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心の色 〜Sketchの旅〜



ざわめくと

あなたの声は届かないから

はぐれ雲がつぶれないほどには

静かでいたい









お久しぶりです!きゅまです!
自分の中で言葉が溜まってまたエッセイっぽい何かが出てきそうなので書きます!

今日は新宿MILANO-ZaでYOASOBIのTik Tok Liveがあるため。やる気を出しすぎて朝早くから東京に降り立ってしまい、なんと吉祥寺駅から通りを抜けてすぐ。井の頭公園ベンチからこれを書きはじめています!!??





気配



時間があったから。なのか。
他の情報を見たくなかったから。なのか。



さっき新宿駅であんなに迷子になったのに。
(チューオーセンドコニアルノ)
改札を出た僕は地図を見ずに公園を探している。




先月頭にリリースされた幾田りらさんの1stアルバム"Sketch"のなかで、唯一ずっと聴くのを控えていた曲。



『吉祥寺』



を聴きながら。楽曲をロードマップに辿り着きたいと思ったからだ。


この曲は絶対現地に行って楽しむと決めていた。



ゆらゆら揺られながら心が赴くほうに足を進める。



通りをひとつ抜けると、都会の喧騒が消えて静かになった。

オシャレな住宅、カフェが並ぶ街。





心に刺さるデザインの住宅を見つけると、いつもどんな暮らしがあるのか想像する。


決まって夜にほんのり暖かい灯りが灯る様子。
晩御飯の匂いと、椅子を引く音。




外に漏れ出すほどの生活の気配は疲れた心を落ち着かせる。



楽曲の春風のようなあたたかさと、胸を締め付ける寂しさが醸す雰囲気にぴったりな街並み。




いつもよりゆっくりな足取りが、さらにゆっくりになる。











少し肌寒い、春の風に乗って。


水の匂いと、葉擦れのおと。
鳥のさえずりが聞こえる。


地元でしか感じない類いの生の気配だったので、久しぶりの感覚にちょっとテンションがあがる。




あっちや!!







どんどん強くなる匂い。
階段を下って見える橋。
アヒルボート。


楽曲と完全に重なる目の前の景色で
涙腺に来ちゃって立ち止まる。






橋を渡ってあのベンチへ。

あの日踏み出した場所




やっぱりその場に行くとテンションが爆上がってしまう限界オタク。



ベンチに据えられている、地元の人たちの詩が書いてあるプレートが妙に心を打つのでしばらくベンチを回りまくる。楽譜が書いてある碑も見つけた。


ルーツが知れてうれしい。











と、強めの通り風が上着を揺らして
目線がレンガ張りの道に吸い込まれる。


急に見覚えのある背中が
走って行く景色が重なった。



情熱大陸で走ってたのここだったのか。





記憶の中の影を追うように湖を一周する。



走るには少し不安定な固い足場と細かいアップダウン。ここ速く走りすぎたら、腰痛めそう(笑)



地元のランナーたちが何人か追い越して行く。




走っている人を見ると、自分も走りたくなる性分。

つい体が熱くなってしまった。







忘れたくないもの



脳天を直下に貫かれるような衝撃。
明日から起こること全てに
立ち向かえるような全能感。




アーティストがくれるもの。
たまらなくかっこよくて、美しい。




でももっと憧れるのは、自分よりも息を切らして。



苦しそうに。


でもキラッキラの目で前を見据えて。


心が。身体が。アツく喜んでいる姿。




自分もあんなふうに息を切らして輝いていたい。



めいいっぱいの希望を持ち帰って眠りにつく。



朝目覚めると、軽くなった心と重い身体。
でもやる気が無限にあるからその日を走れる。



もらった希望をエンジンに
自分のやりたいことを頑張ろうとすると、
いつもその思いの強さを
逐一確認してくるかのように。
嘲笑うかのように道を塞ぐものが現れる。


ここを超えれば先は見えるはずなのに。

何度も。何度も。









いつしか、諦めることを上手になった。
本気でいないことを得意になった。
見えることが増えたから。


視界は開けているはずなのに、
ずっと晴れていることはあまりにつまらない。









朝。「サークル」を聴くようになった。


Run and Run
走り続ける日々は、自分と向き合い続ける日々。
できないことを知り続ける日々。



不甲斐ないとうずくまりながらも、
それはできるようになりたいことを
知り続ける日々でもあった。






夜眠る前に遡る記憶と、未来の予定。
明日できるようになるなんて無理かもしれないけれど、走ることはこれっぽっちも変わらない。



この両手では抱え切れないほどの、
永遠に近い時間をかけたとしても。
叶えたいこと、知りたい世界がある。






「サークル」を聴いて気付いたこと。


あなたにとって忘れたくないことはなんですか??


息を呑んだあの景色?

前世の記憶?

これまでで一番嬉しかったこと?


言われれば忘れたくないとも思う。
けれど今の僕には少し違う。


夜。
超えれば超えるほどに色んなものを置いていく。

重くのしかかる疲れ。

動けなくなるほど哀しかったこと。

心の傷。

つらかった出来事。

楽しかった思い出までも。



朝になると大体消えている。
少しだけ軽くなった体と、重い瞼。



昨夜、何か大事なことを考えていた気がする。
今からやらなきゃいけないこと。やりたいこと。


大体忘れている。



忘れたくなかったこと。


朝。
わずかに残る焦燥感。
昨日の夜に、明日も変わらず夢に向かって走ろうと祈っていたこと。


何をすればいいのかはいまだわからないけれど、
身体は動きはじめた。


それだけでよかった。それが1番大事だと思った。


何かを諦める日々では絶対に起こらないこと。









明日、目が覚めた後に。
進み続けるために思いを巡らせていたことだけは
忘れませんようにと。





今日も祈り続ける。







相変わらず降り止まない雨


一瞬だけ見えた晴れ間を焼き付けて


今日は天気がいいなって笑うような


そんな日々を今日も走る






巡り巡る

景色の変わらない日々の中で

大それた夢を追うことは

側から見ればかっこ悪いかもしれない


でも泥臭くてもなんでもいい

あの輝く真っ直ぐな目を一瞬でもかっこいいと

思ってしまったのだから

ぬかるんだ足跡を今日も辿る

置いていかれないように






「サークル」に込められた
リズムとメロディと歌声で。
昨夜の重荷は軽くなる。
進むための決意だけ残して。

布団に入って
薄れゆく意識の中で
今日も祈る。
明日も変わりませんようにと。
Round and Round.


この曲は
進もうと足踏みしようとした
あなたの
あなただけの
"お守り"

朝。夜に何かも置いてきた。
握りしめて残った
その手のひらの熱が
決意の証




何かにピリオドを打てるのなら
理想の自分に打ちたい
今見えているものからでは
予測不能で想定外の景色を
見たいから






吉祥寺



穏やかな公園の雰囲気に包まれて
お昼寝カモ




吉祥寺、井の頭公園を散策したことで、僕の中で
"Sketch"が完成した!!


風に揺れる緑と、水鳥息づく湖を眺めて楽曲を聴いていると。

その場所に紡がれてきた誰かの思いと思い出が胸に迫ってくるようで、誰にも会っていないけれど胸がいっぱいになる不思議な体験をした。


次はいつになるのか。どこになるのかはわからないけれど。こうしてまたどこかを楽曲と一緒に旅をしてみたいと思った。





























最後に



ここまで読んでくださってありがとうございます!
Sketchは、人生のシーン、思い出の場所、朝、夜。
聴きたくなるタイミングがたくさんあってとっても素敵なアルバムですよね。
日々過ごしていく中で、自分の気持ちを肯定できるようなそんな心の色を鮮やかにしてくれる楽曲で溢れています。

みなさんも、吉祥寺散歩してみてくださいね!!
次行く時は僕もカフェ巡りしたーい!!
きゅまでした!



幾田りらさんへ

日々を過ごす中で、音と詞になって溢れてきた心の日記は、僕の中で色がなくて見えなかった自分の羽を色付けてくれる光になっています。

「自分の唯一の取り柄は努力をすることだ」
流れ星の途中で願い事を言い切るのが得意だ。ずっと願いを胸に抱き続けて進もうとしているから。流星群が終わって誰も夜空を見上げなくなったとしても、誓いのように朝日を見上げるまでそこに向かって走り続ける。そんな日々を楽しむ自分が好き。

舞台に立つまで、そこまでの過程を知ることはできないけれど。その過程で紡いできた日々が確かなARTになって楽曲、歌声になって滲み出ること。滲み出せることは確かに光るあなたの魅力です。
それぞれの人生を持ち寄って作り出す空間。その場所に一度でも居られたら幸せです。
それぞれの孤独に向き合って、その奥に見つかる新しい世界から生まれるものを一緒に探していたい!見つかったときはまた、溢れる音楽で教えてください!これからもずっとりらちゃんの楽曲を楽しみに待っています!!


ワンマンチケットが当たらない!!どうしよう!!











心に泉があるの

視えない声や自分の不甲斐なさにざわめいて

見失なう






自分に向き合うと

水は凪いで



あなたの声が

届いたときには

水面が小さく揺れる

ざわめいていては決して気づかない




待ち侘びていたはずの、特別なことはいつも突然に起こるから。

来ないかもしれない。でもいつかくるそのときのために。

それを感じ取れるほどの心の広さと強さを持っていたい。





それはそれは美しく色付いて揺れるから

一番に感じていたい



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