第五回リーディング公演『熊野/双生児』公演後インタビュー▽『双生児』死刑囚役・杉本佳毅

①今作品を終えての率直な感想
──僕自身狂天動智リーディング公演は
今回で4回目でした。
初共演の方たちばっかりだったので
一から作品作っていく形だったのですが
僕たちなりに
完成したものをお客様の皆様に
この作品を届けることができたことに
すごくホッとしてます。
「面白かった」や「臨場感すごい!」など
沢山の声が聞けたことに嬉しく思いましたね。
なによりも死刑囚としてその場に存在することができてとても幸せでした。

②初めて台本を読んだ時の感想
──この作品をできるありがたさと
同時にこの死刑囚の役が果たしてできるのかという不安がありましたね
この不安の方が大きかったかもしれません
ファーストインパクトはこの2つが大きく占めてます

③今作品の役と普段の自分との差
──今回、死刑囚を演じさせていただいたんですが
死刑囚は暗く重い恐ろしさ悲しみと言った
負のオーラ満載で
なおかつ狂気じみていたんです
一方、普段の僕といえば
ふわ〜としていて、ずっとボーッとしているので
あまりにも違いすぎて
戸惑いしかありませんでしたね
なぜ!僕なのだ!て思いながら
ずっとやっていました(笑)

④今作品で苦しんだ事
──役づくりそのものですね
今までで1番くらいに悩みましたね
ずっと死刑囚のしっぽを掴めなかったんですよ
しっぽ掴むと役にスッと入り込めるんですが
今回は思った以上に
うまくいかなくて稽古が佳境に入る時まで
悩みましたね、
役作りといっても
外側から寄せていったり、内側から寄せていくんですが、そのどちらをやっても
なかなかうまくいかなくて、、、
ある日の稽古の通しをしたときに
ふわっと見えて、これが感覚的なものでなかなか
文章では難しいです、すみません
ここ瞬間に死刑囚としても作品としても
一気に見えた気がしましたね


⑤今作品で自分だからできた事
──あの、さっきと同じようなことなんですが
僕ふわっとしてて、ボーッとしてるような印象なのですが、だからこそ
僕の心の中に眠っている暗さだったものを
死刑囚で出せたのではないのかなとおもいます。
あとは、このリーディングで
培ったクセというものが死刑囚として
一癖二癖のある役になっていったと思います

⑥今作の自分の相方に一言
──「双生児」で唯一絡みのある大倉圭くん!
「ありがとう」という言葉では片付けられないぐらいお世話になりましたね
圭くん!心優しく野心がある役者さんです
お芝居すごく好きなんですよ
あの深みのある声や表情
沢山学ばさせていただきました!
これからもよろしくね!

⑦フリートークで話したお客様の中で印象に残った会話
──僕の友人、初めてお会いしたお客様、狂天動智の公演を何度か観に来ていただいた方々
皆さまが口を揃えておっしゃっていたのが
最初の台詞で
一気に世界観が変わると言ってくださったことですかね
これが僕自身が求めていたことでもあり
心の中でよっしゃ!ってなった瞬間です。

⑧終演後フリートークやいろんな役者と交わってみた今回の戯曲への想い
──半分の方が初共演でありました。
『熊野』も『双生児』どちらも
みんな同じ方向に向かって作品を届けようと
走り抜けることが出来たことが
なにより嬉しく思いましたね
今回絡みのなかった人達とは
今後の作品でバチバチにお芝居をできたらなと、、

⑨自分にとって狂天動智とは?
──役者として成長できる場所ですね
そして、ホームです
役者 杉本佳毅として父がいるところです
あまり多くはここで語りません
まだまだお世話なるので
いつか恩返しするときに面と向かって言えたらなと思ってます
なかなか恥ずかしいですね(笑)

⑩このインタビューを読んでくれた方に一言
──最後まで読んでいただきありがとうございました!
僕はまだまだ成長します!
絶対に!
なので皆様、見守っててください
そして、会いに来てください
では、また会える日まで!!

熊野 双生児 マスター

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杉本佳毅▽Yoshiki SUGIMOTO
滋賀県出身。1995年2月6日生まれ。
役者。
2017年に大学を卒業後、上京。
フリーで役者を始め、「三栄町LIVE」
「CCB」など様々な企画で東京の小劇場を中心に活動中。
舞台「男娼〜愛する事は罪ですか」東京公演、大阪公演を機に
関西でも活動の場を広げ
「狂天動智」の企画の下で
様々な舞台に出演中。


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