小山市のヨシ紙
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小山市のヨシ紙

栃木県小山市で刈り取られたヨシを使って、小山市だけのヨシ紙を作ってほしいとご依頼を頂きました。小山市は『渡良瀬遊水地』に接しています。


渡良瀬遊水地は、2012年7月にラムサール条約湿地に登録され、本州以南最大の湿地。そして日本最大の遊水池です。遊水池以外のほぼ全域が葦原になっていて、ヨシズ生産農家らで組織される渡良瀬遊水地利用組合連合会がヨシ焼き(野焼き)を行い、ヨシ原を守ることで多くの絶滅危惧種が残るヨシ原の一つであります。

オリジナルのヨシ紙を作るには、まずは最低でも700㎏の立ち枯れした葦が必要です。

それをパルプに加工するために、山梨県にある西嶋和紙工業協同組合に運んで頂きます。葦は軽くて、長さが長い。トラックに積み込んで運びますが、よく空気を運ぶようなものだ!!!!と言われることもあります。

700㎏の葦は、いったいどれくらいだ!!!!ともよく聞かれますが、だいたい4tトラックに一杯詰め込んで頂いて700㎏~800㎏。これくらいは用意して下さい。

西嶋和紙さんでヨシパルプに加工されると、福井県の山田兄弟製紙に運ばれてきます。このヨシパルプでオリジナルのヨシ紙を製造します。

弊社でヨシ紙を製造する場合、まず何に使うかを確認しています。使われる用途に合わせて、厚みやヨシ紙の強度、印刷があるのかないのか、それによって漉き方も変わってきます。

届いたヨシパルプで、出来るだけ多くのヨシ紙を製造します。そして弊社からお客様へ出荷。

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小山市のヨシ紙は、小山市内の小中学校の卒業証書として使用されています。

普段、私たちは紙を漉いても、どのような用途で使用されているのか、わからないことが多いのですが、小山市さんがこの件について、記者発表されたのでよく内容がわかりました。

小山市の小中学校の卒業生3130人に、ヨシ紙の卒業証書が手渡されるようです。ヨシ紙を卒業証書にすることで、紙の価格は9倍にもなるようですが、この差額は、学校側ではなく小山市のほうで負担して頂けるようです。


地元のヨシを使ってオリジナルのヨシ紙 作らせて頂きます。

これは、2015年3月に行われた「小山市のヨシ紙」の製作内容です

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越前和紙の製紙メーカーのおかみ。「久兵衛」という弊社オリジナルブラントで、和紙の文房具の販売も行っています。