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PS5の音とか振動とか その② (アダプティブトリガー編)

前回の「ハプティックフィードバック」に続いて「アダプティブトリガー」について。…と思ったが、半分くらい前回と内容かぶりそうな予感がする。できるだけ違う点を紹介できるよう頑張る所存でございます。



「アダプティブトリガー」の概要とか

 「アダプティブトリガー」はL2/R2の押し込みに関して作用する機能で、主にボタン仕様する際の押し込みやすさに影響する。

 「アダプティブ」には「適応・順応」といった意味があるが、実際に触った感触としては「抵抗・反発」のほうがしっくり来る気がする。ということで、トリガーに係る抵抗と反発を中心に書いていきます。

 L2/R2はアクションゲームであれば攻撃、レースであれば加速/減速に用いられることが多いボタンだ。銃のトリガーであったりアクセル操作であったり、押し込み加減や押し込み時間がそのままゲームに影響が出る。なので、このボタン操作において抵抗力を発生させる機能は邪魔になるのでは?と考える人もいるだろう。

結論としては、YESとNO両方だ

▪︎YESの例として
 対戦系FPSでは、その抵抗のせいで連続でR2を押す(所謂タップ撃ち)に影響が出やすいので”弱”や”切”にする人が多いと思う。

▪︎NOの例としては
 キャラの疲労感や使用中のアイテムの状態を表現するために、ボタンの抵抗を”パラメータ”の一部として使用している場合。半分までは抵抗無く押せるが全押しの為には強く押さなくてはならない、抵抗を利用して実質的に2つのボタンを割り当てている場合(以下、2段階トリガー)などがある。

 パラメータ替わりに使用されてる場合は、画面上にその情報を表示することなくプ伝えることが出来て、尚且つプレイヤーは直感的に理解できる。2段階トリガーの場合はL2/R2で2つもボタンが増えることになるので、今までL1/R1に割り当てていた操作を集約していたりとプレイヤーにとってプラスな面が多い。

 個人的には常に”強”で使用したい機能だけど、コントローラーの耐久度を考えると”中”以下がいいかもしれない。”強”にしてたけど3ヵ月で2個コントローラーが壊れた(1個はR2、もう1個は右スティックとR2)。ゲームによってはインパクトドライバーでネジ穴をなめったとき並みの抵抗というか引っ掛かり感が掛かるので、ボタン押すのが怖くなる時がある。

(追記)
本体アップデートにより全体的に弱くなった気がします。特に「強」設定時。


ゲームごとの使われ方

FPSでは銃ごとのトリガーの重さや弓の弦を引く重さの表現する為に使われるのが多い。

◾No Man's Sky


PS5版へのアップグレードに伴い追加。使用頻度の高いマルチツールに利用されてることもあり疲れやすい。私のコントローラーを壊した原因の1つ。

・採掘作業時
マルチツールのオーバーヒート具合を表現する為に使用している。最初は軽く押せるが、徐々に押し返されるような操作感。また、採掘アイテムの吸い込み時に「ガッ、ガッ」と反発があり、掃除機で小石を吸い込んだような引っ掛かりを再現。
(追記)
アップデートにより振動が弱くなった。

・宇宙船などの操作時
加速と減速時に軽い抵抗感。加速感と減速感の表現の為に押し込むにつれ反発が強くなる。それでもあまり主張しない強さなので人によっては気付かないかも。

◾リターナル


2段階トリガーとして使用されてる。違和感なく操作出来て、ボタンの集約の恩恵として空きボタンがあるのでキーアサインがカスタマイズしやすい。

・武器の使用時
半押しで通常射撃、押し込みでサブウェポン使用。しっかりとした抵抗があるので誤操作はしにくいが、焦ったりしたりつい力が入ってしまう場面では間違って押し込んでしまうことも。

・ズーム時
押し込み具合でズーム倍率が変わり、多少の抵抗がある。ゲーム的にズームを使用する機会が少ないので存在感は薄め。

◾ラチェット&クランク パラレルトラブル


2段階トリガー方式。ほぼ②リターナルと同様の使い方なので違うものだけ。

・ガトリング系の武器使用時
今までのゲームであればL2を押すことでガトリングを高回転状態/構えにしてR2で射撃が多かったが、半押しで高回転、全押しで射撃となったことでズームとは別に操作ができるようになった。

◾バイオハザード:ヴィレッジ

これまた2段階トリガー。でも個人的に使用法がゲームの雰囲気とマッチしていたので紹介

・射撃時
半押しでは反応せず、全押しで発砲する。一見意味なさげな利用方法だけど、映画などで見られる戦闘状態にトリガーに指をかける行為が再現されている。敵が襲ってきそうな場所や戦闘中などは半押しでいつでも撃てる状態を保ち、安全が確保出来たらトリガーから指を離す。この組み合わせが緊張感を高めてくれる。

・武器構え時
大きい武器(ライフル、ショットガンなど)で狙う際にL2の押し込みに抵抗が掛かり、その武器の重さに対応してトリガーも重くなる。重い武器ほど構え状態忠は指にテンションが掛かり、前述の射撃の仕様と合わせて緊張感を高める要素になってる。ビミョーに疲れる感じもGOOD

◾ Dying Light2(追記)

主にプレイヤーのスタミナ残量に連動して使用される。表示設定を「イマーシブ(スタミナ表示OFF)」にした際に最も効果を感じる。

・武器使用時
 武器を振る際には常に効いていて、スタミナが少なければ少ないほど重くなる。又、両手武器は片手武器より重い気がする。弓の使用時は構えている間、徐々に重くなる。

 これに加えて、武器の状態によっても変化する。耐久値が低いときはまるで歯車が空回りするかのように抵抗が「ガッガッ」と断続的に抜けたりする。

・アイテム使用時
 あまり安定していない様子。やたら抵抗が強いときもあれば抵抗がない時もある。

・移動時
 軽く指をトリガーにかけておくと、トリガーのテンションでスタミナの残量把握に役に立つ。押し込みすぎると暴発するので注意。

「アダプティブトリガー」まとめ

 現時点では、ゲームのシステムとしてor没入感を高める為の2種類が多い(PS5用のゲームすべてをプレイしたわけではないので、もっとすごい使われ方もあるかも)と感じた。「アダプティブトリガー」の絞って今回は紹介しているが、実際は「ハプティックフィードバック」と組み合わせて使用されている為、書いてある以上の効果を感じられると思う。

 かつて、ボタン式だったものがストロークを伸ばしトリガー式になった時「まるで銃の引き金ひいたり、アクセル踏んでるみたい」と感動し、そこに振動が加わりさらに「本物みたい」と感動した。もうこれ以上は感動しないだろと思ったらトリガーそのものに抵抗力が発生し、さらに複数の操作が可能という、これまでより数段階高い感動があった。

凄い機能ではあるが、やっぱり上で述べた通り耐久性の問題やゲーム性との兼ね合いであまり強くはオススメできない……が、ぜひとも「強」で使ってほしい「アダプティブトリガー」。

哀しい存在「アダプティブトリガー」

思い出して「アダプティブトリガー」

実はすごい「アダプティブトリガー」

次回、「3Dオーディオ」編。いつになるかは未定、そのうち、きっと、たぶん書くはず。振動以上に人に伝えにくいよ、音の聞こえ方。がんばれ次回の俺。

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