快館

扉を開けた途端に
むせかえるような湿気が身体を撫でる


床は滑りそうなほど濡れている


身を清めた男たち
容姿も年齢も限りはなく
職業も地位も関係ない
ありのままの姿で
たったひとつ目的を果たすためだけにあつまる


ただただ、気持ちよくなる、、、
まるで自身の穢れを流すように、、、



ある男は勢いのまま自身を入れる

ある男はゆっくりと深く腰を沈める

ある男は先端から熱を味わうように

ある男は唸るように声を漏らす

ある男は泡立つほど激しくその身を擦る

ひとつの器で男たちを受け入れては
さらにその泉を溢れさせその身を揺らす

かわるがわる男たちは入っては出ていき
同じ熱さを廻すように共有し
その象徴たる末端を濡らしては
滴らせる


またひとり、扉を開く

定期的に訪れては【掃除】をする女

着衣のまま裸体の男たちの合間をくぐり
汚し乱した跡を整える

濡れて交わる肉体を傍目に
黙々と、
淡々と、、、

彼女にしてみれば
もはや当たり前の光景

その存在の違和感に
不思議と欲情をおぼえる


ここでは毎日そんな情景が
繰り広げられている


ただ、気持ちよくなるため、、、



ここはそんな特別な場所







銭湯

可能な限り、、、卑猥なことに使わせていただきます!(>_<)