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4630万円は事件なのか、事故なのか?

連日、4630万円の給付金についてメディアが報じている。しかし私は違和感を感じている。というのも、そもそも間違えたのは阿武町である。そして振込依頼を受けた銀行の担当者は、それが給付金の振込リストであると理解していたとするなら、1件だけに桁違いの金額を振り込むことに疑問を抱かなかったのかが不思議である。少なくともそこで振込内容の確認をしていれば、この事件は起きなかったはずである。町側もリストの最終確認をしていなかったようなので、『人為的ミス』であることは間違いない。とすると誤送金という言葉のイメージから外れるように思う。誤った操作で振込が行われたわけではなく、そのデータ自体に間違いがあったのであるから、『振込依頼ミス』と言った方が正確ではなかろうか。

しかもこの事件は、連日報道する程の価値があるものだろうか。確かに給付金の原資は税金であるから、報告の義務があるのだろう。だからといって様々な分野のコメンテーターが専門家のごとく私見を述べて、裁判結果を予想しているようだ。どの意見が正しいかが問題ではない。担当される裁判官が判決を出されるまで、わからないのだ。

この数年で私たち国民に給付されたのは一律10万円のみ。他には業種ごとに差異はあっても、全員に支給されたのはそれだけである。今後も今回のような事件になる可能性があるので、今後も給付金については消極的にしますという国民へのメッセージなのか。又は間違えのないようにマイナンバーカードを申請してほしいという前振りのように思えてならない。

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