韓国語翻訳練習 ハ・テワン~全ての瞬間が君だった~155「4.さよなら―私の全ての瞬間」

もしかしたら、別れ


もしかしたら私たちはもう別れていたのかもしれない。


私たちの関係を、熱い愛が進行中であると説明するのは、もうその心が冷たさのあまり温度を失ってしまったからだ。お互い向き合う席では行く場所を失った私たちの焦点だけが空間を飲み込み、固く閉ざされたまま開こうとしない口は、私たちがすぐに別れるだろうという事実を裏付けるのに少しの不足もなかった。


恋愛の序盤、一日が長いと君と電話をしていた午後6時、私の仕事が終わる時間。今は私にそんな時期があったのかさえ疑うほど君を求めない私の姿があるだけだ。


私たちはなぜこの全ての事実が極めて現実であることをよく知っていながら、どちらも先に別れを告げないのか。どちらか一方が心変わりして関係の解消のために骨を折る努力をするだろうと期待しているのか。本当にわからない。どのみち神のいたずらかもしれないこの状況をどれだけ早く終わらせられるのかだけが私の最近の最大の関心事だ。


幸せでもないけれど、

それでも悲しくもない最近。

いつもと変わらず君と「おやすみ」

という言葉を交わした後の空虚な夜更け。


理由はわからないけれどなぜかわかるような気もする悲しみが込み上げてくる。こみ上げる悲しみを流してやる一番適切な理由を探すためあれこれ探ってみても何の甲斐もない。そのどんなものもすぐにつかめない今のこの瞬間、ただ一つだけ確かな事実がある。


私たちは遠からず別れるであろうこと、私たちは私たちが別れるしかない理由を誰よりもよく知っているということ。

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