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あっ。福井っていいな、と今日思った。
福井県も今や街中の方はかなり便利になってきて、田舎とは言いにくくなった。新幹線の工事も遅れてるとはいえ、ちょっとずつシティ感が出始めている。
雪も降るし、アクセスは悪いし、夜遊びできないし、私は福井県が嫌いだった。ただ、最近思うことがある。
掃除や片付けの仕事をしていると、帰りに色々なお野菜や果物をいただく。
お昼はお寿司をごちそうになったり、本当は孫に買っておいたであろうハーゲンダッツを食べさせてくれたり。
これって実は、めちゃくちゃ有難いし、当たり前じゃない。
実家では昔から玄関に誰かが持って来てくれたネギが置いてあったり、玄関がスイカだらけだったり、田舎ならではの物々交換は日常茶飯事だった。
しかし各家族になってそれもなくなっていた。
今になってその有り難みを実感する。そしてめちゃくちゃ温かい気持ちになる。その度に私は生粋の福井人なのだなあと思う。
20〜30代の若い主婦層でも、
冬は
「大根あるんか?」「白菜あるか?」
夏なら
「トマトあるか?ピーマンようけあるんやけど(大量にある)いらんけ?」
といった、野菜はあるか?=いらんけの?(食べませんか?)の合言葉が多く交わされている。
これを多くの田舎の子は中々有難いと思わない。何故なら野菜や果物は常に【ある】からだ。浜の方に行けば、カニや魚といったところだろうか。
↓福井名物セイコ蟹。解禁日に必ず誰かに頂く
これが有難いと思うのは、自分で初めて野菜や果物を買おうとした日である。そう、カニも買ったことがなかったため、値段を見てびっくりした。「高ぇぇぇぇぇ!」
私はスーパーでタケノコの値段を見て、引き返したことがある。そのぐらい高いのだ。タケノコなんて玄関にいつの間にかあるもの、大量にもらって処理が大変だわ…といった存在だったが、買いに行って初めてその価値の高さに気づいた。
↓秋になると必ず柿ブームが起こる。オリーブオイルとゴルゴンゾーラで洋風おつまみに。
キャベツや人参、ジャガイモ、さつまいも、柿、とにかくしょっちゅう色々な物を頂く私は、それをまた友人やご近所さんと分け合う。
↓ささげを頂いた時は、おあげさんと炊いたら美味しすぎた
それがまた楽しいのだ。もらいすぎて、腐らせたくないので、皆でちょっとずつ食べる。食べ物の話は尽きないし、誰も傷つかない。実に平和な時間である。
有難いというのは、本来は難しいことが有るという状況。滅多にない、から有難いんです。だって食べ物は、普通ならお金を払って買うもの。それを見ず知らずの業者に下さる福井の人って、素敵だなあと思います。
今日も頂いたキャベツを眺めてしみじみ思う掃除屋でした(^^)お客様、いつもお気遣いありがとうございます。
ちなみにこれはロールキャベツとキャベツシュウマイになる予定でございます。
ではまた!
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