

「パワハラ」「セクハラ」「独身・無職・容姿いじり」「SNSでの幸せアピール」など対人関係の不満から、「BLの隠し方」「推しが尊すぎる件」「四十代からの終活」など趣味と生活の不安までスカッと解決、クスッと笑える神回答満載!!


1940年9月、フランス南西部モンティニャック近郊、飼い犬の後を追った四人の少年たちは、嵐になぎ倒された大木の根元に、ぽっかりと口を開けた真っ黒な空間を発見するランプの明かりを壁面にかざすと、先史時代に描かれた色鮮やかな動物たちが暗闇にゆらめいていた―。シャール、バタイユ、ブランショ、ブルトン、ナンシーら、「ラスコー洞窟」に魅惑された20世紀フランスの作家・哲学者たちの思考をプリズムに、人間とイメージの起源を問い直す待望の論文集。
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一九六〇年代以降、全世界の人文科学を席捲することになる構造言語学‐記号学の源泉が一九一〇‐二〇年代ロシア=ソ連における言語学の革新だったことは今や広く知られている。激しく燃え盛るロシア・アヴァンギャルドの芸術運動、そして“詩の革命を唱え展開した未来派詩人たちとの緊密な連帯のなかから出発したロシア・フォルマリズム運動の一翼を担った”言語学者たち、ボードアン・ド・クルトネ、ヤクビンスキイ、ポリヴァノフ、ヤコブソンからバフチン、ボガトゥイリョフにいたる多彩な言語学者、記号学者たちの思考の歩みを、詩的言語研究会(オポヤズ)、モスクワ言語サークル、プラハ言語学サークルの動向をも追いながら克明に辿る。


静寂に包まれた広場、延々と続く通り道、何かが待ち受けているような曲がり角、脈絡のないオブジェたち……神秘的で不穏なヴィジョンを発現する「形而上絵画」の原理を、ニーチェの「神の死」にまで遡り、真実なき世界の解釈可能性を賭けて、シュルレアリスムとの邂逅と断絶までを究明する。


誕生から半世紀近くを経て、アメリカ社会が抱えている暴力、銃、ドラッグ、人種差別、性差別などの問題を可視化したヒップホップをとおして、アメリカ社会を読み解く比較文化論。


「女性の活躍」が女性蔑視をその裏側に貼り付けながら表面的に叫ばれる現代。その同じ土俵に乗らずに、女性たちの過去・現在、そし…


江戸の名所・旧跡・寺社を美しいカラー古地図と現代地図を交えて事典形式で解説。歴史・時代小説ファンにおすすめの1冊です。


「何かがひどく間違っている」
終身刑制度と死刑制度をともに有し、世界で最も多くの人を、ことに貧しい人々を収監している国、アメリカ。世界に輸出されたこの「大量投獄」というシステムはしかし、失敗ではないのか? 刑事司法を専門とする大学で教えるかたわら、収監者への高等教育と社会復帰支援活動に携わる著者は、再犯率が6割を超えるアメリカの刑務所制度に疑問を抱き、世界の刑務所を見てまわることにした――


渋沢栄一の活動を常に間近に見ていた秘書による記録であり、渋沢自身によって辞句や出来ごとの経緯などが改められたものである。


古典は骨董品ではなく、日常使いの器なのだ。使ってナンボ。その使いかた、楽しみかた、味わいかたが、本書にはたっぷり盛られている。安田節というユーモアとエロスのダシを効かせて。――俵万智(歌人)

古典には立派なことばかり書いてあるわけではない。底無しの煩悩、醜い邪心、制御不能な愛欲、えげつない話――教科書には載らない部分こそ、 人間の真の姿を映し出してくれる。『古事記』『万葉集』から『南総里見八犬伝』『武士道』まで、能楽界の奇才が縦横無尽に語る。


「合戦はしんどい」が武士たちの本音?――一次史料から読み解くことで見えてくる、勇ましいイメージを覆すリアルな戦国時代!


西崎憲プロデュースによる文芸プロジェクト。現代最高の文章家による書き下ろし〈短文〉アンソロジーシリーズ第2弾


このところ、はやぶさ2の帰還の話題(2020年12月予定)、オシリス・レックスが小惑星ベンヌから試料採取し2023年には地球に帰還する予定であるとか、嫦娥5号が2020年11月に打ち上げられたり、マーズ2020が2021年の火星着陸を目指して飛び立ったりと宇宙にまつわる話題が増えてきている。

一時期は予算の問題などで、いったんは宇宙から遠ざかっていた関心が、各国の再活動によって改めていくつもの話題が提供され始めている。

なぜ宇宙を探索する必要があるのか。それは時代時代によって目的は少しずつ異なるが、いくつもの国が宇宙へ手が届くようになり、その目的も徐々に大きく広がっている。ひとつは宇宙とは実際にどんなところか。生命の起源はどこにあるのか。宇宙に住むことは可能かなど、単に頭の上に広がる宇宙への関心から、さまざまな研究が広がってきた。


誤字・脱字や言葉の誤用を正す「校正」。校正者の眼を通じて見るその仕事は、規則と心情とのあいだで揺れ動く、意外なほど人間らしい営みだった! 
アメリカの老舗雑誌『THE NEW YORKER』のベテラン校正者で、“Comma Queen“〈カンマの女王〉の異名をもつ著者が、その半生と、校正の現場で遭遇したミスや「揺れ」を振り返る──。“between You and I”のようなネイティブでも誤用する単語や句法とその理由、ディケンズ、メルヴィル、ディキンソンら著名作家たちが操る記号─カンマやダッシュ、コロン─の独特な使い方、クセが強い校正者たちのエピソード、トランスジェンダーのきょうだいを呼ぶときの代名詞etc…。「正しい英文法」だけでは白黒つけられない、迷いと葛藤の日々を描く唯一無二の校正エッセイ!


民間初の戦没画学生慰霊美術館「無言館」の成り立ちから建設・開館・運営まで、さまざまなエピソードを重ねて綴るエッセイ集成。



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