6日目_スプーンの油をこぼさない
こんにちは。
今日は「アルケミスト-夢を旅した少年」という小説についてです。
この本は当時の高校の担任に勧められた一冊なのですが、購入したのは10年以上前。そして当時の読書習慣がなかったため20ページくらいのところで諦めて、付箋を挟まったまま眠らせておいた本なのです。笑
せっかくのコロ休なので当時高校生だった僕に先生が何を伝えたかったのか。それを知るために読むことにしました。
ストーリーは実にシンプル。
羊飼いの少年サンチャゴが財宝が隠されてるというピラミッドを目指し旅をする。
その道中でジプシーの老女、年老いた王様、泥棒に合い全財産を失うなど。など読んでいて絶望するイベントもあったりするのですが、その絶望の中でも指標となる前兆や心の声を頼りになんとか頑張って夢をかなえる物語です!!(雑ですみません笑)
それでその話の中で一番僕自身がおお!確かに!と思った好きな部分だけ抽出してみました。
美しい城に住む世界で一番賢い賢者の助言
若者が幸福の秘密について賢者に質問をするわけですが、肝心の賢者は忙しく、ゆっくり若者に説明をする時間がなかったのです。そして賢者は下記のように指示しました。
宮殿をあちこち見てまわり、二時間したら戻ってくるようにと言った。
『その間、君にしてもらいたいことがある』と、二滴の油が入ったティー・スプーンを少年に渡しながら、賢者は言った。『歩きまわる間、このスプーンの油をこぼさないように持っていきなさい』
若者は言われた通り、2時間後に賢者のところへ戻ってきました。
賢者は若者に「何をみたのか」尋ねると若者は「実は何も見ませんでした」と告白したのです。
彼のたった一つの関心事は、スプーンの中の油を溢さないようにすることだったからです。
若者はもう一度宮殿内をちゃんと見てくるよう賢者に言われ、再び宮殿内をを探索しに行きました。
今度は、宮殿内に飾られた芸術品や庭園などをしっかりと見て回り、賢者の元へ戻りました。
今度は若者は自分が見たことを詳しく話しました。
賢者は若者に質問しました。「しかし、わしがお前に預けた油はどこにあるのかね?」
若者がスプーンに目をやると、油はどこかへ消えてなくなっていて、賢者は言いました。
幸福の秘密とは、世界のすべての素晴らしさを味わい、かつスプースプーンの油のことも忘れないこと。
なんか深くないでしょうか?っていうと軽く聞こえてしまいそうなのですが。笑
僕にとってこの話の一連のやりとりが妙に刺さったというか気付かされた感じがしたのです。
あくまで僕の解釈ですが。
油=自分にとって守らなければいけないもの
宮殿の風景=自分の夢や目標
何かに夢中になることは良いのだが、自分が守ると決めたものの存在や自分を今まで構築してきた背景を忘れてはいけないということ。
そんなこと言われてるような感じがして身が引き締まりました。
ではまた!
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