日本人が海外に出られない時代がやってくる?

こんな記事が話題になっていました。

東南アジアはまだここまでにはなっていませんが、それでも少しずつハードルが上がっています。

昨年は、マレーシアのMM2H(長期滞在ビザ)の資格が上がって申込者が減ったそうです。

最近驚くのは、マレーシアにいるというと、「お金があるんですねぇ」などと言う人が出てきたこと。

10年前、マレーシアに行くといえば、反応は
「なぜわざわざ途上国に……」
「日本の方がいいのになぜ?」
でした。

時代は急激に変わります。

かつては日本の物価の3分の1と言われましたが、昨今ではさほどの違いがなくなりつつあります。

この春にアルメニアの隣のジョージアに行ったのです。

数年前、「安い」と評判になったジョージアも、ロシア人が増えて不動産と物価が上がり、ほぼ日本と変わらない感じに落ち着きつつあるようです。

夏に行った欧州と米国はインフレが進んでいました。特にアメリカ。昔から都市はホテル代が高いけど、それでもちょっと気軽には行けなくなってしまいました。

貧しい国の人は海外に出られなくなる

思い出すのが20年くらい前のフィリピンやタイです。

タイの貧困県と言われるコーンケン県・ウドンタニ県の村に行ったのです。当時文通していた家族と会うためで、支援団体に連れて行ってもらいました。

貧しい地域では、「外国に行ったことがない」人たちがほとんど。
若い人は、バンコクに出稼ぎに行きます。

その後、タイは豊かになり、支援対象から外れました。私の新たな支援国はジンバブエになりました。

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