なぜか幸せになれないあなたへ
「会社が辛いんです」という相談を受けました。
一通り、話を聞いてみると、確かに大変そうです。
上司もだめ、環境もだめ。
会社環境を変えようと努力したけれど無駄だった。
こんなに頑張ってるのに、誰も認めてくれない。
周りもみんな理解がなさすぎる。
よほど我慢していたのか、話し始めると止まりません。
さて。
ひとしきり話し終わったので、聞いてみました。
「確かに、そうだよね。で、じゃああなたはどうしたいの? 転職活動しているの? それとも人に使われるのはいやだから、自立するとか?」
すると、
「転職なんて無理ですよ。もう歳だし、なんの資格もないし。どうせ起業なんてできっこない」
って言うんですよね。
つまり、何もアクションをしていない。
わかるんです。私もかつてそうでした。
大学でただ遊んで過ごし、何も考えずに大企業に入り、「こんな仕事おかしい! サービス残業ばかりさせられるし、異動願いは全然受けていれもらえない!」って思ってました。
でもどうやって辞めていいかわかんないので、思考がひたすらぐるぐる回ってて。
憂さ晴らしに飲みに行ったり趣味に没頭したり、友達と会えば愚痴ってたりしました。
これね。多分、時間の使い方が、逆なんですよ。
会社がダメ。それはわかった。
ならば、考えるべきは、その会社がいかに悪か、上司がいかにダメか、を周囲に納得させることではありません。
そのさき、自分がハッピーになるためにどうするか、なんですよね。
ところがどういうわけか「ダメな会社」「ダメな上司」を語ることに忙しくて、自分のことに時間を使わない人がいます。
なのに、「転職活動している時間なんてない」と言うのです。
他人は変えられないんですよ。変えられるのは自分だけ。
一旦これはダメだ、と思ったら、どこかの時点で見切りをつけて次に進まなくてはなりません。
子供の学校もそう。
日本の学校はあれもダメ、これもダメ、先生もひどい、こんなことも知らない、遅れてる・・・etc。
もし、そう感じたのなら、どこかで見切りをつけて、やっぱり「じゃあ、どうするか」の段階に来ているのだと、私は思います。
「え、でも転校なんてとても無理です。家のローンはあるし実家に反対される」
と言われます。
でもね、子供の教育環境を作るのは、やっぱり親の仕事だと思うわけです。「ひどい学校」に行かせるくらいなら、取れるアクションを取ったほうがいいです。
驚くほどお金がなくても、シングルマザーでも、動いている人だっています。
さてここまで読んで、「で、あなたはどうするか?」について、「アレ、読んだことあるな」と思われた方、ビンゴです。
詳しくは「幸せになる勇気」と言う本に書いてあります。悩んでいる人にはぜひ一読をお勧めします。
「自分で選びなおす」と満足度が上がる
さてここで、大事なのは、「自分で選びなおす」ってコト。
多分、転職にしても起業にしても転校にしても、本気で具体的に考えていくと、プラス面とマイナス面が両方、見えてきます。
大事なのは、ちゃんとマイナス面も含めて話をしてくれる人に聞くことです。
「自分で起業するのにはこんなにお金がかかるのか」
「従業員を雇おうとすると売り上げは結構必要なんだな」
「転職先の給料は悪くないが、休日は今の会社の方が多いな」
「インターナショナル・スクールだと日本語が心配だな」
「ホームスクールだと体育と音楽はやってもらえないのだな」
などなど、具体的に考えれば考えるほど、現実的になります。
もしかしたら、「ああ、上司でいるのも結構大変なんだろうな」ってコトに思い当たったり、
「日本の教育も案外悪くない」と思ったりするかもしれません。
視野が広くなるんですよ。
そこで自分の意思で、もう一回「残るか、出るか」を「選びなおす」のですね。
隣の芝生は青く見えますが、どんなことでもプラス面・マイナス面があるものです。
会社や学校の愚痴ではなく、「思い切って出るか」「割り切って残るか」選択にこそ、時間を使うべきです。
私は「こりゃダメだ」と思った瞬間に「出る」と言う選択肢を取り続けてきました。
その度に、ローンの残ってる家を売ったり、仕事がなくなったり、波乱万丈でした。
でもまあ家族みんな元気で生きているので、いいかなっと思います。
一度選択すると、失敗してもまあネタになるな、と楽しめるようになっていきます。
人生は選択の連続なんですよね。
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