見出し画像

「無自覚の特権意識の世界から、インクルーシブの世界に踏み込んだとき、人の視点はどう変わる?」に答えてみた

この記事に対して、Rita_naさんからこんなコメントをもらいました。

新しい気づきを多く下さる野本さんの記事、いつも楽しく拝読しております!

記事を拝見して、社会で「インクルーシブ教育を受けた大人」が、「エクスクルーシブ教育による無自覚の特権意識を持つ大人」の隣人となった時、どのような対応をされるのかな、、と興味を持ちました。

野本さんが最近にIB教育でインタビューされた方達を思い浮かべながら、正解はないのだろうけど、より良い平和的なコミュニケーションの選択肢、私の今後の後学のためにも知りたいな、、と思いました🌱✨

うわ……少し難しいけど、面白い視点です。

多分ですが、マレーシアに最初に来た頃の私がまさにそう。
エクスクルーシブで、特権意識の塊だったと思うんです……。そんな未熟な私を、友人たちは、今思うと、説教するわけでもなくごく自然にスルーしてくれてたなーと。

マレーシアに来て3、4年目くらいに「Kyokoは最近、日本では、日本では、ってうるさく言わなくなったよね」と指摘されました。
どこかに「マレーシアは日本みたいにすべきだ」みたいな上から目線があって、ウザかったろうなーと思います。

エクスクルーシブからインクルーシブへ

さて、エクスクルーシブからインクルーシブ環境に移った話といえば、
み・カミーノさんが素敵な記事を書かれていました。

昨年の秋に色々あり、我が家の娘は学校に行けなくなった。
その後さらに色々あり、当時通っていた私立高校から通信制高校に転校した。転校の手続きをしたのが今年の3月末。年度替わりの転校にギリギリで間に合った。いまは、通信制高校の3年生である。
そういう状況の我が家が「可哀想」だと、なんともいえない憐憫のまなざしで見られることが多々あった。どんな言葉をかけていいのか分からない、という表情をされたことも。「進学校に行ってたのに、通信に転校して可哀想だったね」と言われたこともある。

人生長いので、20歳そこいらで「決めつけて」しまうことに違和感あります。でも、いいなと思うのは、お嬢さんが、多様性のある世界を知ったことです。

バイトしまくって貯めたお金を、ファッションや化粧に使いまくる子。お洒落センスが抜群にイイらしい。写真を見せてもらうと、モデルさんみたい。ちなみに、化粧やネイルは校則で禁止されていないので(でも染髪はNG、という謎)、みんなメイク顔で通学している。
みんなが毎日学校に来るわけじゃないので、クラスの雰囲気は常に流動的。随時転入生を受け入れているし、メンバーは固定ではないので、日によってクラスの顔ぶれは変わる。そういうところが気楽なんだとか。
娘のように勉強まっしぐらの子、友達や恋人と遊ぶのに忙しい子、バイト三昧の子、学校にはたまにしか来ない子。いろんなタイプがいて、どう生きていきたいかについての考えも全然違う。それが刺激になるんだって。
「前の学校と違い過ぎて、いっつもカオス。面白いよ」

「カオスで面白い」ーーまさに、長男がエクスクルーシブ環境(日本の名門?公立学校)からインクルーシブ環境(マレーシアの格安インド系学校)にきて、最初に言ってたことでした。

いろいろな世界があると、若い頃に知れること。共有した仲間がいることで、きっと生きやすくなる面もあると思う。

見えてない世界もある

一方で、まだまだ見えてない世界もあると思っていて。

kel0tanさんからはこんなコメントももらいました。

ここから先は

717字
この記事のみ ¥ 300

これまで数百件を超えるサポート、ありがとうございました。今は500円のマガジンの定期購読者が750人を超えました。お気持ちだけで嬉しいです。文章を読んで元気になっていただければ。