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日本の技術力は本当に特別だったのか

本日は短いコラムです。
三田典玄さんが書かれたnoteが面白かった。

ネットでもマスコミでも「日本の技術はすごい(すごかった)」みたいな話は多いが、実際のところ、その基礎となるものは全てが欧米から来た。アナログ技術、デジタル技術、コンピュータ、インターネット、データベース、etc,etc…ほとんど全てだ。「日本がリードしていた」わけではなく、日本は欧米の技術を後追いして(良く言っても)優等生になった、というのが正しいだろう。

これ本当そう思います。

実は戦前・戦後の日本の家電製品は、ほぼ「安かろう・悪かろう」と言われたのです。以下は日新電機の常務取締役の方の文章。

高度成長の始まった1960年代、日本製品は「 安かろう悪かろう」と揶揄され、海外での評価は決して高いとは言えない状況でした。https://nissin.jp/technical/technicalreport/pdf/2011-136/2011-136-01.pdf

私はカメラ雑誌にいたのですが、ニコンやキヤノンをはじめ、「ライカコピー」と呼ばれるドイツのコピー商品からスタートしたのは有名な話。
いまだに「偽ライカ」を探すといろいろ出てきます。

日本では精機光学(現キヤノン)のハンザキヤノン[1]、光学精機社(後のニッカカメラ)のニッポンカメラ[1]、昭和光学精機(後のレオタックスカメラ)のレオタックス[1]、米国ではプレミアのカードン[2]等が知られる。これらは第二次世界大戦によりドイツからのライカの輸入が止まって軍用カメラの不足に困った各国軍部の命令で特許を無視、もしくは回避して製造された。

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