日本の現状
ここまで、育児支援がほとんどなく自力自弁が求められるアメリカのケースと、育児支援が充実しているもののそれを充実させるために結果的に性役割分業が強化されてしまっているスウェーデンの、二つの両極端なケースを見てきた。確かに日本はジェンダーギャップ指数で大きく立ち遅れているものの、「ジェンダーギャップ先進国」の実情もそれぞれ歪みがあり、モデルとして目指したいかと言えば少々躊躇するものであることを確認した。
しかし、だからといって、日本の現状をそのまま肯定するべきかと言えばそうではない。やはり男女共同参画を進め、皆が生きやすい生き方ができるようにしていくべきだろう。ジェンダーギャップ指数を無理して挙げていることがないだけで、やはり低いことには変わりがないからである。
日本で女性の社会進出を促進し、賃金差をなくし、政治的エンパワメントを高めていくには、何をしたらよいか。そのために、まず日本の現状について簡単に確認していく。
M字カーブとその名残
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