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緑単EDHカードレビュー『機械兵団の進軍』

4/21に発売を控えた『機械兵団の進軍』。新たなカードタイプである「バトル」の他、ファイレクシアの法務官も勢揃い。派手な能力を持ったカードが多く、大いに構築意欲をくすぐられました。

この記事では統率者戦における緑単愛好家から見た『機械兵団の進軍』のカードについてレビューしていきます。なお紹介順はコレクターナンバーに準拠しています。

各カードレビュー

古の放漫トカゲ

デカい。デカすぎる。ゾパンドレルに入れればワンショットキルも狙えます。

とはいえ召集7体はややハードルが高く、実際には15/15くらいで出ることが多いかもしれません。それでもデカい。

機械蜘蛛の順応

マーウィンに。この手のカードは飽和気味ですが、これだけ効率が良ければ優先的に採用できるでしょう。

星界の飢餓

バトルが追加されただけかと思いきや、プレインズウォーカーまで対象に取れる一方格闘。インスタントなのも嬉しく、格闘除去の中ではそこそこの優先度になりそうです。

深根の道探し

《復讐するドルイド》風の土地加速。非確定・タップインという点を考慮しても、1マナ軽くてライブラリ操作までこなすのは優秀。

土地を伸ばしたいデッキならすんなり入るでしょう。

ドゥームスカールの戦士

ダメージを通すたびにほぼ《むかしむかし》。4マナ+ダメージ誘発ということもあってやや悠長な印象を受けますが、賛助がそこを補う形。スペック自体は悪くないので、どこかに居場所を見つけたいところ。

世界樹への貢納

《精霊の絆》系統のドローソース。ドローできない時はサイズアップのオマケつき。トリプルシンボルという制約はありますが、緑単であればそこまで気になりません。

単純に《精霊の絆》と置き換えるのも良いですが、《西の樹の木霊》などのカウンターを活用できるデッキで使うとより美味しいですね。

レンと次元壊し

+1に土地アンタップが付いていれば間違いなく一線級。調整が上手い。

奥義は《水蓮の花びら》などであっさりと無限マナなので、《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》あたりでは検討できそうです。

イコリアへの侵攻

ギラ木のオリカ(1枚目)。《破滅の終焉》が《白鳥の歌》や《狼狽の嵐》で打ち消されなくなった上に、パーマネントになりました。木霊の誘発は大体土地を出すことになりそうですが、サーチのついでとしては十分。緑単では人間をサーチしたい場面は多くないので、ほとんどの場面で上位互換と言ってよいでしょう。

裏面も悪くないスペックですが、さすがにcEDHでは活躍する場面は少なそう。

シャンダラーへの侵攻

ギラ木のオリカ(2枚目)。木霊がいる状態なら実質リアニメイト呪文。裏面も緑単であれば活用する機会に事欠かないでしょう。

ゼンディカーへの侵攻

ギラ木のオリカ(3枚目)。見た瞬間に声が出ました。木霊の前に出せば6マナ到達を確約、木霊の後に出せば1枚で4回木霊が誘発。すごい!!!

裏面が速攻を持っているのも実は重要。「バトル」の裏面は戦闘を挟む必要があるため、テンポ面ではやや扱いづらさがありますが、これは適当に殴っておけば第2メインで1マナ増やせます。嬉しい。

ヴォリンクレックス

ギラ木のオリカ(4枚目)。5マナというマナコストは

  • 1ターン目マナクリーチャー

  • 2ターン目ギランラ

  • 3ターン目ヴォリンクレックス

と、マナカーブをキレイに埋めてくれます。

森2枚サーチも木霊では嬉しいですし、変身後も第1章がゲームを決め得るスペック。全世界のギラ木使いは今すぐ予約しましょう。

土地を2枚サーチできるのは統率者としても優秀。通りさえすれば次のキャストを確約してくれるため、疑似的な除去耐性として機能します。

スラーンと殺し爪

実は結構珍しい全体速攻付与。常在型ではないものの、ほとんどの場合は意識せずに運用できるでしょう。

+1カウンターを活用できる場合はさらに優秀。《西の樹の木霊》ではぜひとも採用したい1枚です。

ビビアンの才能

プレインズウォーカーに能力を追加するサイクルの緑版。かなり可能性を感じる能力ですが、これを活かそうとするとクリーチャーを多めに採用したくなり、エンチャント先を用意しづらくなるのが難しいところ。

プレインズウォーカーを採用しやすい《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》か、統率者にエンチャントできる《ラノワールの憤激、フレイアリーズ》あたりでは候補になるかも?

総評

EDHではテンポの面で扱いづらい「バトル」ですが、緑単であれば比較的裏面も意識して扱えそうです。特にギラ木との相性は抜群で、有力な新規カードが大量に追加されました。正直調整していいのか分からん。

競技的ではないものの、ヴォリンクレックスやスーラク+殺し爪といった魅力的な統率者も収録されています。近年新規カードに恵まれない緑としては、大いに収穫のあるセットと言えるでしょう。早く発売してくれ。

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