FOMC 2024年の利下げ回数を1回に修正:インフレ抑制を最優先
米連邦公開市場委員会(FOMC)は、2024年の利下げ回数をわずか1回と予想し、2025年にはより多くの利下げを行う見通しを示した。
インフレ抑制のために政策金利を高水準で長期間維持するというFRBの方針を強調するものである。
3月のFOMCでは年内に3回の利下げを予想していたが、今回の会合でこの予想が修正された。
✔️金利政策の現状と見通し
FOMCでの、定例会合で、主要政策金利を5.25-5.5%の範囲で据え置くことを決定した。
これで金利据え置きは7会合連続となる。FOMC参加者の予測中央値によれば、2025年には4回の利下げが予想されており、これは従来の予想(3回)から増加している。
パウエルFRB議長は会見で、「インフレ率が持続的に2%に向かっているという確信を強めるためには、さらに良好なデータが必要」と述べ、短期的には慎重な姿勢を崩していないことを示した。
✔️インフレと経済見通し
FOMC声明では、ここ数カ月の物価上昇ペースが減速していることを受けて、「2%のインフレ目標に向けて緩慢なる一段の進展が見られた」との文言が修正?
5月の米消費者物価指数(CPI)は、FOMCが目標とするインフレ率2%に向けた進展が再開した可能性を示唆している。
2024年の個人消費支出(PCE)コア価格指数は前年同月比2.8%上昇と予想されており、これは3月時点の2.6%から上方修正されている。
また、経済成長率は2.1%、失業率は4%と予測されている。
これらの予測は、米経済が堅調であることを示唆しているが、インフレ抑制のための高金利政策が続くことも示している。
✔️金融市場への影響
市場にとっては、FOMCの利下げ回数の見通しが修正されたこと、特に2025年にかけての利下げ予想が増えたことは安心材料となりえる。
ただし、2024年における利下げの可能性が低下したことは、短期的には金利の高止まりが続くことを意味し、金融市場への圧力となる。
パウエル議長は、「今年実施されたかもしれない利下げは、来年に実施される」と述べ、現時点での利下げを正当化するほどのデータは揃っていないとした。
しかし、今後のインフレ指標がFOMCの政策決定に大きな影響を与えることも示唆している。
✔️ドル円の分析[教養の見解💡]
FOMCの政策決定とパウエル議長の発言は、ドル円相場に直接的な影響を及ぼす。
現在の高金利政策が継続される見通しが示されたことから、ドル円相場は次のような動きが予想される。
1. 短期的なドル高傾向
米国の高金利政策が継続されることから、金利差を背景にドルが強含む展開が予想される。
特に、日本銀行が超低金利政策を維持しているため、ドル円相場は円安方向に進む可能性がある。
2. インフレ指標の重要性
今後発表されるインフレ指標がドル円相場に与える影響は大きい。
インフレが予想以上に抑制されるデータが出れば、FOMCの利下げ時期が早まる可能性があり、ドル安要因となるかもしれない。
逆にインフレが高止まりする場合、FOMCが高金利政策を維持する可能性が高まり、ドル高要因となる。
3. 長期的な見通し
2025年にかけて複数回の利下げが予想されていることから、長期的にはドル安方向への転換も視野に入れる必要がある。
特に、2024年の後半から2025年にかけて利下げが本格化する場合、そのタイミングでのドル円相場の動きに注目が必要。
4. 経済指標と市場の反応
FOMCの経済予測に基づく成長率や失業率のデータも重要である。
米経済の堅調さが確認される場合、ドルの強さが続く可能性が高まる。
一方、予想外の経済指標の悪化が見られた場合、ドル円相場は大きく変動する可能性がある。
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