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MtGのデッキ解説などの記事です。 本マガジン内の各コンテンツはファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部…
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緑単EDHカードレビュー『モダンホライゾン3』

こんなんもう『統率者ホライゾン』じゃん! 各カードレビューまき散らす菌糸生物 待望の「任意の土地をアンタップインでサーチできる生物」。もうこれが《原始のタイタン》ってことで良いのでは……?いや、良くないのでとっとと解禁してくれ。 欠色やキャスト時誘発といったエルドラージ要素は良し悪し。《緑の太陽の頂点》や《自然の伝令、イェヴァ》に対応していないことをどれだけ重く見るか。 コ―ヴェクダル、エラダムリー 《エルフの笛吹き》と《生類の侍臣》を足して2で割ったような性能。ど

第3期関西帝王戦 統率者

 4-2で予選5位抜けからの一没。 参加経緯関東勢で飲んでいる時に「みんなで次の関西帝王戦行こうぜ」という話が挙がり、気づいた時には8人の大所帯に。「関東からやってきた外来種8人組」という意味合いで「アメザリ8」を名乗って帝王戦に乗り込んだ。いやまあ結局9人いたんだけどアメザリ8。アメザリ8って何なんだ……? デッキ選択いつものギランラ木霊。 コピーで脱獄される《ケンリスの変身》の不採用、木霊から出せば介入するタイミングがほぼ皆無の《落葉の道三》の採用などが特徴。 直

緑単EDHカードレビュー『カルロフ邸殺人事件』

都合4度目となるラヴニカ来訪。テーマが裏向きと調査ということもあり、やや雲行きが怪しいが果たして……? 各カードレビューEmissary Green 宝物がタップインではないことに驚愕した1枚。やればできるじゃん。 相応に強力な能力だが、ティヴィットと違ってコンボにはならないため、どちらに投票されても許容できる盤面を作る必要があるのが難しいところ。《西の樹の木霊》にはすんなり入りそう。 下生えの偵察者 なんでタップインなんだよ!!!!!! 事件現場の分析者 なん

第7期統率者神挑戦者決定戦

2-4で予選落ち。 デッキ選択《トリトンの英雄、トラシオス》+《粗野な牧人、ブルース・タール》を使用。当日のデッキリストは以下の通り。 最近関西での活躍が目覚ましい「異常トラブル」にインスパイアされた形。ブルースによる二段攻撃付与を活かして、太いカードで太くアドを稼ぎ、中盤戦以降にマウントを取っていく。 しばらくは競技でも職人ダーナンを使っていたが、さすがに結果が安定せず。序盤が上ブレしすぎていた。 そんな折に異常トラブルのリストを見て惚れ込んでしまった。実際握ってみ

【BO1Exploler】発見コンボ

ド派手なカードが目白押しの『イクサラン:失われし洞窟』。自分の主戦場であるEDHでも新カードが活躍しているが、エクスプローラー・パイオニアにおいても「野茂みコンボ」や「象さんコンボ」といった強力なデッキが誕生している。 元々は5マナの《クイントリウス・カンド》を始動としていた象さんコンボだが、急激に研究が進んだ結果として《地質鑑定士》から《異界の進化》を踏み倒す「発見コンボ」に進化を遂げた。3ターンキルできる1枚コンボはMtGの歴史を見渡してもそう多くないだろう。 今回発

職人ダーナンにおける《うろつく玉座》

『イクサラン:失われし洞窟』は強力なクリーチャーが多数収録され、先日紹介した《大口の門のダーナン》と《ギルドの職人》も大きく強化された。《暴走暴君、ガルタ》や《最深の成長、オヘル・カスレム》といったド派手な神話レアも魅力的だが、最も大きな収穫は《うろつく玉座》だろう。 本記事では職人ダーナンにおいて《うろつく玉座》が形成するシナジーについて紹介する。 イクサラン発売後のデッキリストは以下の通り。 統率者とのシナジー人間か戦士を指定することで、ダーナンの能力をコピーするこ

【EDH】職人ダーナン

第6期統率者神挑戦者決定戦では《騙し討ち》《モンスター・マニュアル》《自由なる者ルーリク・サー》を採用したケンリスが予選を突破した。 デカブツを叩きつけることでしか生を実感できない身としては、ぜひとも取り入れたいエッセンスだ。 そういうわけで組んだデッキがこちら。 ????? このデッキを冗談でコマンダーサミットのガチコマオープンに持ち込んだところ、2-1で予選を7位抜けという望外の結果を残せた。 正直「デカブツを端から叩きつける」以上のコンセプトはないのだが、せっ

緑単EDHカードレビュー『イクサラン:失われし洞窟』

6年弱ぶりに帰ってきたイクサラン。塩と揶揄された前作とは打って変わり、パワーカードが目白押しだ。 各カードレビューコズミュームの合流点 お久しぶりの合流点。洞窟限定とはいえ、5マナ1枚で土地を3枚伸ばせるカードは貴重。残念ながら今回はプレイアブルな洞窟がそう多くないが、門のように今後も増えていくことに期待したい。 一往一来 緑の《アズカンタの探索》といった趣のカード。 やや悠長ながら安定したアド源なので、そういったレンジを見据えているか、積極的に探検をするデッキであ

EDHの大局観を身につけるためのトレーニング

大局観とは?先日のガチコマオープンで以下のようなゲームがあった。 その後の感想戦で「ログテヴェが〆を出した時点でミドルレンジになることはほぼ確定していたので、すぐに母聖樹を切るべきだった」という結論にいたった。改めて言葉にしてみると「何を当たり前のことを」と思うかもしれない。しかし自分はゲーム中にはそのことには思いいたらなかった。 もう少し一般化してみよう。 「妨害はコンボを止めるために温存するよりも、アドバンテージ源を潰すために早く切った方が良い場面がある」 とでも表現

緑単EDHカードレビュー『エルドレインの森』

帰ってきたエルドレイン。前作『エルドレインの王権』は大量の禁止カードを出したが、今作は全体的に程よいカードパワーに見える。 統率者的には役割・出来事・食物といった「噛みあうデッキでは嬉しいけど、汎用性には欠ける」ギミックが多め。紹介するカードが少なくなるかと思ったが、全体的に優秀なカードが多く杞憂となった。 なお今回は通常セットと統率者セットを区別せず紹介する。公式のカードギャラリーがそうなっているので。 各カードレビューギャレンブリグの宮廷 久々の統治者カード。毎タ

ギラ木100枚解説

流行ってる&自分の思考整理のために書いてみる。 今回使用するリストは以下の通り。8/6に晴れる屋横浜店で開催された高額争奪戦で使用したもの。ちなみに別に勝ててはいません(0-4) 統率者 ワイアウッドの呼び手、ギランラ 燻し銀ジェネラル。木霊による展開力が目を引くデッキだが、むしろこちらでちまちまとアドを稼ぐのが真骨頂。適度に弱くて除去を吸いづらいのが嬉しい。 よくティムナアタックを歯噛みしながら素通しする。パワー2あれば喜んで相打ちするのに…… 東の樹の木霊 土

第5期統率者神挑戦者決定戦

0-5ドロップ。 デッキ選択前回に引き続きギラ木を使用。リストは以下の通り。 《オークの弓使い》の発表を受けて、緑単の時代は終わったと思った。その所感を記事にしたところ、かなり多くの人に見ていただけた。 端的に言えばこの記事の内容は的外れだった。ティムクラが跋扈するcEDHにおいて緑単のマナクリーチャーを焼いている余裕はない。ティムナや誰かしらのライフを削る方が強い。ティムクラもデッキの性質上弓使いを必死に除却することになる。 唯一フィニッシュ時には矢が飛んでくること

日本統率者選手権2023

悲しみの0-6。 デッキ選択ティヴィットを使用。リストは以下の通り。 指輪物語の恩恵を適度に受けつつ、悪影響は受けないデッキ。 ティムクラは結局扱いきれず、ミラーマッチでの敗北や時間切れの多発が見えていたので断念。梓は流石にちょっと出力不足な感が否めなかった。好きなデッキだけども。 ティヴィットは「ひとまず統率者出しておけばゲームになる」という分かりやすい指針がある上に、デッキ自体の出力も申し分ない。まぁその「指針」の誤認が元で0-6することになるわけだが…… 各ラ

【EDH】c?Azusa

《オークの弓使い》以降の環境の緑単として《迷える探求者、梓》を(割と大真面目に)検討している。組んだばかりで調整途上ではあるが、現時点での所感を記しておく。 組もうと思い立った当日に楽天ブックスからSecret Lairの発想通知が来たのにはちょっと笑った。 なぜ梓なのか一言で言うなら「土地が最も安定したマナ基盤だから」。 これまで競技的な環境で愛用してきたギラ木はマナクリーチャーを序盤のマナ基盤としつつ、フィニッシュ時にはドローをチェインするデッキである。 どちらも