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何処まで行くのか

 スポーツ界で活躍する日本人はオオタニだけではない。昨夜行われた井上VSネリのタイトルマッチ戦をAmazonプライムで観戦した。
 井上の登場シーンを観た時に、何かいつもと違うように思えたのは私だけだろうか。何となく顔つきが以前とは異なり、別人のように思えた。それでもリングに上がると、体つきがひと回り大きく感じられ、既に挑戦者であるネリがひ弱に思えた。
 1ラウンドには、井上がネリから顔面にパンチを浴びてダウンするという予想外の展開。これに気を良くしたネリが2ラウンドの猛攻に出た。しかしダウンした井上は何事もなかったかのように、同時に打って出た。ネリのパンチが井上には効いていない。寧ろ、井上のパンチが掠るだけで、ネリの肉体が悲鳴を上げているように思えた。
 3ラウンド以降は、ネリの表情にも“恐怖”の表情が表れてきた。格闘家が相手に対して見せてはいけない恐れが、本人の意思とは関係なく滲み出て来ていた。怖くてパンチが打てない場面があり、井上から挑発を受ける。繰り出すパンチにも腰が引けているので、井上には殆どダメージがない。最後はコーナーに追い詰められて万事休す。悪童と言われたネリも井上の前には歯が立たなかった。
 この試合で初めてのダウンを奪われた井上ではあるが、私はそれが良かったと思っている。余りに強すぎると、対戦相手がいなくなる。井上もダウンすることがあると相手に思わせて試合をマッチすれば、興行的には成功だろう。結果は勿論井上の勝利だろうが。
 

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