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ENFJ夫とESTJ妻の違い〜友だちとの向き合い方〜

夫には少々ユニークな友人が数名存在する。

言葉を選ばずに言えば「変わり者」である。

もっと言うと、おそらく彼らの中には極度のADHDやASDなどの発達障害を含む問題を抱える者が多く存在すると思われる。
そのため、集団の中では非常に生きづらいだろうと想像するに難くない立ち居振る舞いや言動が見られる。
空気を読まない発言、相手の気持ちに立てない無神経な発言、人の話をさえぎってすぐに自分の話をすることや、他人の言葉を平気で否定するなどである。

ほとんどの人は彼らを無視することはなくとも、わざわざ積極的に交流しようとは思わない。こっちが傷つくことになってしまうからだ。

しかし私はそういう人に対しての苦手意識がそこまで高くはない。

だがそんな私ですら驚くほど、夫は彼らとの関わりをむしろ積極的に持とうとする。
一体どんな思考回路なのだろうかと思って聞いてみると、その思考回路は私と全くちがっていた。

夫は彼らもまた同じ人間だと信じたいのだ。
彼らがまるでモンスターのように思われていても、彼らだって同じ人間であり、話し合えば分かり合えるところがきっとあるのだと信じているのだという。
しかし夫がたびたび彼らの無神経な発言に傷ついていることを私は知っている。だから近づかなければいいものを、と思うのだが、それでも夫は彼らを知ろうとすることをやめないのだ。

なんて主人公タイプなんだ…。

ちなみに私は彼らを人間だと思って近づくものの、モンスターである可能性が垣間見えると途端に楽しくなってしまうという思考回路を持ち合わせている。

え、これもしかして新種じゃん?
こんな人間見たことないんだが??
やっぱり人間じゃないよね?うひょー!
もっと知りたい!あなたは何者なの!?

てな感じである。
おそらくこれが発動するのは、私がESTJであり、人の言葉にそうそう傷つかないからだと思う。

2年ほど前のことだろうか、夫と私とその他3名ほどの共通の友だちと一緒にランチをしていた時のこと。
その中のある友だちが「『子どもの子』がついている名前はかわいくない」というトピックで話し始めた。たとえば「はな」ならかわいいけど「はなこ」ならかわいくない、みたいなことを言い始めた。そのトピック自体どうなんだ…。
まあその子自身の名前がこういった名前であったことから、彼女自身の名前について言っているのだろうとは思ったのだが、
何を隠そう彼女の隣に座っていた私自身も同じように『子どもの子』がつく名前である。

この時点で私は「なんだこいつまじか…!!」と思っているのだが、もちろん私は1ミリも傷ついてなどいなかった。あまりにもおもしろいがあえて気づかせてやろうと思って私はこう言った。 

「そうなんだ!でも私は自分の名前好きだけどなー」

私はてっきり
「あ、ごめんね気がつかなくて。ゆうぞらちゃんのことじゃないからね!」
とかそういうことを言ってくれるものだと思っていた。
私もあまり人の気持ちがわかるタイプの人間ではないので、だからこそ周りを考えずに発言してしまってあとからそれに気がついて後悔することがあるし、その苦労も知っている。だからあまり人のそれに傷つかないというのもあるのかもしれない。
しかしただの性格タイプの特性であることと、発達障害に近しいレベルのそれとはかけ離れたものがある。

次に出た彼女の発言はさらに驚きを重ねるものだった。

「いや、名前に子どもの子がついてるのは親から被害受けてるよ!!」

もう私の心の中は大爆笑である。
私は好きやゆーとるやんけ!こいつぁ本物だぁ!

私はこういった人たちをこう楽しめるのだが、これはこれでまた珍しいタイプなのかもしれないとも思う。ほとんどの人はこのような発言に傷つくものだと思う。

さて話は戻るが、ともかく夫はあまりにも優しすぎる。私はあまり傷つかないから彼らをフラットに見れるのであって、夫はそうではない完全なる善意なのだから。
やっぱり夫は根っからの主人公なのだと思う。


2024/08/21 ゆうぞら

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