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「筆算の線を定規で真っ直ぐに引く指導」について、Yahoo!ニュースに寄せられたコメントを考えてみた

こんにちは。

先週、私が行った対談がYahoo!ニュースに転載されまして、賛否両論のコメントがついています。

これは、2月の『東南アジア式「まあいっか」で楽に生きる本』刊行記念トークライブ「マレーシアのリラックスした社会で学んだ『人生の楽しみ方』」の内容が、CREA WEBに載り、さらにYahooに転載されたようです。

タイトルは、「日本の公教育は“謎ルール”だらけ。 『算数の筆算の線を、定規を使って まっすぐに引かないとだめって…』」です。

割とクローズなイベントで気楽にしゃべってたのですが(汗)、こうして表に出て、いろんな意見が出て理解が深まった気がします。

話題となっているのは、現在あちこちの学校で行われている、

算数の筆算の線を定規を使ってまっすぐに引く指導

です。

今教育現場を取材していると、よく出る話ですが、別に文科省が主導しているわけではないようです(間違ってたら、教えてください)。
ちなみに、マレーシアの日本人学校でも行われていると父母から聞いています。

おそらく、この思考法がマジョリティであるからこそ、学校教育の現場でこの指導が行われてると思うんですよね。そこで今日は学校の謎ルールの肯定派の意見について考えてみます。

なんでこんな指導が行われているのか?

何にでも多分理由があります。いただいた意見の中で、あーなるほどと思ったのがこれ。

社会に出ると理不尽なことがいっぱい。耐える練習である。

私も「日本の大学受験は、『我慢できる人』を育てている」と「日本人にはやめる練習が足りてない」に書いた記憶があります。

この意見は、確かに日本で生活してみるとうなづけます。
外国人からしたら、日本社会は、むっちゃ理不尽なことが多い、謎社会に見えると思います。

マレーシアの会社の人に「なんで日本人はゾロゾロと出張に来て何も決めないで帰るのか?」とか「なんで視察に来てビジネスの時間を無駄にするのか? 暇なのか?」「なんで決定権がない人間を会議に出すのか?」「どうして決定に1ヶ月もかかるのか?」などと聞かれることが多いです。

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