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マレーシアの「盆踊り」問題について

40年も続いた日本の盆踊りイベントがマレーシアで岐路に立たされています。イスラム教徒に対し、政府が「盆踊りに参加しないよう」に要請しました。

マレーシアのイドリス首相府相(宗教担当)は6日、日本文化の紹介や草の根交流を目的に40年以上現地で開催してきた盆踊り大会について「イスラム教徒が参加しないように忠告する」と報道陣に語った。国営ベルナマ通信などが報じた。

なんのことかわからない方もいると思うので、説明します。

クアラルンプールの盆踊りは40年以上の歴史があります。パンデミック前、2019年には3万5000人もの人が参加。参加の主流はローカルの人々で(マレーシア在住日本人は全員集めても2〜3万人くらいしかいないそうです)、イスラムの方もたくさん参加していました。

こちらはかつての同僚、マレーシア人りつさんの当時のレポート。

ことの発端は、宗教省のイドリス・アフマド大臣が、イスラム教徒に対して、「盆踊りへの不参加」を求めたところにあります。
理由は「他の宗教の要素に影響されている」ということで、マレーシアの宗教局(JAKIM)でも確認したとのこと。

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