かつて「世界で一番リッチだった地域」を旅してきたよ
ジョージアに行くのは4回目ですが、毎回驚愕するのはその歴史の長さと複雑さです。
ガイドのギオルギ氏にジョージア西部に連れて行ってもらいました。
ジョージアは東部と西部の間に山があり、そのため、気候が全く違うそう。西部・黒海側は雨が多く、湿度が高く、そして温暖なことで知られています。
かつては最もリッチだった土地
クタイシは紀元前1000年辺りからの歴史があり、トビリシよりもさらに古い。
世界で最も古い時代から金鉱脈があった場所で、紀元前にゴールドラッシュで賑わいました。また水道の蛇口からワインが出たそうで、当時来たエジプト人を驚かせたそうです。世界で最もリッチな場所だったそう。
そんなわけで目抜通りの噴水には、金の動物や少年(タマダというらしく、ジョージアのあちこちで見ることができる)が飾られています。
さらに、この辺りは古来からハーブが多く、「それを薬にしたメディという女性がいて、それがメディスンの起源となった」とのことですが、ちょっとこの話の裏は取れておりません。
また、中心地にはバグラティ大聖堂という11世紀に建てられた大聖堂があります。17世紀にオスマントルコが壊し、遺跡として残っていました。
ユネスコの世界遺産だったのです……。かつては。
ところが! 以下の写真をよーくみてください。
最近サーカシベリ大統領が現代風に「リノベーション」してしまい、世界遺産を取り下げられたという曰くつきの建物です。
ラズベリーやいちじく、ざくろなんかが廃墟の庭になっていて、放置されているのをたまーに見かけます。
ソ連時代の保養地が豪華で驚いた!
クタイシは雨が多く、水が良いことで知られています。
ソ連時代は、この地方はラドン温泉により保養地になっており、20以上の豪華なサナトリウムが建てられました。
サナトリウムとは、ソ連の指導者層の保養所みたいなものです。
これはノーメンクラトーゥラと呼ばれる党中心部の支配者層やスポーツ選手などが使ったもののようです。
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