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イマジナリー彼氏に私をどう「甘やかさせる」か

はい。今日のテーマはタイトル通りです。
あなたにはいますか? イマジナリー〇〇。

思えば、イマジナリーフレンドが沢山いる子どもでした。レギュラーメンバーが二人、その他大勢。弟とおままごとをして遊ぶことが多くて、お互いによく演じる(?)役があったんですよね。
だから、イマジナリーフレンド、というか遊びの中でえんじる、というようなことをしていて、それは役でもあり友人でもある、みたいな感覚でした。(お友達少なかったし、習い事も別にしてなかったからね!ずっと弟と遊んでた)

幼い頃のかわいい私の話は置いておくとして本題。イマジナリー彼氏のことについてです。


え、引いてます? 引くのはまだまだ早いですって。
それにイマジナリー彼氏/彼女/恋人がいる人、って実はそこそこいると思うんですよね。ほら、勇気を出して! 声に出していきましょう! イマジナリー恋人! 万歳!!!

あ、 すみません、調子にのりました。

 そして私は別にイマジナリー彼氏を布教したいわけでもありません。し、いつなんどきでもイマジナリー彼氏がいるのか、と問われるとそうではないです。自分の都合のいい時に都合のいいようにイマジナリー彼氏を出現させています。
そして毎回イマジナリー彼氏、と書くとしつこいので、ここでは便宜的に「イマジ」と呼ぶことにします。


幼いこどもにとってイマジナリーフレンドは、空想上の友達で、彼らにとってそれは「いる」んだと思いますが、イマジの場合は「はい、召喚!」っていう方がしっくりきます。では、どんなときに召喚するのか? ここで最近の例を紹介するとしましょう。

夕食後のまどろみタイムを終え、家族はそれぞれの寝室に行ってしまい、リビングルームに一人取り残される私。着る毛布にくるまり、ホットカーペットに寝転んでスマホを触っていたら、そりゃあ時間は溶けていきます。そろそろ自室の布団に入らねば……。その前に、歯を磨いてコンタクトを外さねば……。でも、動きたくない……!!!

そう、ここです。このタイミングです。
はい、召喚!!!

イ「ほら、早くお布団いかないと風邪ひくよ」
私「んーー、やだァ、動きたくない」
イ「もう~、わがまま言わない。はい、いい子だねえ」
私「んー(のっそり動き出す)」

あとは、仕事に行くのが億劫だなあ、っていう朝の時間。

イ「えらい、今日もおきてえらい、かわいい、眠い顔もかわいい」
私「ありがと」
イ「全部かわいい、今日も最高」
私「知ってる~」



あの~。さすがに引きました? 自分でも書きながら、ちょっと公開するか悩みました。セリフに書き起こすと、なかなかにネジの外れたことやってるのかもしれないな、自分……と。しかし、ここまででもうすでに1000字以上書いてしまっている。ここでお蔵入りはもったいない。止まることは出来ないのです! というわけで、この先読んでやってもいいよという方は一緒にお進みください。

こんなことやってるん、コイツ、という衝撃で読者の皆様は見逃してしまっているかもしれませんが、注目するべき場所は(のっそり動き出す)です。あんなに、だらだらしていたのに、イマジが優しくほめてくれるおかげで動けている。すごい。それから、朝の時間を読んでいただくと分かるように、イマジは自己肯定感を爆上げしてくれます。なんせ、他の人には見えないし聞こえないのを良いことに、ひたすらほめてくれるのです。朝の、目もろくに開いていない、つぶれたアンパンみたいな顔だってほめてくれます。
そう、このようにイマジにはメリットが沢山あるのです。
ちなみに、周りに人がいなかったら私は小さい声で会話してます、あと表情はめちゃめちゃ動かしてるし、イマジに対してかわい子ぶってます。もう、ここまできたら怖いものなんてないので全部言いました。えへ。


唯一、イマジの話を友人(高校同期・面白くて優しくて賢い)にしたことがあります。笑ってくれたんですよねえ。「きゅーさんの面白さにはかなわないわあ」とか言ってくれて、へへ、そんなこと言われたらチョロい私はホクホクになってしまいます。うへへ。友達としてのひいき目ありだとしても、嬉しいじゃないですか、「敵わないよ」なんてね、褒め言葉としての威力高めですよこれ、今後使っていこう。
そしてね、この友人から「(イマジナリー彼氏をつくる)欲求はなんなの?」と質問されました。そんなこと聞いてくれるの、とまた感動しながら、欲求について考えてみました。

一番大きな欲求は「かわいくなりたい」「自信をもちたい」です。イマジをつくるのは、なにも独り身で寂しすぎて気が狂ったからではありません。本当だよ。ほら、恋人が出来ると女の子は可愛くなる、っていうでしょう? 自分を肯定してくれる存在が近くにいることで、自信がついて魅力的になる。
あと、私の周り、最近恋人が出来た人が多すぎる! そしてみんなどんどん魅力的になっていく。ナニソレ。ワシにもくれ!(これ、元ネタ分かる人はみんな友達)


ということで、イマジです。
自己肯定感をあげるために他人を巻き込みたくはないし、一人で楽しめるのでおすすめです。


だがしかし。大きな問題点があるんですね。
なにかというと。

先ほどイマジによって優しく「お布団行こうね」と促されて、いちゃいちゃしながら二階の自室に向かった私。お布団に入る瞬間まで褒めてもらいながら、良い気持ちで眠りにつこうとしました。そして気付いてしまったのです。廊下の灯りがまだ点っていることに。もう毛布に包まれているというのに、廊下からの灯りで天井がうっすら光っているのが目に入ってしまいました。もう、布団から抜け出す気力ないっていうのに……。


イ「俺消してくるよ」

イマジはそう言ってくれました。優しいヤツよ。


しかーーーーーし!!!!!!!


無理なんだな〜〜〜〜〜〜〜これが、絶対に無理なんだな〜〜〜〜〜〜〜。だってイマジナリーなんだもーーーーん。イマジには実体がないんだもん、だから結局消すのは私になるんだもん。

だから、どうにかしてそのシーンをやり直そうとする。

イ「ほら〜、一緒に消しに行こ」

うーーん。
うーーーーーん。
納得いかない。やり直し。


イ「ほら、さっさと動いた方が早いよ」
これはもはや私の内言でしかない。諦めました。

私「うーーん(仕方なく廊下の電気を消す)」
イ「だって俺、実体ないしさぁ……」

イマジは力なく、そう呟いてました、いやもうだめやん、そうだけど、イマジがそれ認めたらおしまいやん。


おわかりですね? イマジは褒めたり促したり、ということは出来ても、私を甘やかすことは出来ないのです。甘やかすことが出来ない、というか「俺がやっとくよ」的な台詞を言った瞬間に矛盾が生じる。これ、実は幾度となくやらかしています。
イマジナリーじいや(私はお嬢様)の場合も同様でした。じいやのくせに、教育係みたいなことしかいってこない、もっと優しくして。って感じになります。

はて、どうしたもんか。今回はこの「甘やかされたい」問題について真剣に考えてみようと思います。
(だからここまで序章だよ、長すぎ☆)


①「甘やかす」の認識を変えてみる。

あま‐やか・す【甘やかす】

〘他サ五(四)〙 甘えるようにさせる。特に、子供をかわいがるあまりにきびしくしつけない。相手が勝手気ままな行動をするのを許す。

これが辞書の意味。まあ、そりゃそうですよね。
甘やかす、相手が勝手気ままな行動をするのを許す。あ!
私の方の設定をいじればいいのかもしれないです。
現在、草野はだらだらしたい人設定なんですけど、めちゃめちゃ電気消したい人とか、じっとしていられないうずうずしちゃう人って設定にすれば

イ「ほら、電気消してきていいよ〜〜」
という台詞が「甘やかす」で成立しますね。

まあ書きながら、設定をいじるのハードルが高いことにはうすうす気付いていました。でも一瞬だし! これは割と効果ありそう。

②私がイマジになる

「俺がやっとくよ」的台詞が発された瞬間に、私がイマジになる。そう、小さい頃のおままごとのように。だから、実体を持つほうがイマジになって、隣にイマジナリー草野を出現させるのです。は?

(意味不明なのはわかってるんですが、先に進みますね)

でもこれ、結局「甘やかされている」私の実体がないんですよね。甘やかされている、を体感出来ない。だから却下。

③私がイマジを甘やかす

この方法、友人が提案してくれました。
これが一番現実的かな〜〜。ていうか提案してくれるってすごいですよね、なにそれって笑っておしまいじゃなくて、一歩先ですよ、ノッてくれる。最高!感謝!

イ「俺がいくよ」
私「いいよ、いいよ、いつもありがとう」

あ、これだ!
矛盾の台詞が出てきても、愛しいやつ〜〜私がやるべ〜〜〜ってなれば、全部解決ですね!
「甘やかされたい」はどっかにいってしまいましたが、心穏やかに解決できる気がする……!

今度からこれでいきます。


はい、問題も解決したところで、今回はこれでおしまいです。大学のレポート並の文量(なんと全部で4,049文字!)でひたすら駄文を生み出しました。この話、正直noteに書くか迷ったんですが、イマジを甘やかすを提案してくれた友人が「私に留めておくのはもったいない」って言ってくれたので、そんなに言うなら……(これってほんとは書きたい人の台詞ですね)と、書くことにしました。

実はね、知ってるんです。甘やかされたい、し、動きたくない、って瞬間が私の生活の中には沢山あって、それをどうにかして乗り越えようとしているのですが、そんなときは脳みそを使わずに坦々と作業をこなせばいいのです。そこに思考や感情のリソースを使わないことが一番の解決策なのです。
分かってはいる、けど、こうやって無駄なことをひたすら考える。それが私の人生に彩りをもたらしているのです。
最後、良いこと言った、みたいな感じで締めようとしています。バレてますか?


あ、イマジに甘やかさせる方法、良いのが思いついたら教えて下さい。


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