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★ドラマ「最後から二番目の恋」

放送当時、高校生だったけど、大好きなドラマだった。鎌倉までいったくらい好きでした。極楽寺駅見て、鎌倉市役所まで見に行ったな。
中井貴一をかっこいい~。素敵だわぁ~。なんて、思う訳がないと思いながら見てても、最終的に、和平さんのこと大好きになっちゃうんですよ。鎌倉市役所観光推進課課長で、堅物でつまらないと言われる、50男、長倉和平が、かっこよくてチャーミングでコミカルで、超良いです。トホホ顔が似合う!

なんとなくの字面で、脚本家の岡田惠和って、女性だと思っていたので、このタイミングで男性だと知って驚いた。
ってかさ、劇中の千明プロデュースのドラマ、「まだ恋は終わらない」って、岡田惠和脚本、小泉今日子主演の「まだ恋は始まらない」のセルフオマージュだったんだ...。分かる人にしか分からないやつ~!気付けてハッピー。

千明と和平さんの掛け合いも、長倉家の掛け合いも本当に面白い。中井貴一のサラリーマン(公務員だけど)と小泉今日子のバリキャリ独身女性が板についてて、ストレスフリーで見れる。二人とも中間管理職という立場で、サラリーマンの大変さも上手く描いてるなあと思う。電話で愛想よくしたあとの、部下への態度とか(笑)

長倉兄弟、みんな大好き。愛らしい。かわいい。なにより飯島直子がとてもとても良い。綺麗で色気たっぷりで最高。適当なノリのポジティブ明るいオバさん。いるのよ。あの感じ。「馬鹿じゃない~?」的な口ぐせもリアル。これからも笑って泣いてやかましく生きていってほしい。
万理子な内田有紀は猛烈かわいい。横顔が本当に美人すぎて見惚れる。内田有紀の百合って!!!!!!百合って!!!!良すぎ!!坂口憲二、デカくてかっこいい。デカい男はいいですねぇ。無条件に顔が綻んじゃう。最近は、というか、坂口憲二くらいしかいないのか?デカくて黒くてかっこいい男って。
エンディングの唐突なあゆと毎回違う白黒スナップもいいんだよね~。

千明たち独身女性三人の、あの飲み会、本人たちは楽しいんだろうっていうのは分かるんだけど、でも、ああはなりたくないという気持ちがかなり芽生える(笑) あの下品な感じの会話をしてるのきつい~(笑) 職場にいたら、かなりかなりきついタイプの女性の先輩だと思う。まあ、でも自分は独身街道まっしぐらで、この会に参加してる側予備軍なので、自分の未来を見てるようできちぃ~し、こえ~となるところも多い。まさかな人が結婚してると、かなり焦るし惨めな気持ちになるのよなぁ。敗北感。

優しくて真面目で家族思いな和平さんが本当にかっこいいんだよなあ。大橋母がおしゃれなお店行きたいっていうのに対し「ご一緒してくれませんか?」って誘う和平さん、本当に優しい。あと中井貴一は手がすごくかっこいい。メガネをあげる仕草とか、キスした唇をさわったりする手が気になって見ちゃうポイントです。あと酔っ払いの演技が異常にうまい(笑)あのおっさんのうっとうしい酔っ払い方がまじでうますぎる(笑)

SPで千明のことどう思うのって真平に聞かれて、サラッと「大事にしたいんだ。」なんて言えちゃう、古良い匂いな和平、かっこいいねぇ。SPの最後、行く先々のホテルが満室を連発して、かなり気恥ずかしい車内で、二人で思わず笑ってしまうシーンが、とても好き。ああいう関係性っていいなぁって思う。

地元で結婚して家庭を持ち主婦をやって40代女性になった典子と東京でバリバリ働き独身で40代女性になった千明の対比がすごくいい。それぞれ幸せがあり、それぞれ地獄もある。どっちもどうしようもなく虚しく切なくなる時ってあるんだろうと思う。無い物ねだりだよなあ。

典子の旦那、小さな枠で終わりたくないとか言ってるけど、自分の生徒の女子高生に手を出し結婚してる時点でまあまあなことやってると思うが!?

万理子の恋の書き方がとてもいい。恋する人のために頑張ろうと思ったり、1日写真を眺めてしまったり、頑張って気持ちを伝えたり、変わっていく万理子を見てるだけで、こちらも嬉しくなる。

万理子と真平のシーンが全部好き。内田有紀と坂口憲二が双子って超最高なのに、二人のシーンが少なくて、悲しい。だから、DVDの未公開集、子供の頃、二人とも「千晶先生」が好きだったよねという話を二人きりでしているシーンが入っており、とてもとても最高でした。


#1
千明「大人になれば寂しく思ったりすることなんて無くなると思っていたのに、全くそんなことは無かった。でもそれは私だけではく、皆同じなんだと思う。不安だし寂しいけれど、それを口にはせず、明るく笑い飛ばそうとしていた。それが大人になるということなのかもしれない。」
「不幸せだから寂しいのではなく、寂しいから不幸せなわけでもない。一人で生まれてきて、やがて一人で死んでいく。つまり人生ってやつは、もともと寂しいものなのかもしれない。」
千明「倒れてさ、病院に運ばれて、病室で思ったんだよね。私って、家族いないんだなぁって。田舎にはさ、親も兄弟もいるけどさ。家族作らなかったんだなぁ、私って、つくづく思ったんだよね。」

#3
千明「まあ、ひどいことになったとしても、何にもないよりいいですよ。何にもないより、苦しんだりとか、失敗したりとか、そういう方が面白いですよ。」

#4
典子「自分のことを綺麗にしたりとか、怠けてたかもしれないよ。でもね、それだって、不安がないから怠けられるんじゃん。一生一緒に過ごす人がいるんだからって。ダメなとこ全部見せても大丈夫って思ってるからさ、だからじゃん。」

#5
千明「真っ当で必要なことってつまらないんですよ、きっと。」

#9
典子「仕事できたりして、ちゃんとしてる女はさ、私みたいなのを軽蔑してるんじゃないかなぁと思ってさ。自分で生きていく能力ないしさ、パートするくらいしか。主婦なのに旦那にも息子にも相手にされなくてさ。そういう女、軽蔑してんじゃないかなぁと思ってさ。」
千明「まぁ、お互い偏見はあるよね。同窓会とか行くとさ、主婦の友達はさ、旦那とか子供の話しかしなくてさ、お前ら他に楽しいことないのかよって思うしさ。でも主婦サイドは主婦サイドで、私たちを見て、今はなんか自由に楽しそうにやってるけど、結局最後に寂しいのはそっちだろみたいに思ってるわけじゃん?だから、お互い様だね。
たださ、そんなこと感じてるのって、多分女だけだよね。結婚してるか、してないかで、なんで女はこんなにいがみ合わなきゃいけないんだろうね。子供の頃はさ、皆同じただの女の子だったのにね。」

#10
和平「(誕生日ケーキの)このろうそくの数は、これまであなたが頑張ってきた証なんです。あなたこんなにたくさん頑張ってきたんですよ。それを10年を太い一本でなんて、そんな大雑把なことは出来ません。」

#11
和平「年を増すごとにどんどん分からなくなってる。特に女性とか恋とか。分かってたつもりでいたことが、どんどん分からなくなる。でもね、分かったフリはしていたい。分かったようなことは言いたい。これが大人になったってことなんですかねぇ。本当に情けない。」
千明「寂しくない大人なんていない。人生がいつか終わってしまうことに、大人は気付いているから。その終わりは誰とも分かち合えないから。だから楽しいときには思いっきり笑いたい。悲しいときに思いっきり泣きたい。どちらも大切な時間だから。」
「寂しくない大人なんていない。だからこそ寂しさを埋めるために恋をするのはやめよう。恋がなくたって、素敵な人生は絶対にあるはずだ。」
「月並みな言葉だけど前を向こう。ちゃんと生きてることが一番大事なんだ。そう思う。人生って自分の未来に恋することなのかもしれない。自分の未来に恋していれば、きっと楽しく生きていける。46歳独身、人生へのまだ恋は終わらない。」
「もしこれから誰かと恋をするとしたら、それを最後の恋だと思うのはやめよう。次の恋は最後から二番目の恋だ。その方が人生はファンキーだ。」

#2012秋 SP
千明「寂しくない大人なんていない。大人になればなるほど、傷つくことは多くなり、傷の治りは遅くなる。だから痛みに鈍感にならないと、生きていけないんだ。そして人は拠り所を探して生きる。例えば、仕事。例えば、恋。例えば、家族。」
千明「ジタバタしてて、バカみたいで、みっともないけど、なんか、すごい、かわいいなあって思う。世の男どもはさ、女のそういうとこ、全然見てくれないんだよね。かわいいなんて絶対言ってくれないじゃない?だからさ、女同士はせめてさ、そういうところも褒め合おうよ。」