スプラトゥーン3私的統計学 キルは正義か?

はじめに

これは私が参加したXマッチ3000試合強のデータをデータベースに格納して分析したデータ記事の第3弾で、チーム全体のキル・デスが勝敗にどれくらい影響するかを分析した記事だ

ちなみに他の記事はこちらにある。

なお、前回、前々回同様このデータはすべて私が参加しているものなので偏りがあるかもしれない。もっともブキランキングに比べればだいぶ普遍的な内容だと思う。

キル数が多いチームがほぼ勝つ

敵チームよりキル数が多い場合、そのチームが勝つ確率は

2237勝485敗 勝率82.1% (kill - death > 0)

というわけで敵を多く倒したほうが勝つ。ちなみにキル数5以上差がある場合は、

1860勝252敗 勝率88.0%  (kill -death > 4)

というわけで、ほぼ確実に勝つと言ってよいだろう。注意してほしいのはこれは個人のキルデスではなくチーム全体でのキルデスということだ。ひとりで4も5も撃ち負けている(つまり2キル7デスみたいな)プレイヤーが混ざっていたら少なくとも同じパワー帯ではキャリーは不能ということである。

僅差だったらどうなのか

ところで勝敗というのは大半で大差がついてるものだという考え方もできる。つまり勝つときは10とか15とか差がついてるものだということだ。

  • キル数1上回った場合 70勝75敗 勝率48.3% (kill - death = 1)

  • キル数2上回った場合 73勝65敗 勝率52.9% (kill - death = 2)

  • キル数3上回った場合 90勝42敗 勝率68.1% (kill - death = 3)

  • キル数4上回った場合 144勝51敗 勝率73.8% (kill - death = 4)

  • キル数5上回った場合 113勝37敗 勝率75.3% (kill - death = 5)

いかがだろうか。1デスの重みがひしひしと伝わってくる結果だ。チーム全体で3つくらい多くやられているとほぼ敗勢だということが分かる。

ルールで結果は違うに違いない?

  • ガチエリア 611勝45敗 勝率93.3% (kill - death > 4)

  • ガチヤグラ 475勝55敗 勝率89.4% (kill - death > 4)

  • ガチホコ 428勝85敗 勝率83.1% (kill - death > 4)

  • ガチアサリ 346勝67敗 勝率84.0% (kill - death > 4)

傾向としてはほぼ変わらず。ヤグラやホコは要所要所で発生する乱戦でたくさんやられても勝てるみたいな傾向が少しはあるかと思ったがそうでもない。

結論: キルは正義

統計的にはたくさん敵を倒すのが勝利への道というしかない。ルール関与、オブジェクト関与、塗り重視等々いろいろ言われるが倒されてしまったら結局意味がない。全体でキルデス3差くらい負けると明らかな敗勢が見て取れるが、それもそのはずで倒されてリスに押し返されてたら前線復帰まで10秒くらいかかるわけで5差ついていたら1試合5分中、1分くらいは4対3の局面だということになる。これで勝てるというのは統計通り稀なケースだろう。

ただこの統計はあくまでチーム全体のキルデスなので、各個人がキルしまくるのが正義だというわけでないというのは一言言っておく必要があると思う。

前に出た味方がやられてもしっかりカバーに入ってチーム全体では相打ちに持ち込むとか、不要な潜伏をやって他の味方を2対1にしないとかそういうのが大事だろう。それからアサリ一個いれるのと引き換えにやられるとか、終盤だからといってヤグラの上に飛んで行って頓死するとかこういう行動も慎むべきだろう。1デスの重みがかくも重いというのは統計が示した通りだ。


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