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木をねかせる(伐倒)研修。

7月22日・23日。
全8回の研修の中の3.4回目となる今回は、実際に林内に入り、木を寝かせる方向の見定めと、受け口・おい口作り、そして牽引ロープを使っての伐倒実践を行いました。


砕石でしっかり作られた林道をしばらく進んだところに、杉とアカマツの
人工林がありました。



林内には、周りの木と競争に負けた劣勢木や、立ち枯れのアカマツがちらほら見受けられます。
そんな中、講師の奈良吉野林業家の原田さんが
幹のおよそ3メートルあたりに小さな横シワが見られる杉を指し、


「風に強くあおられると木がしなり、しなりの内側に横筋がいくつも入る。
こういう木は、掛かり木処理などで逆の方向に強く力が加わると、パーン!と横筋から裂けることがあるので、注意してください」

と教えてくださいました。過去に、ご自身も作業中に裂けて危険な目にあったことがあるそうです。


それからどの木を伐ったらよいのか、択伐についても
「大きいから残す、というだけではなく、大きい木を択伐することで周りの劣勢木数本を大きくする、という選択もあります。」とのことでした。


実際に木が倒れる瞬間のつるの働きを観察し、
片倒木を木のつるで寝かせる方向をコントロールしたり、
掛かり木のつるを切り、回転させて寝かす方法などを詳しく教わりました。


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