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バレエと私

バレエを習い始めたのは3歳の時。
いとこのお姉ちゃんが習っていたのを見て、私も踊りたい!と思ったのを覚えております。
衣装に憧れて習いたい、という方は多いと思いますが、私の場合は衣装ではなく踊りでした。
もちろん、お衣装は素敵で華やかで憧れはありましたが、
踊ることが何より大好き、楽しい、まさに“沼”でした。

ただ、体形的には不利な身体の特徴。
内輪(いわゆる内股)の為、バレエに必要なターンアウトが思うように出来ない。
体重の掛け方を間違え(当時の教え方では致し方ない部分もあり)、思春期の頃には外反母趾が痛すぎて泣き、足は太くなる一方。
全くバレエ向きではありません。(現在進行形)

しかし、3~9歳までは、週1回のお稽古が楽しくて楽しくて!
物足りなくて家でもずっと踊っていました。
音楽はなくても、踊りたくて仕方がなかったのです。

いとこのお姉ちゃんは、小学校6年生頃から本部教室に通い出しました。
本部教室というのは、バレエ団付属の教室なので、プロを目指すコースでとても厳しいのです。
本部教室の発表会は本当に素晴らしく、私の通っていた支部教室とはレベルが格段に違いました。
それを見てしまったら、あなた!!(笑)
そりゃあ行きたくなりますわな(笑)


「私も本部へ行きたい!!!!」


ぐずりましたね(笑)
当時、小学2年生の終わり?かな?
親は、まだ早い!と言って受け付けてくれません。
でも、私にとっては魂の叫びでした。
何が何でも行きたいのです!!!

小学校3年生の一年間、ずっと言い続けました。
凝りません。
だって、沼ですから!
諦めることを知らないのです。
行きたいものは行きたいのです。

ただ、私の家から本部教室までは、バスと電車を乗り継いで、1時間半近くかかります。
そりゃあ、反対しますわね。
まだ小学校3年生ですから。

でも!それが!!
4年生から行かせていただけることになったのです!!!
有り難い!!!!本当に有り難い!!!!
嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて…
どうしようもなく嬉しかったです(笑)

小学生は、土曜クラス(月曜・土曜)と日曜クラス(日曜・水曜)。
いとこのお姉ちゃんは、土曜クラスだったので、とても厳しい先生でした。
私が通ったのは、日曜クラスでした。
曜日的に通いやすかったのと、私の性格的に日曜クラスの先生の方が合っていると思ったからです。

日曜クラスの先生は、穏やかで優しい先生でした。
ただ!口調が優しいだけで(笑)レッスン内容は、全然優しくないですよ(笑)
当然、プロ集団を育成するコースですから、厳しいのは当たり前です。
同じことを、これでもか!と言う程、繰り返し繰り返しレッスンしていきます。
出来ていなかったら、どこまででもやらせます。
子どもだからって容赦はありません。

基礎みっちり。
トウシューズも、普段のレッスンでは履かせてもらえません。
発表会の1か月前くらい?になって、ようやくトウシューズでの訓練をして、1ヶ月で発表会の踊りを仕上げていきます。
凄くないですか?
たった一ヶ月で仕上げるんですよ!!!
もう、本当にビックリしました。

その代わり、レッスンは容赦しません。
音楽をかけても、すぐ止められて「そこ!」と注意される。
ちょっとでもズレたら、全員が合うまで徹底的にやらせる。
帰れない(笑)

これが、本番でピターッと揃う秘訣です。
コールドバレエ(群舞)が揃うのは、訓練の賜物なんです。
ちょっとしたズレが美しさを失わせる。
自分勝手な行動は許されない。
厳しい世界です。

でも、それが本当に楽しいんです!!!
不思議と嫌な気持ちになったことは一度もありませんでした。
だって、沼ですから(笑)


書いてみると、色々思い出しますね。
本当に楽しかった。
いい経験をさせていただいた子ども時代でした。
贅沢ですね。宝ものです。

先生もみんなも大好きでした。
普段のレッスンも大好きでした。
あそこまでハマれるもの、今はありません。
また見つけていきたいと思います。私の沼。


バレエ話は、これからも続きます。





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