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緑単EDHカードレビュー『機械兵団の進軍:決戦の後に』

ファイレクシアとの戦いのその後を描く『機会兵団の進軍:決戦の後に』。全50枚という小規模なセットながらも粒ぞろいで、前回に引き続き構築意欲がかき立てられます。

総枚数の少なさに加えて多色偏重ということもあり、緑単の統率者で使えるカードは全8枚。この中から気になったカードについてレビューしていきます。


各カードレビュー

精霊信者の力

伝説のクリーチャーを対象にするならかなり効率の良い一方的格闘。イーサーンなんかはパワーが足りずに格闘除去を活用できない場面もありましたが、これなら1マナ4点火力相当。ある程度軽量でパワーが2以上ある統率者であれば採用を検討できるでしょう。

今風にプレインズウォーカーも対象に取れますが、『機会兵団の進軍』で追加された《星界の飢餓》と違ってバトルは対象に取れません。まああまり気にしなくて良いでしょうけど。

力線の浸透

4マナで5マナ加速は中々のもの。護法も嬉しい。マナの用途は限定的ですが《威圧の杖》系統以外ではそれほど気にする必要はないでしょう。

梓のような戦場にいるだけで仕事をする統率者に追加の役割を与えられる他、グウェナであればアンタップ能力を活かして爆発的な展開をできる可能性があります。

復活した精霊信者、ニッサ

髪の毛生えてよかったね

3枚目のコブラ。しれっとハンドアドバンテージを獲得できるおまけもついており、元々コブラを採用しているデッキであれば文句なしに採用できるでしょう。

個人的には統率者としても注目株。統率者領域に置けるコブラというのはこれまでに例がないため、様々な構築を模索できそうです。

以下はたたき台のリスト。エルフとエレメンタルをコンボパーツだけに絞ることで、コンボの再現性を高めてみました。割とフリースロットが多いので、調整しがいがありそうです。

道を開けよ

ギラ木お試し枠。もう少しマナコスト重くても良いので、アンタップインしてほしかった。

デッキ圧縮になっているようでいて、一度シャッフルしないと意味がないのも難しいポイント。とはいえあまり類似カードもないので、居場所は見つけられるカードだと思います。

温厚な襞背

ちょっとかわいい

めちゃ器用なカード。とはいえほとんどの場合は置物破壊のモードを選ぶことになりそうです。最大の6マナで唱えると《進歩の災い》と同じマナ総量ですが、割りたくない置物がある場合や、その他のモードも選べる点から十分に差別化可能。

競技的には瞬速がないのが惜しい。ソーサリータイミングの墓地対策はあまり意味がありません。そこを補えるイェヴァであれば検討できるかも。使いこなせる気がしなくて組んだことがありませんが……

ドラニス遺跡

《巨森、オラン=リーフ》系統の土地。カウンターを参照する《西の樹の木霊》のようなデッキで、もっと枚数が欲しいなら。

アンタップインなのは嬉しいところですが、緑単は無色土地を入れ過ぎて色事故をすることがあるため、採用は計画的に。

総評

全8枚中6枚とかなり気になるカードの多かった本セット。革命的といえるほどのカードはありませんが、いずれも使いでのありそうなカードばかり。発売が待ち遠しいですね。

ところで統率者指定できるPWが印刷された時からずっと「PWも統率者指定できるようにルール変えればいいじゃん」と言い続けているんですが、まさかそれよりも先に既存PWたちの灯が失われるとは……。新規のPWは登場するような表現だったので、これも楽しみにしています。

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