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「勉強ができる」人が必ずしも「仕事ができる」わけじゃない話

弁護士の山口真由さんの手記が面白かったので共有します。
学歴高い人の「あるある」かもしれません。

東京大学法学部を全単位「優」で卒業後、財務省の官僚て、弁護士、米ハーバード・ロースクールに留学。米国の弁護士資格を取得。

でも仕事はできなかった、という話です。

私の半生を思い返してみると、大学卒業まではこの上なくシンプルで「勉強ができた」の一言に尽きます。そんな私が財務省に入り、残酷な真実を突き付けられました。
それは「自分がそれほど優秀な人間ではなかった」ということ。

最初に入った財務省でミス続きだったと書いています。

私、ミスだらけだったんですよ。
 入省して半年ぐらいたった頃でしょうか。その日は私が朝一番に鍵を開けて、保管場所に返した……はずだったのですが、その後、鍵が無くなってしまったのです。

これは正直、だいぶレベルは異なるけど、身に覚えがあります。

私も配属されたのは地方の支店でした。
早稲田から一般事務職になるような人はいなかったので、色眼鏡で見られ、なのにとにかく計算ミスだらけ(計算機使ってるのに)。「早稲田でたのに大したことないね」と何度言われたか。
書類は無くすし、自信失うしで、「自殺しないでね」と心配されてた。

学歴が高いことと、物忘れやミスが少ないこととはあんまり関係がないと思う。
だからミスが許されない金融や財務関係の仕事に向いてない人もいます。私は金融時代、パートの方々によく計算ミスを救ってもらってました。

「考える」ことが苦手な人間になってしまった

山口さんは、次に行った法律事務所では、他人の文章をチェックする仕事を任されるのですが、ここで「考えて仕事するように」と言われて困ってしまいます。

実を言うと、私は「考える」こと全般が嫌いだったんです。それまでの勉強でも深く考えたことなど一度もありませんでした。私にとって勉強とは、深く考えてはいけないこと。情報量と処理能力の勝負でしかなかった。

私も「考える」ことが好きな人は、学校の勉強には向いてないと思います。
特に日本の受験勉強は穴埋め問題などが多く「処理能力」を競うので、「考える」が邪魔になってしまうことがあります。

受験勉強ができる人は、「誰かが設定したゴールに対して、ある程度の結果を出せる人」なのです。

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