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ロスチャイルドってどんな人たち?

ディープステートと呼ぶと何か悪魔的な集団のように聞こえます。イルミナティとかフリーメイソンとかですね。そうなのかどうかは知りませんが、もう少し普通の人たちのようにも思えます。ロスチャイルドは赤い盾という意味です。

例えば、ロスチャイルド家にはソプラノ歌手がいます。シャーロット・ヘンリエッタ・ロスチャイルドさん。英国ロスチャイルド家庶流のエドムンド・ド・ロスチャイルドの次女です。2020年のコロナ禍で本人が日本語でメッセージを出しています。

なんか普通の感じですよね(もちろん富豪ですけど)。実は私の奥さんはシャーロットさんの歌を一般家庭で聞いています。故あって家内の友人のホームパーティーに来たのです。我が家にはCDもあります。その友人も割と普通の家庭で特別な富裕層ではありません。英国ロスチャイルド家の祖のネイサン・ロスチャイルドはシャーロットさんにとって、高曽祖父の父(要するに5代目)にあたります。

お父様のエドムンド・ド・ロスチャイルド氏はN・M・ロスチャイルド&サンズ社を経営してました。同社の顧客・資本関係は以下の通りです。
化学:インペリアル・ケミカル・インダストリーズ、石油:ロイヤル・ダッチ・シェル、ダイヤモンド:デ・ビアス、重工業:ヴィッカース、紅茶:リプトン、保険:ロイヤル・アンド・サン・インシュランス・アライアンスなどを財政面から支えました。

N・M・ロスチャイルド&サンズは1811年に英国初代のネイサン・ロスチャイルドが設立した投資銀行でロスチャイルド家の金融事業の中核企業です。代々のロスチャイルド家が経営していますが、2003年以降は企業構造を再編しており、現在は以下のようになっています。
英仏ロスチャイルド家がダッチ・レジスタード・コンコルディアVGを所有し、その会社がホールディング会社のロスチャイルド・コンティニュエーション・ホールディングスAGを所有し、この会社がN・M・ロスチャイルド&サンズや、フランスのパリ・オルレアンズ・SAを所有する。4層構造になっています。

父上のエドムンドさんは戦後の1951年に日英関係が回復した後、ロスチャイルド家として日本の大和銀行(野村證券と兄弟会社)、住友銀行、横浜銀行、日本興業銀行と取引を開始しました。そのため日本政財界との関係が深まり、1962年には野村證券の奥村社長の招きで来日、池田勇人首相や田中角栄蔵相、宮澤喜一経済企画庁長官、日銀総裁、三菱銀行頭取などと友好を深め、日立や帝人、東レなどの大企業の資金調達のためのユーロドル建社債発行の仕組みを作りました。資金提供を通じて日本の戦後復興に尽くしたので、勲一等瑞宝章を受勲しています。1975年には引退しましたが、毎年のように群馬県藤岡のゴルフ場に来ていました。

そんな引退後の父エドムンドさんに同行していたシャーロットさんが日本贔屓になっていったのも頷けますね。

英国ロスチャイルド家はネイサンで始まり、二代目の長男ライオネルの時代に庶民院議員になりました。そしてその長男のライオネルの時代に貴族になることが許されて男爵となり念願の貴族院議員となりました。金融業が中心であることは間違いありませんが、ロスチャイルド一族も人数や枝分かれが多いので複雑です。

シャーロットさんのような人もいることを知っておいて頂きたかったので投稿しました。


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